会社員と比べるとフリーランスは働き方の選択肢が多く、その結果収入にもばらつきがあります。会社員よりも収入の低いフリーランスもいれば、数千万円の収入を得ているフリーランスも存在します。
また労働集約型で毎日長時間作業しているフリーランスもいれば、ほとんど作業していないフリーランスもいます。これらを踏まえ、どうすればフリーランスで月に100万以上稼げるのかを解説します。
収入源は複数ある
参考URL
https://pixabay.com/
会社員の場合、働いたら会社から給料をもらいます。会社によってビジネスモデルが異なるため、会社の収入源はそれぞれです。しかし会社の収入源がどうであれ、給料をもらうという点では会社員にとっての大きな違いはないのです。
一方で、フリーランスの場合会社を仲介するわけではないため、給料という形でお金をもらうわけではありません。クライアントと契約して報酬をもらう場合もあれば、自分の商品を販売する、広告を掲載して広告収入を得る、といったケースもあります。
そして、どの方法であっても月に100万以上稼ぐことは可能です。逆に言えば、収入源によってフリーランスで月100万以上稼ぐ方法は複数あるということです。収入源によっても方法が異なり、なおかつ収入源が同じであっても方法は複数あります。
たとえばアプリを開発して広告を載せる方法もあれば、ブログなどで技術の情報配信を行うケースもあります。ブログやSNSで開発したアプリを宣伝し、相乗効果を得るような場合もあるでしょう。
要するにフリーランスが月に100万以上稼ぐ方法はいろいろあり、それぞれの方法が一長一短になっています。
受託開発で月に100万以上稼ぐ
フリーランスのエンジニアのもっとも一般的な働き方は、開発案件を個人で受注することでしょう。この働き方では、契約通りにシステムを納品することで報酬を得ます。メリットとしては納品すれば確実にお金が入ることで、それと同時に自分自身の勉強にもなります。
勉強しながら確実にお金を稼ぐことができるので、その意味では非常に良い働き方と言えます。またスキルが上がれば会社員よりも稼ぐことが可能で、次に100万以上稼いでいるケースも決して稀ではありません。
ただし作ったシステムが自分のものになるわけではないため、悪く言えば一時的な収入にしかなりません。仕事を通して得た技術などのノウハウは自分にとっての資産ですが、自分が働かなくても収入が入ってくるような資産を構築することはできないのです。
確実に収入を得られる一方で、もしも開発を辞めてしまうと途端に収入が途切れてしまうデメリットがあります。万が一病気や事故で作業が止まってしまうと収入が途切れるので、自分の努力次第で収入が上がる一方不安も残ります。
受託開発はスキルが低いうちや若いうちはどんどん着手してスキルアップしていける良い方法なのですが、一定以上のスキルになったら働き方を考えた方が良いかもしれません。また単価にも相場があり、無制限に上がっていくわけではありません。
受託で月に100万以上稼ごうと思えばそれなりに労働時間を増やしていく必要があり、一時的には頑張れても継続するのが厳しいこともあるでしょう。勉強も兼ねて受託を頑張るのは素晴らしいですが、一定以上のレベルになったら資産構築も考えた方が自分にとってメリットがあります。
自分の勉強と同時に資産を作っていく働き方がより効率的です。
個人開発で月に100万以上稼ぐ
個人開発と言っても幅広く、たとえばスマホアプリ、Webシステム、ゲーム、などいろいろあります。またカテゴライズの仕方によっては、技術ブログのようなものも開発の成果物と捉えることができるかもしれません。
いずれにしても、受託開発と違ってクライアントから報酬を得るビジネスモデルではありません。受託開発では自分とエンドユーザーの間にクライアントがいましたが、個人開発ではエンドユーザーが直接の顧客になります。
そのため、技術力に加えてどのようなものを発信すればエンドユーザーのニーズにマッチングするのか、といったことを考える企画力も必要になってきます。受託案件をこなしていればある程度技術力や企画力が身に付いていきますが、受託開発のスキルと個人開発のスキルが完全に一致するわけではないため、それ相応の準備が必要になります。
このように個人開発は自分で幅広くやらなければならない大変さがあります。また、受託と違って確実に収入になるわけではないことも大きなデメリットと言えるでしょう。受託開発であれば納品した成果物に対して確実に一定の報酬が支払われます。
しかし、個人開発の場合確実に収入につながるとは限りません。アプリをリリースしても誰もダウンロードしなければ収入にならず、ブログを書いても読者が少ないと報酬が発生しません。
収益ポイントは広告や物販などいろいろありますが、どういった形で収益化するにしてもサービスが利用されなければ報酬にならないのです。確実に報酬になるかどうかわからないものに労力と時間を掛けることになるので、環境的に厳しいという人もいれば、精神的にどうしても前向きになれない人もいるでしょう。
ただし、成功すれば受託とは比べ物にならないメリットがあります。成果物が自分の資産になるため、労働時間を減らして収入を上げることが可能です。たとえば最初は無収入で作っていたアプリケーションでも、それがユーザーに利用されるようになれば後は何もしなくても報酬が発生します。
もちろん定期的にメンテナンスや改良を加えないと飽きられたり使われなくなるのですが、それでも確実に自分の資産になり、その資産が報酬を生み出します。自分が手を止めれば収入がなくなる受託開発に対し、何もしなくても報酬を生み出すアプリケーションなどの資産は長期的に見れば大きなメリットがあると言えるでしょう。
結局どうするべきか
参考URL
https://pixabay.com/
以上の通り、どの方法を取るにしても一長一短です。大枠で分けると、受託で成果報酬を得る方法と、自分発信で資産構築していく方法があることがわかりました。受託なら確実に報酬が入りますが、資産となり継続的に報酬が発生するわけではありません。
自分で資産構築すれば継続的に報酬が入りますが、確実に報酬につながるわけではありません。これらを踏まえてどのような戦略を取るかは人それぞれで、結局のところ明確な答えはありません。
ただし、長期的に考えれば資産構築に向かっていく方が効率的かとは思います。そうは言っても確実に報酬になるわけではないため、だいたいの人は受託から始めた方が無難でしょう。
スキルやアイデアがあって、なおかつ資金や環境的にいきなり個人開発に取り組める人もいるかもしれません。その場合受託しなくても良いのですが、そうでないなら受託から初めてスキルアップしていった方が確実かもしれません。
受託で資金、技術、時間に余力が出てきたタイミングで、個人開発にも取り組む、といった形で切り分けている人が多い印象を受けます。人それぞれでなおかつ情報がすべて出ているわけではないので明確なことはわかりませんが、現実的に考えると生活を守りつつ資産構築していく必要があるのです。
アプリケーション開発などで勝手に継続的にお金が入ってくればたしかに夢のようですが、最初からそれを実現させるのはハードルが高いです。理想を実現する前に資金が底をついて生活できなくなるかもしれません。
とはいえ、一生受託を続けるのもハイリスクでしょう。若いうちは良くても、年齢を重ねてプライベートの時間を大切にしたい、体力、精神力的にもう厳しい、と感じる可能性があります。
受託でスキルアップしつつ個人開発にステップアップしていくイメージが一つの案です。これが絶対的なものではなく、受託一本、個人開発一本、というのでももちろん問題はありません。
また両立する際にどのくらいの配分でいくのかも個々人によります。スキルや好みによりますが、まずはフリーランスにはどのような収益形態があり、そのなかで自分はどのような戦略を取るのか、といったことを考えていくと良いでしょう。