出典：https://pixabay.com/ja/会議-ビジネス-営業会議-人-オフィス-シルエット-2037415/

SEから営業に転職するのは何も珍しい話ではありません。クライアントも技術的な話がわかる営業担当のほうが、話が早く助かります。しかし、SEだからといって、不動産や飛び込み営業をしていてはせっかくの知識やスキルも台無しです。

つまり、SEが営業として成功するためには、業界を見極める必要があるということです。もしこれから転職活動を始めるなら、まずはこの記事でご紹介する向いている業界を吟味してみてください。

営業のやりがい

出典：https://pixabay.com/ja/ビジネスマン-リーダー-グループ-ビジネス-男性-オレンジ-人-152572/

あなたが、SEから営業へ転職を希望する理由はなんでしょうか？
「将来が見えない」「クライアントに近い距離で働きたい」「人と関わっていたい」など様々な理由があると思いますが、営業の仕事はクライアントの課題解決です。

SEや外注先、時にはクライアントから怒られることもありますが、我慢強くクライアントのために動けることが大切です。そのためには、上司や外注先を動かすために深夜まで資料作りやアイディア出しをすることだってあります。もしクライアントファーストで動けるのであれば、営業に転職しても成功を収める可能性は限りなく高いです。

SEの転職先に向いている業界

向いている業界の特徴は、知識とスキルを活かせるかどうかが判断基準です。ここで言う知識とスキルは、セキュリティ、サーバー、プログラミングなどの知識に加えて、構想設計やロジカルに考えられる思考も含まれます。

ITコンサル

まず、一番現実的な転職先としては、IT業界のコンサル営業です。クライアントの課題をITで解決する職種であり、課題を整理する能力と課題を解決する能力が求められます。SEとして築きあげたITの知識があれば、クライアントの課題に対してITソリューションを提供することは難しくないはずです。さらに、課題を見つけ出す力に関しても、SEとして働いてきた中で、システムのバグの洗い出しなど通常の業務の中で培ってきた考え方を生かすことができます。

「そんな大げさな」と思うかもしれませんが、ITに疎い会社は多く、あなたが重要ではないと思っている能力も、クライアントからすればかけがえのない能力になるのです。

ITコンサル業界は、SE出身でコンサルに転職を検討している人を必死で探しているのが現状です。もしあなたが本気で転職先を探すのであれば、求人を見つけるのは難しくありません。

しかも年収も20代で800万円も可能な業界です。外資系であればそれ以上の待遇を期待することができるはずです。

クライアントと直接繋がり、課題解決をしたいという人には待遇面ややりがいから言っても十分だと言えます。

自社システムの販売営業

自社システムの販売営業とは、自社で独自のシステムを開発しているメーカーのことを言います。仕事内容は、基本的に2つ。既製品の販売営業と新製品の開発です。

既製品の販売営業は、いわゆる一般的な営業です。問い合わせ対応や売込み、販路拡大などをおこないます。既存製品の知識を深めれば営業ができるので、元SEというバックグラウンドがなくてもできる仕事と言えるでしょう。

一方、新製品の開発はSEの知識を活かせる仕事です。様々なクライアントから課題をヒアリングし、共通の課題を見つけます。そして、その課題を解決できる製品を開発するように社内に働きかけるのです。

これは、ある程度の知識がなければできないことですが、アイディア出しをする時や製品を作り込む時になど、SEの経験や知識を存分に生かすことができます。

また、これに加えてマーケティングの知識もつけられるので、今後キャリアップを目指したい人にはうってつけだと言えます。ただ、大手企業の場合は業務分担がされているため、思ったようにできない可能性もあります。中小企業のほうが一人の裁量が大きいので、積極的にやりたいと言う人には、中小企業のシステム開発会社に転職することをおすすめします。

向いていない転職先は？

出典：https://pixabay.com/ja/絶望-実業家-ビジネス-失望-欲求不満-感情-レゴ-小さな-2261021/

営業と言っても様々です。不動産を売る人もいれば、保険を売る人もいます。SEの経歴を転職先で生かしたいという場合、個人顧客向けの営業にはできるだけつかないほうが無難です。その理由は、知識を使う場所がないこと、またロジカルに考えて課題解決をする仕事ではないことが挙げられます。

せっかく今まで積み上げてきた経験を活かすことができないなら、宝のもちぐされです。また、採用側も元SEが履歴書を送ってきたら困ってしまいます。まずは、SEのスキルや経験を活かせるIT業界やシステム開発会社などを検討してみてください。

SEの転職先は経験を活かせるかどうか

営業職は非常にやりがいの大きな仕事です。クライアントと交渉をしたり、課題解決をしたり、社内や外注に指示を出したり、幅広い視野と行動力が求められます。

今までのSEの仕事に飽きてきた、耐えられないと言う人は、営業職への転職を考えてみてはいかがでしょうか。