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SIerからWeb系の企業に転職したいエンジニアは数多いですが、少数派ながら逆も存在します。理由は人によって異なりますが、SIerに比べてWeb系企業は技術志向が強く、常にITの学習を継続する必要があります。

そういった環境に疲れ、今後のワークライフバランスを考えてSIerに転職するパターンは多いですね。

技術を追い求めてSIerからWeb系企業に転職する人に対し、技術から少し離れるためにWeb系企業からSIerに転職する人がいます。

しかし、Web系企業からSIerに転職するにしても下流工程で転職するとプログラミングなど技術を用いた業務が多くなります。

これだと意味がないどころかかえって労働環境が悪くなる可能性が高いので、Web系の企業からSIerに転職するなら上流工程を目指した方が良いでしょう。

そこで今回は、Web系企業からSIerの上流工程に転職するのに必要なスキルを紹介します。

 

ちなみに、Web系企業からSIerの下流工程であれば特別準備しなくてもすぐに転職できます。

Web系企業もSIerの下流工程も求められるのは一定の技術力ですが、Web系企業で求められるレベルの方が高いからです。ただし、上記の通りWeb系企業からSIerの下流工程への転職はおすすめできないので、ぜひ上流工程を目指してください。

上流工程には上流工程用のスキルがあるので、紹介していきます。

 

スキル①コミュニケーションスキル

下流工程は主にパソコンに向かってテスト、コーディング、設計を行いますが、上流工程は人を相手にする必要があります。

クライアントと各開発メンバーの間に入り、タスク管理、進捗報告、トラブル対応、などを行わなければなりません。

そのため下流工程に比べて人とコミュニケーションを取る機会が多く、また上流工程担当者がきちんと情報を伝えないとプロジェクトは崩壊します。

たとえいくらITスキルが高くても、クライアントや開発メンバーときちんと意思疎通して情報伝達できないと務まらないということです。

ひとことにコミュニケーションスキルと言ってもいろいろなものが考えられますが、SIerの上流工程で必要なコミュニケーションスキルは「情報を簡潔にわかりやすく伝えるスキル」「誰とでも気持ちよく話せるスキル」などです。

まずSIerの上流工程はクライアントと開発メンバーの橋渡し役になるので、上流工程担当者の情報伝達スキルに問題があるとクライアントにも開発メンバーにもストレスが溜まり、無駄な作業が発生します。

そのため、口頭でも文書でも情報を正確かつ簡潔に伝達する訓練を普段から積んでおくと良いでしょう。

次に、SIerの上流工程担当者は誰とでも気持ちよくコミュニケーションを取れた方が良いです。

 

たとえば、PMが話しにくい人であったり開発メンバーにパワハラを行うタイプだと、開発メンバーは気軽に相談することができません。

相談すればすぐに解決するような問題を一人で延々と考え込んでしまい、時間的にも労力的にもかなり無駄です。

最悪の場合開発メンバーが離脱してしまうこともあるので、上流工程担当者は普段から下流工程担当者とコミュニケーションを図り、気軽になんでも相談できる関係を築いておく必要があるのです。

業務情報は理路整然と話した方が良いですが、たとえばランチタイムや飲み会では気さくにメンバーと話せた方が良いです。この切り分けが重要で、仕事の話はきっちり行い、プライベートの話は気さくに行う、ということです。

 

スキル②業務知識

Web系企業に比べ、SIerは企業の業務システム開発を請け負うことが多いです。特に上流工程は要件定義から参加するので、業務知識がないとクライアントと会話になりません。

クライアントとしても業務知識のない業者に仕事を依頼するのは非常に不安で、仕様が業務要件を満たしていなかったらどうしようと考えてしまいます。

いくら技術力があっても業務知識がないとクライアントが希望しているものと別のシステムが仕上がってしまう可能性があるので、SIerにとって業務知識は重要です。

上流工程になればなるほどIT知識よりもむしろ業務知識が求められるケースが多く、そのための資格取得を推奨されることも多いくらいです。

特に金融系のシステムでは企業の業務だけでなくシステム内部のコードがそれぞれどのような役割を担っていて、どこと突き合わせて処理しているのかなどを把握しておく必要があります。

Web系企業で培ったITスキルと業務知識が組み合わされば、SIerの上流工程でも重宝される可能性が高いでしょう。金融系のシステムは特に業務知識を有していると収入に反映されることが多いです。

どのような業務知識を学ぶべきか迷っている場合、投資を初めて見るのも一つの手としておすすめです。証券システムなどで重宝され、投資の知識も身について一石二鳥です。

 

スキル③ITスキル

Web系企業で働いていればSIerで求められているもの以上のITスキルが身に付く可能性が高いですが、SIerに転職するからといって技術の勉強を辞めてしまうのはあまりおすすめできません。

というのも、Web系企業からSIerに転職する場合IT技術が強みになるからです。

Web系企業ほどSIerでITスキルが求められないからと言って、勉強を辞めてしまうと自ら強みを放棄していることに他なりません。せっかくの強みは強みとして伸ばし、足りない部分は足りない部分で勉強していくことをおすすめします。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ上流工程を目指してくださいね。

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