SEとは過酷な仕事のため、働いている中で何度も「辞めたい」と思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
そこで、多くの人が「SEを辞めたい」と思う理由の一例と、辞めたいと思った時の正しい退職方法ご紹介していきます。

 

辞めたい理由1.仕事がきつい

最初にも述べた通り、SEは過酷な職業なので、仕事がきつくて辞めたいというのがとても多いです。

特に、SEは納期が近くなると終電まで残業の毎日が続いたり、泊まり込みで作業をしたりなど、ハードな労働環境であるため、そんな環境から抜け出したいと思われてしまうのかもしれません。

また、SEはやりがいのある仕事なので、いくら労働環境が悪くても続けたいという方も多いのですが、中にはあまりのハードさに体調を崩してしまい、離脱せざるを得なくなるSEもいるほど。

そんなに厳しい労働環境で少しでも辞めたいと思ってしまったなら、環境改善を望むよりも退職を選んだ方がいいのかもしれませんね。

 

辞めたい理由2.給料が安い

専門的な知識とスキルを求められるSEですが、ふと「自分の給料はスキルに見合った金額なのだろうか?」と思ってしまうこと、ありませんか?また、周りと比べて、自分のもらっている給料が低いと感じたことがあるという方もいるかもしれません。

SEという職業はサービス残業も多く、労働環境や作業量に見合った給料がもらえていないことが多いというのも現実です。

ドラマなどでは高収入のイメージがあるSEですが、実際のSEは薄給であり、「自分のスキルに見合った報酬の会社に転職したい」や「そもそもSEという仕事を辞めて、他の仕事がしたい」と思ってしまうのです。

 

辞めたい理由3.人間関係が面倒くさい

無能な上司に理不尽な作業を押し付けられる、後輩が使えない、同僚が自分よりも仕事ができないのに上から目線、など会社という環境の中で仕事をしていると、周囲の人間との関係性に辟易することもありますよね。

また、出向型SEの場合、プロジェクトが終了するたびに職場が変わってしまうため、そのたびに人間関係を構築していかなければならないという煩わしさもあります。

仕事をする上で、人間関係というものは意外と重要なもので、いくら仕事が楽しくても、人間関係が悪ければストレスを感じるため、仕事を辞めたいと思ってしまうのです。

 

辞めたい理由4.仕事にやりがいを感じない

SEは目に見える何かを作るわけではないし、面と向かって誰かのために何かをしてあげる仕事ではないため、やりがいを感じにくい部分もあります。「こんなに過酷な現場で作業しているのに、何のためになるんだろう?」と考えてしまい、やりがいを見出すことができないという場合もあるでしょう。

また上流SEの場合、SEとは名ばかりで、客先への資料作成やプロジェクトの管理など、IT業界にいながらエンジニアらしい仕事を一切していないということもあります。学生時代に趣味でアプリを開発したり、コードを書いていたりという方の場合、そんな名ばかりSEであることに嫌気がさし、もっとやりがいを感じることができる仕事がしたいと思ってしまうのです。

 

これで円満!正しい退職方法

これまで挙げたような理由で、SEを辞めたいと思った場合、すぐに退職願を出せばいいと思われるかもしれません。しかし、急に辞めると言ってしまうと、職場や周囲との関係性が悪化してしまい、会社を離れるまでも非常に大きなストレスを感じる結果となりますし、そもそも退職願は受理されないでしょう。

では、円満に退職には、どのようにすればいいのでしょうか。

まずはいきなり退職願を出すのではなく、直属の上司に辞めたいという意思を伝えましょう。そこで、退職理由などを話し、上司の了解を得られた場合、上司は会社の上層部と退職時期に問題はないか、後任はどうするかなど今後の方針をまとめます。問題なく話がまとまったことを直属の上司から報告された後、退職願を提出するというのが、円満な退職につながる基本的なプロセスです。

ちなみに、法律では会社に退職の意思を伝えるのは2週間前までとなっていますが、一か月ほど前までに上司に退職を申し出るのが一般的と言われています。また、就業規則で「退職する場合は〇か月前までに意思を伝える」などと決められている場合もあるので、しっかりと確認しておきましょう。

ただし、SEは作業量が多く、業務内容の専門性が高い職業のため、1か月では十分に引継ぎができないという可能性があります。しっかりと作業の引継ぎができるよう、2か月くらい前から上司に退職の意思を伝えたほうが、安全かもしれませんね。「時間が足りなくなってしまい、しっかりと引継ぎができない」など、辞める間際になってトラブルが発生しないよう、注意しましょう。

 

上司に引き留められた場合は?

上司に退職を申し出た際、引き留められる可能性もあります。その引き留め方法も、退職理由に対しての待遇改善や好条件を提示してすり寄ってくる系や、「これまで可愛がってやったのに!」のように強気な発言で引き留めるパワハラ系など様々です。

ただ、ここで注意してもらいたいのが、上司があなたを引き留める理由について。その理由は大きく二つに分けられ、「あなたが有能な人材だから手放したくない」ということと、「会社に自分の管理能力を疑われてしまうから辞めてほしくない」ということ。

本当にあなたが必要とされている場合、上司だってできる人材は手元に置いておきたいので、引き留めるのは当たり前ですよね。しかし、後者のように上司自身の保身の場合、たとえ待遇改善等を提示してきたとしても、それは口約束に終わってしまう可能性が高いです。甘い言葉に惑わされて会社に残ったけど、結局は何も変わらずに後悔するということもあり得ます。

そのため、もし強く引き留められた場合は、その上司がなぜあなたを引き留めているのか、しっかりと見極めることをおすすめします。また、上司によってはなかなか退職を受け入れてくれないということもあるかもしれませんが、そんな場合はさらに上の上司、または人事部などに相談してみましょう。

 

待遇改善・好条件に気持ちが揺らいだら…?

上司に退職の意思を伝えた際、強く引き留められたらやっぱり会社に残るべきなのでしょうか。いいえ、会社を辞めることは基本的な権利なので、引き留められたからと言って退職の意思を撤回する必要はありません。そのため、基本的に一度辞めると決めたら、退職の意思は撤回しないことをおすすめします。

でも、待遇改善や好条件を提示されたら、気持ちが揺らいでしまう可能性だってありますよね。そんなときは、なぜ自分がSEを辞めたいのか、しっかりと整理してみましょう。上司に退職を引き留められた場合、「少し考えてみてくれ」と1日以上時間を空けて、再度面談ということになりやすいです。

そんなときは次の面談まで、自分が辞めたい理由や、辞めたらやりたいこと、将来はどのようになりたいかなど、様々な自分の思いを紙に書き出したり、PCのテキストエディタに打ち出してみたりして、自分がSEを辞めることについて、どのように考えているのかを、改めて見つめなおしてみましょう。

気持ちが揺らいだからと、何も考えずにそのまま辞めたり辞めなかったりすると、後から「あのときやっぱり…!」と後悔してしまう可能性はかなり高いです。

会社、SEを辞めるということは、それなりの覚悟が大切であることを忘れないでください。

 

仕事を辞める=挫折ではない!

当たり前のことですが、仕事を辞めるということは挫折ではありません。今やっている仕事が自分には合わない、もっと高いところを目指したいなど、辞める理由は様々ですし、仕事を辞めたからと言って、その先の人生が閉ざされるわけでもありません。

合わない会社で無理をして働いている、単純作業ではなくもっとやりがいのある仕事がしたいなど、辞めたいと思ってしまった人は、一度自分がSEを辞めたい理由を考えて、思い切って転職という道に進んでみてはいかがでしょうか。

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