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個人事業主になって一番面倒なのは税金と言っても過言ではありません。
もちろん本業が大変ということもありますが、本業以外の事務作業でもっとも面倒なのが税金関連です。しかし、実は基本的な事項を押さえればそれほど難しいものではありません。
初めて税金関係に着手する際には非常に面倒に感じるのですが、事務作業が苦手、数字が苦手、といった方でも案外簡単にできてしまいます。
今回は個人事業主が税金関係の事務処理を行う際のポイントを紹介します。
基本は確定申告のみ
個人事業主が税金関係で気にしなければならないのは基本的に確定申告のみです。
個人事業主が納める税金には所得税、消費税、住民税、個人事業主税がありますが、確定申告の対象となるのは主に所得税です。
つまり、個人事業主が税金関係で気にすべきことは所得を把握し、確定申告で申告することです。
領収書の管理と記帳をしていればそれ以上のことは特に必要ありません。その帳簿を基に確定申告書類を作成し、それを税務署に提出する、という単純な流れになります。
確定申告書類の詳細は国税庁のホームページを見ると説明が記載されています。フォームは国税庁のホームページに用意されているので、説明に従って記入すれば書類は完成します。
住民税は通知が届く
会社員の場合住民税も会社が代わりに納めていますが、個人事業主の場合自分で納めなければなりません。
しかし、所得税のように自分から確定申告で申告する必要はありません。住民税は前年の所得を基に算出されるので、個人事業主の場合確定申告を基に算出されます。
金額は役所から自動的に通知され、コンビニや銀行で支払いができます。通知された金額をそのまま支払うだけなので、難しい点は一切ありません。お金の用意だけが必要です。
意識すべき点は日々の帳簿と領収書管理
以上の通り、個人事業主が意識的にやらなければならないのは確定申告だけです。
確定申告さえきっちりやれば、あとは役所が勝手にやってくれます。お金の用意は必要ですが、自分で何か事務手続きをしなければならないわけではありません。
そして、確定申告も事前準備さえしっかりできていればすぐに終わります。確定申告書類自体は白色申告でも青色申告でも少ないので、一番重要なのは事前準備です。その事前準備とは日々の記帳と領収書の管理です。
これをきちんとやっていないと、数字が合わない、費用計上が少なくなって損、といった問題が起こります。個人事業主の確定申告時期はバタバタして忙しいイメージがあるかもしれませんが、実際は記帳と領収書の管理をしっかりやってさえいればすぐに終わるということです。
個人事業主の税金関係は難しいことは特になくて、日々きっちりやるのが面倒くさいだけです。特に最初のうちはいちいち領収書をもらったり入力作業が面倒くさかったりするのですが、慣れてくれば単なる習慣になるので問題ないかと思います。
また、最近は領収書を読み込んで帳簿作成するようなソフトもあるようなので、どうしても入力作業が面倒くさい方にはそういた便利な最新システムの導入もおすすめです。
よくある方法としては、領収書は電子化し、帳簿は自動で仕分けるやり方です。詳細は割愛しますが、個人事業主の税金関係は昔と比べると圧倒的に便利になっています。昔は領収書を基にすべて手入力して仕分けも自分で行っていたようなので、大変だったのでしょう。
計算が合わないと最初から数字が合うまで計算し続けなければなりません。今の時代はそんな手間は必要ないので、領収書管理や記帳など税金対策も含めて個人事業主にとっていい時代になりました。
個人事業主の節税対策
個人事業主がやらなければならない税金関係の作業は上記の通りです。ほぼ確定申告と確定申告のための準備のみと言えるでしょう。それがわかったら、次に節税対策を考えるとお得に納税できます。
といってもやるべきことは非常にシンプルで以下の2つです。
- 青色申告をする
- 経費をすべて計上する
青色申告をするためには開業届と青色申告申請書を事前に提出しておく必要があり、なるべくなら早めに提出しておくことをおすすめします。
個人事業主として活動を始める際に提出するか、活動を始めた後でも余裕があるときに記入して提出しておくと良いですね。
国税庁のホームページからフォームをダウンロードして書き込むだけで、項目もそれほど多いわけではありません。
次に、何を経費にできるのかを把握し、経費にできそうなものは積極的に経費にする習慣を身に付けると節税対策になります。
たとえば、仕事の関係で利用した飲食店でのレシートや領収書は捨てずに取っておき、きちんと記帳する、といったことを行うと節税対策になります。
今はスマホからレシートを読み込むだけで自動的に帳簿に反映されるようなツールもあるので、ひと手間惜しまず習慣化することで、最終的に納税額は大幅に変わってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した税金関係の事務処理を行う際のポイントを参考に快適な個人事業主ライフをお過ごし下さい。