劣悪な環境で仕事をし続けていると、いつか精神を病んでしまいそうですよね。ブラック企業に勤めている人は、いつか辞めてやろうと毎日のように考えますが、新社会人の中には、自分の会社がブラック企業かどうなのかもわからない人もいることでしょう。
そこで今回は、世にはびこるブラック企業の特徴について紹介してみようと思います。自分の会社に当てはまる特徴がないか、じっくりご覧になってみてください。
残業や休日出勤の強制
無給で働かせる、いわゆるサービス残業は確実に違法であり、ブラック企業として分かりやすいポイントです。ですが賃金が払われるとしても、過剰な残業や、あまりにもプライベートを無視した休日出勤の強制は、ブラック企業の特徴と言わざるを得ないでしょう。
中には冠婚葬祭まで犠牲にすることまで要求してくる企業もあります。親族の葬儀への出席もままならないような企業など、無理に勤めていくほどの価値はありません。
大切な用事があるときは必ず主張し、理不尽な要求には屈さないよう注意しましょう。
ハラスメントの横行
昨今、パワハラやアルハラ、セクハラなどに対する対策や処罰が強くなってきましたが、上の世代の方々の中には、まだまだそれを軽視している人もいます。
怒鳴りつけたり、酒の席で無茶ぶりをしたり、身体を触ったりすることだけがハラスメントではないことを理解しましょう。「された側が不快に感じるか」というのが一番のポイントですので、泣き寝入りだけはしないようにしてくださいね。
暗黙のルール違反が多い
職務規定に反した業務、例えば私物のUSBメモリを使って顧客情報の管理などをする企業は、要注意です。暗黙のルールだったとしても、それが常態化しているようでは、いつか行政指導が入ってもおかしくないのです。
つまらないいざこざに巻き込まれないうちに、その企業に見切りをつけることを考えた方がいいかも知れません。
基本給以外の項目が高額
新社会人の時点では把握しづらいのが、給与に関するトリックです。
例えば初任給が自分の年代の平均より高かったとしても、安心するのは早いかも知れません。賃金で大事な点は、昇給額や基本給以外の項目が占める割合です。例えば賞与や退職金は、基本給を基に算出することがほとんどですので、思わぬところで年収に差が出ることになってしまう可能性があるのです。
保守チームが存在しない
SE特有のブラック企業の特徴として、「保守チームが存在しない」ということが挙げられます。
筆者が前に勤めていた企業がまさにこのケースだったのですが、プロジェクトを終えた後の保守運用について、専門チームを立てません。そのため開発者が仕方なく保守対応をすることになるのですが、それとはお構いなしに、次の開発案件もどんどんと押し付けられます。
結果として、通常の開発業務に加えていくつものプロジェクトの保守運用もしなくてはならなくなり、作業量がパンクしてしまうようになるのです。
仕事をしている理由を考える
まず新社会人の方々が理解すべきなのは、「自分が何のために仕事をしているのか?」ということです。仕事をすること=人生の全てではなく、自分を摩耗させてまで仕事に打ち込む必要はありません。
今回挙げたような特徴を持つ企業は、程度の大小はあれ、確実にブラックと呼ばれる部分を持つ企業です。
辞め時を探るようなことはせず、転職するのであれば早めに決断するよう、心がけましょう。