SEの業種にも様々なジャンルがありますが、その中の一つ、独立系のSEについてご存知でしょうか。ユーザ系やメーカー系と異なる点は、親会社に影響されず、自主的に経営方針を立てていくことができる点です。
自分の実力に自信がある、チャレンジしていきたい人にはうってつけの職場ですね。
そんな独立系SEへの転職を成功させるためにはどうすれば良いか、そのノウハウをご紹介しましょう
独立系SEのメリット・デメリット
転職を有利に進めるための第一歩としては、独立系のメリット・デメリットを正確に把握しておくことが重要です。以下にそれぞれの特徴をいくつかピックアップしたので、ご覧ください。
〇メリット
・スキルを高めることができる
企業に人材を派遣することが多いため、様々な業務に触れることになります。多くの技術やツールに触れることになるため、スキルを高めるには非常に良い環境です。
・実力があれば昇進が速い
親会社からの天下りのような例は非常に少ないため、実力主義の昇進が可能です。スキルさえあれば、どんどん出世することも出来るでしょう。
・営業に力を入れているため、仕事にあぶれることがない
人材派遣を前提にしているため、当然営業職には力を入れています。仕事にあぶれることは少ないため、基盤的には安定していると言えるでしょう。
×デメリット
・現場を転々とすることになる
一か所に腰を落ち着けて仕事をすることはほとんどないため、専門的な知識を得ても、それをまた活かせる場は少ないかもしれません。
・二次、三次請の可能性もある
下請けの仕事ばかりを受注している企業や部に所属してしまうと、辛い業務ばかりが回ってくる可能性があります。
これらの特徴を念頭に置いた上で、自分の長所を整理し、どのような方向性でアピールしていくかを分析してみると良いでしょう。
『技術力』をキーワードに就活を進める
前章でも触れましたが、独立系SEにとって何より重要なのは、技術力です。扱える言語は多い方が良いし、メジャーな言語であればなお良いでしょう。お勧めの人気の高い言語は、C#、Javascript、PLSQLあたりです。この3つを押さえておけば、仕事に困ることはそうありません。
また、履歴書を書く際に見落としがちなポイントですが、扱ったことのあるツールが数多くある人は、それについても触れておくと良いでしょう。触ったことのあるツールの多さは、言語以上に経験の数に直結します。
手数の多さが、そのまま就職活動の有利さに繋がるわけですね。「仕事を任せやすい人」と評価されますので、転職活動では前面に押し出すことをお勧めします。
企業選びは慎重に
せっかく独立系SEの職を得ても、企業選びに失敗しては元も子もありません。というのも、「独立系」とは名ばかりで、結局親会社となる企業の下請けばかりを受注している企業もあるからです。これでは、メーカー系やユーザー系の企業に就職するのと変わりません。むしろ納期を短く設定される分、更に辛い職場になる可能性もあります。
厄介なのは、こうした実態は、外部からではなかなか見えにくいという点です。就活サイトの口コミを参考にしたり、面接の時に「本当に独立系なのか」ということについて、必ず確認するようにしておきましょう。
「やりがい」を感じたい人にお勧め
独立系のSEは、親会社に縛られない自由さと、完全実力主義の、旧態依然とした企業とは真逆の方針を打ち立てている職種です。現代のニーズには非常にあっているため、仕事にやりがいを求める方にはピッタリの職種と言えるでしょう。
ただし、前述もしましたが、「名ばかり独立系」の企業には十分注意してください。しっかりと情報を集め、思い通りの転職が出来るよう、頑張ってみてくださいね。