出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/336904
「毎日キツキツのスケジュールで残業ばかりが続いている」「こんなに働いているのに給料が低い」
そんな会社で働いていては、「辞めたい」という気持ちが出てくるものです。もちろん、人間関係が原因で「もう耐えられない・・・」と感じる人もいるでしょう。
しかし、どんな会社であれ、退職をするときには、心構えや準備をしておく必要があります。仕事を辞めるということは、収入がなくなるということ。
そのため、生半可な気持ちで行うものではないですよね?
職場の同僚・先輩・後輩・上司から、様々なことを言われてしまいます。優しい言葉をかけてくれるかも知れません。心無い一言が飛んでくることもあるでしょう。
何を言われても気にしないようにするなら、予め準備しておくことが大切です。
事前に心構えや準備を済ませておき、提出時に注意するポイントを押さえていきましょう。
引き止められないための退職理由を作ろう
退職届には、基本的に「一身上の都合」と書いて提出しますが、「本当の理由は?」と聞いてくるものです。
もちろん、そのときには本当の理由を答えることもありますが、それに対して会社側は提案をしてくるでしょう。
例えば、こういうやり取りが考えられます。
- 「体力的にキツくて続かないと思います」→「それじゃあ勤務時間を変えたいと思う」
- 「上司と合わなくて精神的にキツイです」→「上司の部署を変えるから待ってくれないか?」
- 「人間関係が良くないので退職したいです」→「全体の部署配置を考えてみるよ」
- 「給与が少なくて生活が・・・」→「労働時間や仕事内容を見つめ直してみるよ」
あらゆる手段で退職を引き止めますので、会社の引き止めにくい理由があると楽になります。
「起業して新しい仕事をしたいんです!」「どうしてもこの仕事に興味が湧いてきたんです!」などの理由は引き止めにくいです。
会社としても言い分がなくなってしまいます。
何か言われたとしても、「そうは言っても慣れている仕事じゃないと、最初が大変だろう」「最初は給料が低くて苦労するぞ」くらいのものでしょう。
もちろん、ウソをつく必要はありませんが、なるべくスムーズに退職できるようにしておきましょう。
悪口は覚悟しておくべき
これまでバイトで友達や先輩が辞めてしまった経験はありませんか?
新しいことに進みたいとか、学校を卒業するからという理由であれば、周りから祝福されたことでしょう。
しかし、「キツイ」とか「辛い」など明確な理由もなく辞めるときには、「将来のことを考えているのかな」「責任感がない!」なんて言われるものですよね。
転職ともなれば、さらに周りからの非難はすごいもの。
「将来に対する考えが甘い」「リスクしかないのに」なんて言葉は優しいものです。
「こんなことで辞めるなんて、根性のないやつだ!」「お前は俺らのことを裏切るんだな!」
そんな言葉が飛んでくる可能性が高くなります。
どんなことを言われても、全く動じないように心構えをしておきましょう。
退職届を出す前に法律を学んでおく
職場がブラック企業だった場合、退職届を出した瞬間から、無理難題を押し付けられることがあります。
例えば、
- 「社会人なら半年前に退職届を出すものだから、これは受理できないよ」
- 「お前が辞めるのなんて勝手だけど、迷惑かかるから今受け持っている仕事は終わらせていけ!」
- 「もし本当に辞めるんなら給料は払わないからな!」
などです。
確かに「半年前に提出するもの!」なんて言葉は、昔からありますが、法律上は2週間前に提出すれば問題ありません。これは社則に記載されている場合でも同じことで、従う必要はないのです。
また、周りに迷惑がかかるからと言って、ムリな仕事を押し付けることはできません。もちろん迷惑はかけない方がいいので、業務時間内でこなせる範囲の仕事をしましょう。
さらに、給料は払わないなんてことは「論外」となります。
時々、減給を言い渡してくる会社もありますが、どちらも違法な行為です。もし違法行為が行われたときには、ただちに労働基準監督署に行きましょう。
法律の正しい知識を身に着けておけば、ムリな要求をされたときに、落ち着いて対処がしやすくなります。
もちろんすべての会社が、同じことを言ってくるわけではありませんが、「備えあれば憂い無し」ということです。
冷静に考えてから退職届を出そう
退職届を出してしまえば、辞めるにしろ残るにしろ、周りにいい影響を与えません。
「なんかきついなーやめようかなー」くらいの気持ちであれば、退職届は出さない方が良いでしょう。
しっかりと考えをまとめた上で、後悔しないと考えるのであれば、納得の行く結果になるはずです。
みなさんも後悔をしないように、正しく退職届を提出するようにしてください。