転職活動をする際に必ず必要になる履歴書。履歴書だけで採用が決まるわけではありませんが、書類選考を通過してその後の面接試験に進むために、非常に重要な書類です。そこで今回は、SE向けの履歴書の書き方と、合わせて必要になる職務経歴書の書き方を詳しくご紹介します。応募書類の書き方が分からない…とお困りの方は、ぜひ参考にしてくださいね。

転職時に必要な応募書類とは?


転職をする際には、一般的に「履歴書」と「職務経歴書」という2つの書類の提出を求められます。履歴書は応募者の氏名や年齢、学歴などの基本的なプロフィールを記載する書類、職務経歴書はこれまでの職務経験やスキルを記載する書類です。書類の役割がそれぞれ異なるので、内容が重複しないように注意しましょう。

履歴書の書き方


履歴書は、基本的にフォーマット通りに必要事項を記載すれば良いだけなので、比較的作成しやすい書類です。記入方法は、企業の指定がなければ手書きでもPC入力でも問題ありません。自分が書きやすい方法で作成しましょう。ただし、手書きで書き間違えをした場合、修正ペンを使用するのはNGです。面倒ですが一から書き直すようにしましょう。

履歴書の記載内容

使用するフォーマットによって記入項目は多少異なりますが、基本的には以下の内容を記載します。
・氏名・生年月日・住所・電話番号・メールアドレス・学歴・職歴・通勤時間・配偶者の有無・免許/資格・趣味/特技・自己PR/志望動機
上記の内容を記載し、縦4cm×横3cmの証明写真を添付すれば履歴書は完了です。また、書くべきことがない項目も空欄にはせず、「なし」または「特になし」と記載するようにしましょう。

履歴書作成のポイント

履歴書は基本的にプロフィールを記載するだけなので、ほかの応募者との差別化が難しい傾向にあります。そのため、比較的自由に記載できる自己PR・志望動機欄や趣味・特技欄を有効活用することが大切です。自己PR欄には転職先企業で活かせる自分のスキルを記載し、志望動機欄では「この会社で働きたい!」という熱意をアピールするようにしましょう。
また、応募者の人柄を企業に伝えるために、趣味・特技欄も重要です。面接時の会話のネタになることも多いので、こちらも必ず記載するようにしましょう。
また、SEとして転職をする場合は、IT系の資格を持っていると有利になります。免許・資格には、普通自動車免許などの一般的な資格のほか、応用情報技術者などのIT系の資格を優先して記載するようにしましょう。保有資格が多い場合は、この後説明する職務経歴書に記載してもOKです。

履歴書のフォーマット


履歴のフォーマットには、いくつかの種類があります。企業によっては履歴書のフォーマットが指定されている場合もありますので、作成前によく確認するようにしましょう。

市販の履歴書を利用

コンビニや文房具店などで、気軽に履歴書テンプレートを購入できます。自宅にプリンターがない方などにおすすめの方法です。ただし、市販の履歴書にもさまざまな種類がありますので、よく確認してから購入するようにしましょう。
・JIS規格:JIS規格に準拠したスタンダードな履歴書。自己PR欄がやや少ないタイプです。
・一般用:JIS規格の履歴書よりも自己PR欄が広めに作られているタイプです。
・転職用:履歴書と職務経歴書がセットになっているタイプ。退職理由等も書きやすいように作られています。
・パート/アルバイト用:希望曜日や時間などを記載できるようになっているタイプです。
さまざまな種類がありますが、基本的には「パート/アルバイト用」以外でしたらどれでも問題ありません。自分が書きやすいものを選びましょう。

PCで履歴書テンプレートをダウンロード

履歴書テンプレートを購入しなくても、自宅にプリンターさえあれば履歴書フォーマットを無料でダウンロードすることができます。お金がかからないだけでなく、入力もPCでできるため、書き間違えをしても簡単に修正できる点が魅力的です。もちろん、テンプレートのみを印刷して、後から手書きで記入することもできます。
市販の履歴書と同様に、PCでダウンロードする履歴書にもさまざまな種類がありますが、基本的には自分が書きやすいフォーマットを選べばOKです。ただし、ファイルの種類には要注意。word版、Excel版、PDF版などさまざまなファイル形式がありますので、自分のPCで編集できるものを選びましょう。
また、wordや Excelで編集した場合は、最終的にPDFに変換してから提出するのがおすすめです。Officeソフトは使用環境によってバージョンが異なりますし、プレビューと実際に印刷したものの見た目が異なるためです。

企業指定の履歴書テンプレートをダウンロード

企業によっては、指定のテンプレートをPCでダウンロードして、履歴書を作成しなければならない場合もあります。せっかく時間をかけて履歴書を作成したのに、フォーマットが違うため受け付けてもらえなかった…なんてことにならないよう、応募方法を事前によく確認しておきましょう。

職務経歴書の書き方


転職時には、履歴書だけでなく職務経歴書の提出も必要です。職務経歴書は履歴書とは違い、決まったフォーマットがありません。A4サイズ1~2枚程度で、必要な内容を分かりやすくまとめるようにしましょう。
履歴書同様、職務経歴書も無料でダウンロードすることができますので、自分が使いやすいものを探してみてください。もちろん、企業からフォーマットが指定されている場合は、指示に従いましょう。

職務経歴書の記載内容

職務経歴書の一般的な記載内容は以下の通りです。
・職務概要:これまでの職務経歴を3行程度で簡潔にまとめましょう。
・職務経歴:これまでの勤務先と勤務期間、担当業務(プロジェクト内容)、役割を全て記載します。表形式で記載するのが一般的です。また、過去にSEとして勤務していた場合は、各プロジェクトの開発環境(OS・開発言語・DB)も必ず記載しましょう。
・テクニカルスキル: OS、開発言語、DB、フレームワーク等のスキルと経験年数を記載します。
・資格/自己PR/志望動機:履歴書にも同じ項目がありますが、記載スペースが狭いため、職務経歴書を活用する方法が一般的です。履歴書には特にアピールしたいことを端的に記載し、具体的な内容は職務経歴書に記載すると良いでしょう。

郵送・送付方法


応募書類が完成したら、郵送またはメールで企業に提出しましょう。最近ではどちらでもOKな場合が多いですが、中には提出方法が指定されている場合もあります。作成した応募書類をしっかり受け取ってもらえるよう、提出方法をよく確認しておきましょう。

郵送の場合

郵送で応募書類を提出する場合は、履歴書と職務経歴書のほかに「送付状」を同封するのがマナーです。送付状には日付や宛先、自分の連絡先等の基本情報と、応募書類を提出する旨、同封する書類の一覧を記載します。送付状の文言は、頭語から始めて時候のあいさつに続き、応募書類を提出する旨、「面接の機会をいただきたい」という一文を記載して、最後に結語で締めくくりましょう。
送付状が完成したら、全ての書類を封筒に入れ、宛先を記載すれば完了です。封筒の左端には、赤字で「履歴書在中」または「応募書類在中」と記載しておきましょう。

メール送付の場合

PDF形式に変換した応募書類を、メールに添付して送付します。応募書類には個人情報が記載されていますので、必ずパスワードを設定しましょう。応募書類を添付したメールとは別に、パスワード連絡用のメールを改めて作成して送付します。
メールの文言は、基本的なビジネスマナーに従って、応募書類を送付する旨を記載すればOKです。メールの件名には、「履歴書ご送付の件/氏名」など、内容+氏名を簡潔に記載しましょう。分かりにくい件名だとメールが見落とされてしまう場合もありますので、注意してください。

まとめ

SEが転職する際に必要な履歴書と職務経歴書の書き方をご紹介しました。基本的にはほかの職種と同じですが、SEとしての経験やスキル、資格等を特にアピールできるようにしましょう。また、応募書類の提出マナーにもしっかりと気を配ってくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください