転職するにあたり、役に立つスキルにはどんなものがあるでしょうか。代表的な例としては、営業経験や大規模なプロジェクトの受託経験、技術的な資格などがありますが、中でも高い評価を得られるのが「リーダー経験」でしょう。
複数の人をまとめ、プロジェクトの全体を左右する管理能力は、どんな業種、どんな現場でも重要なスキルですから、当然ですよね。
せっかく転職をするのなら、そのスキルを前面に押し出さない手はありません。積極的にアピールし、好条件で転職する方法を解説します。

「リーダー経験必須」の求人を狙う

SEがリーダー経験を活かして好条件で転職する方法

とにかく高給の仕事を探したい人には、この条件での求人がおすすめです。
「リーダー経験あり」とは、豊富な経験とほぼ同義と言えるでしょう。確実に即戦力になれる人材ですから、要求されるハードルは高いものの、その分賃金面で優遇されること間違いなしです。
ただし、正社員以外の募集は避けた方が無難でしょう。「一定期間だけリーダーが必要」と言う状況はなかなかありません。切羽詰まったプロジェクトに放り込まれる可能性があるので、条件の良さにばかり惑わされないよう、しっかり見極めてください。

新拠点での勤務の仕事を探す

狙い目である求人の一つが、「それなりに実績のある企業の、新拠点での募集」です。
新オフィスを作れるくらい業績が好調である点、また、急ぎの募集になりやすく、採用のハードルが低いわりに労働条件が良いことが多い点がポイントです。
また、拠点の初期メンバーになれれば、上司との距離が非常に近くなるのもメリットです。入社していきなり成果を上げることができれば、すぐに評価してもらうことができ、出世の道も大幅に早まることになるでしょう。

SIer企業が最も優遇される

リーダー職の肩書きが最も優遇されるのは、企業にエンジニアを派遣するSIer企業です。理由はいくつかあるので、項目別に見てみましょう。

・リーダーの下に別の人員を付けられる
派遣した時の売上は、現場の人員よりリーダーの方が高いのは当然ですが、リーダーの功績は個人の売上だけに留まりません。会社の信用が上がるため、他の人員もセットで派遣の依頼を受けることができ、更なる売上に貢献できます。優秀なリーダーであればあるほど、一人で何人分もの売上に繋げることができるわけですね。

・スキルの壁がない
開発の場では、様々なプログラム言語が要求されますが、全ての言語を網羅し身に付けることはまず不可能です。扱える言語によって派遣先となる現場はある程度制限されることになりますが、管理職であるリーダーの場合、スキルの壁を考える必要はありません。どんな現場でも活躍できる点が、リーダーの強みなのです。

・自社開発企業の場合のポジション
リーダーはどんな現場でも必須のポジションですが、自社開発企業の場合、優れたプログラマーが非常に重宝されることがほとんどです。リーダーの地位が低いわけではありませんが、その分相対的に、SIer企業の方がリーダー職は優遇されると言えるでしょう。

やはり管理能力は強い

どんなプロジェクトも、一人でこなすことはできません。プログラマー、デバッガー、リーダー、誰か一人が欠けてもプロジェクトを完遂することはできなくなるでしょう。ですがリーダーは、プログラマーやデバッガーの立場を兼任することができる点が強みです。
「リーダー経験のある」というのは人生における財産の一つですので、転職の場では前面に押し出してアピールするようにしましょう。