超長時間残業、パワハラ、賃金不払いなど、ブラック企業の勤務環境はとにかく酷いものですが、呆れた事例は日常生活の中でも留まるところを知りません。他の会社ではまず見られない、目を覆うようなことさえ、否応なしに経験することになります。
今回は、筆者が以前勤めていたブラック企業で実際にあった経験を、3つほどご紹介しましょう。

 

小学校並みの頻度で模様替え

筆者の企業では、デスクの模様換えが年に何度も行われていました。これだけ聞くと大した話ではなさそうですが、これはチームの再編成に伴う「席替え」ではなく、机の場所や配置ごと変える、言葉通りの「模様替え」です。
こんな大仕事、当然業務の合間に出来るわけありません。忙しい最中に丸一日使い、重い机をひいひい言いながら動かしていました。
何故こんな無駄な作業をしなければならなかったかと言うと、何と「上司が風水にハマったから」。
流石に一同、言葉を失わざるを得ませんでした。

 

常務の非常識メール

ブラック企業の上司にはエキセントリックな人も多く、日頃から当たり前のようにパワハラが横行しています。筆者の会社の専務もまたそんな人の一人で、個人的に嫌いな人に対し、苦情のメールを送る悪癖があったそうです。

詳しいところまでは伝わっていませんが、その内容は要約すると「あなたが嫌いです。今後、仕事を評価することはありません」という、ただただ相手を傷つけるだけのメール。

しかもご丁寧に社長・副社長をCCに入れるため、メールを送られた相手は社内の評判がガタ落ちになってしまうのです。

当然そんな状況で働いていけるはずもなく、その人は退職を余儀なくされました。

 

親族の問題棚上げ


ある日、サーバの故障でグループウェアに保存していたデータが全て消失、というとんでもない大事件が起きました。

人為的ミスではなく、ハードの故障が原因だったので、それ自体は仕方のないことでしたが、問題は一切のバックアップを取っていなかったという、IT会社にあるまじき不手際でした。

当然、その事実を知った社長は「なぜバックアップしていなかったのだ!」と激怒し、関係者に原因究明を命じました。

しかし原因は社長の息子である専務が『経費削減のためバックアップはしなくていい』と命じたことが発覚した瞬間、社長はそれ以上の責任追及をやめ、まるで問題などなかったかのように黙りこくってしまったのです。

 

まだまだ序の口

今回挙げたのはほんの一例ですが、これくらいの事例であれば序の口です。時には犯罪すれすれではないか? と思うようなことも起こるのが、ブラック企業たる所以なのです。

おかしな事件に巻き込まれないためにも、最新の注意を払い情報収集を行い、間違ってもブラック企業に入社してしまわないよう、気を付けましょう。

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