都会生まれの都会育ちで、ずっと都会の中で暮らしてきた……首都圏では、そんな方も大勢いらっしゃると思います。都会は進学も就職も選択肢が多いので、わざわざ引越しをすることも少ないでしょう。
しかし、中には都会で就職した後、転職して地方で暮らす、いわゆる「Iターン転職」をする方もいらっしゃいます。
初めての地方での暮らしでは、どんな点に気を付けるべきなのでしょうか。
今回は、SEがIターン転職を成功させるための大事なポイントについて、いくつかご紹介しましょう。

Uターン転職との違いは?

地方育ちの方が都会で就職し、その後また地方に戻って転職する、そんな転職の仕方を「Uターン転職」と呼びます。転職先が地方である点は同じですが、生まれた場所の違いで呼び分ける、というわけですね。
この違いはかなり重要なので、覚えておかなければなりません。
Uターン転職とIターン転職では、地方で暮らした時の生活の変化をメリット・デメリットのどちらで受け取るか、真逆になってしまう可能性もあるんです。
地方への転職を考えている方は、自分がどちらに当てはまるのか、しっかり把握してから転職に臨みましょう。

Iターン転職のメリット・デメリット

それではまず、Iターン転職におけるメリット・デメリットを、順番に見ていきましょう

○メリット
・忙しない生活から解放される
地方に移った時の最も良い点は、なんと言っても生活に余裕ができる点です。街並み一つとっても都会のような慌ただしさはなく、リラックスした毎日を送れます。

・心機一転、完璧にリセットできる
それまでの生活から離れた新天地の暮らしは、断捨離の後のような清々しさがあります。スッキリした気持ちで心機一転、新たな仕事に励みましょう。

・SEの経験を重宝される
歴史のある企業では、あまりパソコンに詳しくない上司の方もいらっしゃるでしょう。エクセルのマクロなどを駆使でもすれば、きっと驚きの仕事効率を見せることができます。

×デメリット
・年収が低くなるのは免れない
賃金面で都会より落ちてしまうのは、仕方のないことだと諦めましょう。ライフワークバランスを取るか、収入を取るか、難しい選択です。

・田舎の結束についていけない可能性がある
田舎の生活は隣人との距離が近く、慣れていないと逆に大きなストレスを生む可能性があります。人付き合いが苦手な方は、転職を機に社交的になってみるのも良いかもしれません。

企業を選ぶ時のポイントは?

Iターン転職のメリット、デメリットをご紹介したところで、実際の企業選びにどう役立てるべきか、考えてみましょう。
大きく三つの項目に分けて解説いたしますので、ご覧下さい。

1.残業の厳しくないところを選ぶ
ライフワークを改善できることが、Iターン転職の最も優れたメリットです。せっかくの利点を潰さないよう、残業の少ないところを探しましょう。
SEの経験を活かすなら、自社内で完結できる社内SEが納期に緩い傾向があり、狙い目です。

2.古い企業は避ける
地方の古い企業は、昔からの慣習や人付き合いでガチガチの社内ルールが作られている可能性があります。ともすればブラック企業一直線ですので、注意した方が無難です。

3.選り好みし過ぎない
Iターン転職による難点を挙げましたが、しかし、地方は都会と比べて働き先は豊富ではないという事情もあります。あまり選り好みし過ぎると、新生活どころか転職そのものを失敗しかねないので、ほどほどの条件での妥協も考えておきましょう。

都会での経験を武器にしよう

転職で最も重要なポイントは「即戦力で働けるかどうか」という点です。慌ただしい都会の競争社会で揉まれてきたのなら、その経験は必ず武器になるでしょう。
特にSEは技術職ですので、どの会社であっても即戦力になれるという、他にはない強みがあります。自分の経験を過小評価せず、その強みを前面に押し出して、新天地での生活を良いものにしましょう。

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