出典:https://pixabay.com/ja/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF-%E6%89%8B-%E4%B8%8E%E3%81%88%E3%82%8B-%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E7%94%B7-%E4%B8%8E%E3%81%88-%E6%8F%90%E4%BE%9B%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99-2056023/
資格を保有していれば必ずしも転職できるわけではありませんが、SE未経験の転職者にとってはマイナスの評価になることはありません。むしろ、経験がない分、最低限の知識はあるという証明になりますので、転職をする前には資格を取得しておくことをおすすめします。
ただ、資格といっても多種多様。どの資格が転職に有利なのかわかりませんよね。資格の選び方で大切なのは、転職に有利かどうかではなく、実用的かどうかです。
資格はあくまでキャリアのサポート。実戦で使えない知識ばかり覚えてもなんの意味もありません。
そこで、ここではSE未経験の人が最低限知っておきたい知識を学べる資格をご紹介します。結果的に、これらの資格を勉強することで転職でのアピールポイントになるはずです。
SE初心者向けの資格
出典:https://pixabay.com/ja/%E3%83%87%E3%83%AA%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88-%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E5%AE%9F%E6%A5%AD%E5%AE%B6-%E7%94%B7-%E6%89%8B-%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%92%E6%AE%8B%E3%81%99-%E3%83%A1%E3%83%A2-%E3%83%A1%E3%83%A2%E3%83%AA-1971230/
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、別名「iパス」とも呼ばれており、ITの基礎を学ぶための国家資格です。この資格は、ITに関わるすべての人を対象にしており、会社経営者、管理職、担当レベルまで誰にでも受講をおすすめします。
特に近年では、ITを使った業務が増えています。すべてをエクセル管理、アクセス管理でおこない、プレゼン用の資料はパワーポイント、お客さんとの連絡はEメール。ITを使った業務改善は、今後さらに進んでいくことが予想されます。
そのような時代の中でITパスポート試験は、ITに関わる全ての人に基礎的な知識を得てもらうことを目的にしています。
もし、あなたが今後SEを目指すのであれば、基礎的な知識は必須です。SEとしての経験がない人は世の中にいますが、積極的に学んでいる人は多くいます。本当にSEを目指すのであれば、ITパスポートはまず取り組んでおきたい資格の一つです。
ITパスポート試験ホームページ
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
基本情報技術者試験
基礎情報技術者試験とは、経済産業省が情報処理の知識と技能を認定する国家資格です。出題範囲は、テクノロジ系とマネイジメント系から。テクノロジ系は、数学的な基礎知識、アルゴリズム、コンピュータ構成要素(入力や出力)、データベース、セキュリティなどが出題範囲となっています。マネイジメント系からは、プロジェクトマネイジメントやサービスマネイジメントが出題範囲とされています。
一般的な基礎知識以上のものが求められるのでITパスポートよりは難易度が高いと言えます。その一方、SEとして活躍するならこの程度は知っておきたいという知識ばかり。ITパスポートの知識があるということなら、基本情報技術者試験を受けてみてもいいかもしれません。システムの構築に必要な基礎知識はこの試験を通して学べるはずです。
基礎情報技術者試験
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_hanni_skill.html#yoko
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、ITパスポートや基本情報技術者試験に比べると、レベルの高い試験です。現在エンジニアとしてある程度の知識がついている人が、さらなる知識をつけることを目的としています。
その証拠に、毎年10万人近くが受講し、合格者は約20%とそのハードルの高さが伺えます。
アーキテクチャーの設計、システム開発チーム・運用チームのマネイジメント、予算、工程、品質などの管理などの能力持っている人もしくは目指している人が適任です。
未経験の人が目指すには少しハードルが高すぎるかなと思いますので、まずはITパスポートや基本情報技術者試験を取得することをおすすめします。
応用情報技術者試験
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html
情報セキュリティマネイジメント試験
今まで紹介してきた資格は、システム全体の基礎知識から応用までを対象としていましたが、情報セキュリティに特化した試験「情報セキュリティマネイジメント試験」もあります。SEの中でも、システム運用や管理などを担当する部署を目指す人は、情報セキュリティマネイジメント試験を取得しておいたほうがいいでしょう。
その試験では、セキュリティを維持するために必要なリスク対策や運用方法を学ぶことができます。合格率も約80%近くと難関とは言えませんが、セキュリティは現代に必要不可欠な要素であり、今後も需要が拡大していく市場です。資格を取りながら、一般的な知識をつけておいても無駄にはならないでしょう。
情報セキュリティマネイジメント試験
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sg.html
スペシャリト向けの資格
今まで紹介した資格以外にも、次のような資格もあります。
- ITストラテジスト試験
- システムアーキテクト試験
- プロジェクトマネージャー試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- ITサービスマネージャー試験
- システム監査技術者試験
これらの資格は、SEとして経験も積んだ人が取得する資格です。未経験の段階では、こういった資格があるということだけ覚えておくといいでしょう。
おすすめは基本情報技術者試験
私の友人が未経験でSEに転職しようとした時、独学で基本情報技術者試験を取得していました。3ヶ月程度勉強したようです。それからSEヘの転職を成功させ、今では起業してSEを育てています。
そんな彼は、基本情報技術者試験で学んだ知識は大いに役に立ったと言っています。ですので、SE未経験の人は基本情報技術者試験の勉強を始めてみてはいかがでしょうか。