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IT業界でのキャリアアップは人それぞれで、技術を突き詰める人もいればフリーランスや法人化して独自路線に走る人もいれば、王道の上流工程を目指す方向性もあります。そして、上流工程を目指すキャリアアップのなかでもPMからコンサルタントへのキャリアアップは仕事の性質が大きく変わります。

またコンサルタントのさらに上流工程は経営者くらいなので、IT業界内では最上流と言っても過言ではありません。

そこで今回は、PMからコンサルタントを目指すときに意識すべきことを3つ厳選して紹介します。

 

意識すべきこと①プレゼンテーション

PMは開発メンバーとレビューやミーティングで話す機会がありますが、大勢の人にプレゼンテーションを行うことはあまりないです。プレゼンテーションはやったことがないというPMも多いでしょう。

しかし、コンサルタントはプレゼンテーション能力が必須で、わかりやすい資料作りとそれをさらにわかりやすく解説する必要があります。PMのようにあらかじめ情報共有している開発メンバーばかりではなく、まったくの初対面の相手に説明する機会も多いです。

相手によってプレゼンテーションの内容やレベルを変える必要があり、そういった難しさもあります。コンサルする相手がITのプロの場合もあればまったくの素人の場合もあるので、相手が誰でも相手に合わせて情報を的確に伝えるプレゼンテーションを考える必要があるでしょう。

 

意識すべきこと②クライアントとのコミュニケーション

上記のプレゼンテーションは意識することができても、実際にPMが練習するのは難しいです。

そこでまずは、クライアントとのコミュニケーションに力を入れるのがおすすめです。

PMは普段は開発メンバーと関わることが多いですが、最初の要件定義や定期的に行われる進捗報告等では必ずクライアントと対面するはずです。その際に、今後コンサルタントを目指すことを意識しつつコミュニケーションを取るのがおすすめです。

たとえばクライアントを含めたレビューで適当に流すようなレビューをしているPMは多いかと思います。設計書やソースコードのコメントをざっくり読み上げて終わりにするのではなく、クライアントが理解しやすいよう工夫を施してみると良いでしょう。

ただし、長くなったり説明がくどくなると逆効果でクライアントは眠くなってしまうので、わかりやすくなおかつ簡潔にまとめる練習をすると良いです。

要件定義やレビューは厳密にはプレゼントテーションとは異なりますが、プレゼンテーションを意識しながら取り組むことでコンサルタントにあった後のプレゼンテーションスキルに役立ちます。

 

意識すべきこと③問題解決

PMが解決する問題はプロジェクト内のものに限られますが、コンサルタントが対象にする問題はより幅広いです。ひとことにコンサルタントと言ってもどのようなシステムを担当するかは様々です。

場合によってはパソコンをほとんど使用したことがないようなクライアントに当たる可能性もあり、その場合導入するシステムや説明を含めクライアントがわかるように工夫を凝らさなければなりません。

PMの比べると試行錯誤しながら仕事を進めることがより多くなるので、その分常に問題が発生し続けます。問題解決のための努力やスキルアップは欠かせず、コンサルタントになってからも常に求められることです。

また、PMの場合プロジェクトの成否の責任は重いものの、すべてがPMの責任というわけではありません。工数や人員を決定するのはPMではないので、PMとクライアントの間に入った業者にも責任があります。

しかし、コンサルタントの場合クライアントと直接やり取りするので、成否の結果がそのままコンサルタントの責任であり、実績でもあります。つまり結果を残さないと役に立たないコンサルタントと見なされてしまうのです。

コンサルタントによっては下請けの業者や開発担当者のせいにする人もいますが、開発側ときちんと連携して成功に導けなかったコンサルタントに全責任があると言っても過言ではないでしょう。

少なくとも、クライアントに対して「私は開発担当ではないのでシステムのバグのことにまでは責任を持てません。」といった発言は絶対にNGです。下流工程のことを把握してクオリティを担保するのは上流工程の責任で、実際契約上もそのようになっています。

たとえば、システムにバグが発生してクライアントに損害が発生した場合、開発側だけでなくコンサルタントなど上流工程側の責任にもなります。

むしろクライアントと直接契約しているのはコンサルタントなど上流工程で、開発者は開発を上流工程から請け負っているに過ぎません。

コンサルタントが開発作業の内容まで把握しないまま納品し、トラブルが起こり、クライアントに訴えられた事例もあります。コンサルタントとして発言した以上、クライアントにも開発者にも責任を持たなければならないのです。

とは言え、クライアントの業務や開発者が書いているソースコードをすべて把握することは不可能です。そのため自分が把握しきれない部分で責任が発生することもあるでしょう。コンサルタントは常にこのような問題と向き合うことになるので、問題解決能力が必要不可欠です。

 

まとめ

コンサルタントを目指す人が意識すべきことを3つ紹介してきました。

是非参考にして下さいね。

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