プログラムを開発するにあたり、詳細を煮詰める打合せはなくてはならないフェイズです。クライアントの要求をうまく汲み取れるかどうか、それがプロジェクト全体の成否を決めるといっても過言ではありません。
密な連携をするため、客先へ行くことも多いのですが、時にはとんでもない失敗をやらかしてしまう時もあります。
今回は、そんな筆者の周りでの失敗談をまとめてみました。
入社後初のクライアント訪問、油断して……
筆者が入社して間もなく、上司に連れられ、客先での打ち合わせに出席しました。基本的には議事録要員としての立場でしたが、有難いことに、経験を積むために一部の機能の説明を任せてもらったのです。
事前に何をどう話すかはシミュレーションしていたので、機能説明はつつがなく済んだのですが、良かったのはそこまででした。
自分の仕事は終わったとばかりに気を抜いてしまった筆者は、その後振られた話には全く対応できず、しどろもどろになってしまったのです。「新人さんですか?」という雑談にすらまともに答えられない酷い有様で、大恥をかいてしまいました。
前任者の引き継ぎ不備が尾を引いて……
ある日、筆者は一つの大型プロジェクトの担当に任命されました。といっても設計やら管理やらをするリーダー業務ではなく、進捗の遅れと多数のバグに対応する、リーダーとは真逆の火消し仕事です。
貧乏くじのプロジェクトですから、前任者にみっちり話を聞き、十分な引き継ぎを受けてからお客さんのところへ臨んだ……つもりでした。
ですが、蓋を開けてみれば聞いていない話が後から後から出てきます。予定していた開発スケジュールではとても間に合わないため、頭を下げて仕切り直しにさせてもらうことに。
会社に戻ってから前任者を問い詰めると、忘れ去られていた書類が出るわ出るわ、頭が痛くなりました。
結局その引き継ぎ不備の件が尾を引いて、お客さんに不信感を持たれることになり、終始険悪な雰囲気で仕事をしなければなりませんでした。
常識外れの降格事件……
これは筆者の上司の話ですが、信じ難い、とんでもないミスをしでかしました。
客先へ筆者と上司の二人で向かい、会議室で打ち合わせをしていた時のことです。チーム内では久々の大型プロジェクトだったこともあり、資料も準備万端、パワーポイントもしっかり作り込んでの参加でした。
和やかな雰囲気の中、資料を見せようと自社のパソコンにプロジェクターを繋いだ瞬間、会議室の壁に大々的に投影されたのは、なんとアダルトビデオです。
お客さんのみならず、筆者も上司もはっきりと凍り付きました。しかもお客さんの方は全員女性です。上司は慌てて画面を閉じましたが、誤魔化せるはずもありません。
とんでもなく気まずい雰囲気の中、何事もなかったように打ち合わせを進めましたが、会社に戻った後、当然クライアントからはきついクレームが届きました。
不快な思いをさせてしまったこともありますが、会社のパソコンでアダルトビデオ鑑賞なんて言語道断です。
その上司はすぐにプロジェクトから外され、別のチームへと移されました。
失敗しないよう、十分な対策を
一つの失敗は一つの成長に繋がります。陳腐な言い回しをすれば「失敗は成功の母」という言葉もありますが、会社や同僚に迷惑をかけるわけにはいきません。仕事の場においては、そんな気楽なことばかり言っていられませんよね。
今回のような失敗談をもとに、どんな点に注意し、対策をとっていけば良いか、それぞれのやり方で考えてみましょう。同じ失敗を起こすようなことは、決してないようにしてくださいね。