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PMの仕事はプロジェクトの進行、各メンバーのタスク管理、進捗管理、クライアントとの打ち合わせ、などです。そしてこれらの作業をいかに行うかによってプロジェクトの成否が変わってきます。

しかし、実はPMは上記の作業を淡々と進めるだけでは仕事として不十分です。上記の作業は基本事項で、むしろ重要なのはいかに開発メンバーが快適かつ効率的に動ける環境を作っていけるかです。

そのためには業務コミュニケーションを含め気軽にいつでも相談できるような人間関係を築いていく必要があるのです。そこで今回はプロジェクトを円滑に進めることができるPMになるための方法を紹介します。

 

基本業務をきちんとこなす

まずは、上で挙げたような基本業務をきちんとこなすことが必須です。

クライアントへの要件定義、タスクの割り振り、進捗管理、設計書の作成、これらの業務は正確に行う必要があります。

各スキルを高める方法は、日々の業務と自己学習です。特にある程度のIT知識と業務知識は必須になります。PMの場合特に業務知識がないと要件定義やシステムが仕様を満たしているかどうかのチェックができないので、勉強不足だと業務に支障が出ます。

まずは日々の業務をきっちりこなし、勉強も行うことが必要です。

 

開発メンバーに話しかける

プロジェクトを円滑に進めるためには、PMも含め開発メンバーが気軽にコミュニケーションを取れる間柄である必要があります。そして、その関係性を作るためにはなるべくPMから話しかけた方が良いでしょう。

立場的にPMの方が役職が上なので、どうしても他の開発メンバーは慣れないうちは話しかけるのに躊躇してしまいます。もちろん人によっては立場に関係なく積極的に話すと思いますが、萎縮してなかなかPMに話しかけられないメンバーもいるということです。

PMによっては、PMは忙しいし上の立場なのだから、各メンバーが気を回して話しかけてくるべきだと考えているかもしれません。それも一理ないわけではないのですが、PMからさっさと話しかければ済む問題なので、新しいメンバーには早めに話しかけることをおすすめします。

ただし相手によっては積極的に話しかけられすぎるのが苦手なので、相手を見て適正なコミュニケーションを取る必要があるでしょう。

 

開発メンバーを食事に誘う

仕事と関係ない部分で仲良くなることは重要です。特に初めのうちは昼食や、余裕があれば夕食にも誘った方が良いでしょう。

もちろん最近は飲みにケーションやプロジェクトのみんなで食事、といった文化は減っているのですが、それでもある程度は仕事を離れた交流を持った方が開発メンバーはPMになんでも話しやすくなります。

プログラマーによっても性格は人それぞれなので一概には言えませんが、人見知りの人も多い印象です。

営業マンなどと比べるとプログラマーはパソコンに向かって一人で作業する割合が多いので、もともと対人関係があまり得意でない人が集まりやすく、なおかつ仕事を始めてからもパソコンと向き合う時間が長いので対人関係が苦手のままであるケースも多いでしょう。

プログラマーが人見知りでも問題なく、PMがとやかく口出しするような問題ではありません。

しかし、プロジェクト内においてはPMと開発メンバーで自由にコミュニケーションが取れる関係でないと支障が出るので、どのような開発メンバーであってもなるべく人間関係を築いておいた方が良いです。

無理に飲みに誘うのではなく、まずは昼食に誘うくらいから始めても良いでしょう。メンバーが自分からどんどん話すタイプであれば特に問題ないのですが、なかには自分からあまり話さない、そもそも自分のことを話すのがあまり好きではない、といったタイプのメンバーもいます。

むしろプログラマーはそのタイプの方が多く、自分の興味関心のある分野以外の会話はあまり好まないことがあります。その場合、PM自身の話もある程度話しつつ、よくわからなくてもプログラマーの趣味関心の話を聞くと良いです。

マニアックなオタク趣味を持つプログラマーをあまり好まないPMや、コミュニケーションが独特なプログラマーを好まないPMも存在します。しかし、自分と価値観や趣味の合う開発メンバーとしか関わらないのはNGです。

まずは開発メンバーの個性を受け入れて、積極的に会話すると良いでしょう。開発メンバーにとってPMに距離を置かれることは非常に辛い状況で、PMが開発メンバーを嫌っているとそれはなんとなく伝わるものです。

 

開発メンバーの悪口を言わない

PMは日々忙しく、開発メンバーの作業や人間性に不満が溜まることもあるでしょう。しかし、そのことを他の開発メンバーに愚痴るのはNGです。開発メンバー同士での会話で伝わる可能性があり、そうなるとプロジェクトの進行に支障が出ます。

開発メンバーにとってPMに嫌われるのは耐え難い事態で、プロジェクトを離脱してしまうかもしれません。そうならないためにも、開発メンバーの悪口を言って無意味にリスクを増やすのはぜひ辞めましょう。

また、そもそも悪口を言いたくなるような捉え方をしないことも重要です。開発メンバーの作業に問題があるならきちんと指摘すれば良いことです。ただし、人格と絡めて否定するのは絶対にNGです。

開発メンバーの人格に関しては指摘するのではなく受け入れるようにした方が良いでしょう。なぜなら指摘したところですぐに変わる問題ではないからです。実際のところかなり癖の強いプログラマーも多いのですが、それを個性として受け入れることでプロジェクトが円滑に進みます。

PMは日々の業務をコツコツとこなしていくことも重要ですが、このように開発メンバーといかに関わっていくかがプロジェクト成功のカギを握ります。各メンバーと良好な関係を築き、プロジェクトの仕事に積極的かつ気持ちよく取り組んでもらえるようにしましょう。

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