SEといえば、「男性の仕事」というイメージが強いのではないでしょうか。
実際、システム開発の現場にいるのはほとんどが男性社員。イメージ通り、女性が非常に少ない職種なのです。
しかし、女性が少ない=女性に向いていない仕事というわけではありません。女性にとってのメリットも、多数見つけることができます。
そこで今回は、女性SEだった筆者が現場で実際に感じた、SEのメリット&デメリットをご紹介。
SEに興味がある女性は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
SEのメリット
比較的給料が高い
SEは専門的な技術や知識が必要な仕事であるため、比較的給料が高い傾向にあります。
例えば、女性が多い一般事務とSEの年収を比較すると、一般事務(女性)の平均年収が320万円であるのに対し、SE(女性)の平均年収は412万円となっています。
そのほか、営業系職種の平均年収(女性)は398万円、販売・サービス系職種の平均年収(女性)は297万円です。このように、数ある職種の中でも、SEは比較的給料が高いことが分かります。
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能力があれば評価される
実力主義の企業が多いIT業界。
能力さえあれば、性別や年齢に関わらず評価される点がメリットとして挙げられます。もちろん、女性はお茶くみやコピー取りなどの簡単な仕事しかさせてもらえない…なんてこともありません。
むしろ、人が足りず常に忙しい現場が多いため、女性でも多数の仕事を任されることが多いでしょう。男性に負けずにバリバリ働きたい!という女性におすすめの職業です。
人間関係が楽
女性が多い職場だと、人間関係に悩むことが多いですよね…。
仕事内容は問題なかったけれど、人間関係がストレスで退職した、という方もいるのではないでしょうか。
しかし、IT業界は男性が半数以上を占めているため、女性同士の派閥などもなく、人間関係のストレスは少ないといえます。
また、職場に女性社員が少ない分、男性社員に優しくしてもらえることが多いというメリットも。人間関係の面では、比較的働きやすい環境ではないかと思います。
SEのデメリット
家事や子育てとの両立は難しい
納期に追われ、深夜までの残業や休日出勤が続くことも多いSE。
そのため、家事や子育てとの両立が難しく、結婚や妊娠を期に退職してしまう女性が多い傾向にあります。
女性SEが仕事を長く続けるためには、産休や育休、時短勤務制度などがきちんと整備されている企業を選ぶことが大切です。
また、ただ制度があるだけでなく、その制度が実際に活用されているかどうかも重要なポイント。
女性が少ないIT業界の場合、産休・育休制度があっても実際は活用されていない…ということが多いのです。給料の高さだけでなく、女性が働きやすい環境かどうかも、しっかりとチェックするようにしましょう。
ITに関する知識や技術が必要
SEにはITに関する知識や技術が必要なため、ある程度自分で勉強をする必要があります。
そのため、パソコンやプログラミングに馴染みのない方は、自分には難しそう…と躊躇してしまうかもしれません。特に、男性よりも女性の方が、ITに関する苦手意識が強いかもしれませんね。
確かに初めは多少の勉強が必要ですが、一度知識や技術を身に付ければ、一生もののスキルとして仕事に活かすことができます。結婚や妊娠、出産で一度退職しても、スキルがあるので好条件で再就職しやすい、というメリットもありますよ。
また、筆者はプログラミングなど一切したことがない文系出身者でしたが、就職後の研修でSEに必要なスキルを身に付けることができました。やる気さえあれば、もともと知識を持っていなくても、十分チャレンジできる仕事です。
職場に女性がほとんどいない
職場に女性が少ないのはメリットでもありますが、反対にデメリットにもなります。
周りに男性しかいないので、女性同士で話をすることができず、昼休みや会社の飲み会がつまらない…と感じることも多いでしょう。また、もともと男性が苦手な方は、ストレスを感じるかもしれません。
筆者がいたプロジェクトの場合、自社の女性社員は自分一人だけでしたが、同じプロジェクト内に他社の女性社員がいたため、自然と親しくなりました。自社に女性社員がいない場合は、他社の女性社員と繋がりを持つのも良いでしょう。
また、最近では女性SEをターゲットにしたITセミナーなども増えているので、このようなセミナーに参加して女性同士のコミュニケーションを取るのも良いですね。女性SEはまだまだ数が少ないため、自ら積極的に繋がりを作ることが大切です。
まとめ
女性SEのメリット&デメリットをいくつかご紹介してきましたが、いかがでしたか?
比較的給料が良く、能力さえあれば性別関係なく活躍でき、人間関係のストレスも少ないため、女性にもおすすめの仕事です。
しかし、残業や休日出勤が多いので、家事や子育てとの両立が難しいというデメリットもあります。
ただし、最近では女性の活躍を推進しているIT企業も多いため、制度がきちんと整っている企業を選べば、仕事と家庭の両立も十分可能です。
SEに少しでも興味があるなら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。