基本情報技術者試験はIT企業にエンジニアとして入社して最初に取得することの多い資格です。古くからある資格試験ですが、コンピューターや開発の基本を学ぶのにちょうど良いからです。

内容としてはシステム開発の工程や、コンピューターの仕組みについてです。暗記系の問題もありますが、だいたいは理解して考えながら解くタイプの問題が多いです。この理解して解くという点が重要で、そのため単なる暗記よりは効率性が求められます。

そこでこのページでは、仕事をしながら基本情報技術者試験を効率よく学ぶ方法を紹介します。

非効率な勉強方法を避ける


参考URL
https://pixabay.com/

効率的な勉強をするためには、非効率な勉強方法を避ける必要があります。基本情報技術者試験は考えて解く問題が多く、逆に覚えるだけの問題は少なめです。過去問や解説を見ていれば自然に覚えられる程度の分量しかありません。

つまり、参考書の内容をノートに書き写したり、マーカーを引く作業は基本的に無駄と言えます。もちろん勉強方法は人それぞれなので一概には言えませんが、単に覚えるだけの作業はおすすめしません。考える作業を中心にすると効率的に勉強できます。

無意味に書き写したりマーカーを引くのではなく、参考書や過去問を見ながら考えて理解することが重要です。

過去問を中心に学習する

基本情報技術者試験においてもっとも重要なのは過去問です。毎回出題パターンはだいたい同じで、過去問に慣れていれば解けます。参考書はいろいろな種類がありますが、過去問と解説がセットになっているものや、過去問をピックアップして掘り下げているような参考書がおすすめです。

漫画やイラストで基礎の基礎をわかりやすく解説したような参考書もありますが、それらはコンピューターやITの初歩的な部分に慣れるためのものと思っておいた方が良いでしょう。

漫画やイラスト解説の参考書はたしかにわかりやすいのですが、基本情報技術者試験に合格するレベルの内容にはなっていません。過去問や過去問ベースの参考書が理解できるのであれば、漫画やイラスト解説の参考書は不要でしょう。

そして、参考書より先に過去問に目を通すのが裏技的なテクニックです。もちろん初見だと解けないうえに解説を見てもよくわからないのですが、問題の傾向をつかんでから参考書を見た方がメリハリがついて効率的です。

何が重要なのか、何が出題されるのかわからないまま参考書を読み進めても注目すべきポイントがわからないため、過去問を先に見ます。たとえば参考書では二進数の概念や開発手法について書いてありますが、それをなんとなく読んでいても「ふーん、そんなのがあるんだ」といった感じです。

過去問を先に見ていれば、「二進数では変換問題がよく出題されるから参考書の数字を頭のなかで置き換えてみよう」「置換の計算をやってみよう」「開発手法では正誤問題が出てくるから手法のポイントとなる部分を正確に押さえておこう」といった形で参考書を読み進めることができます。

何が重要なのかを知るためにも先に過去問に目を通しておきましょう。

すきま時間を利用する


参考URL
https://pixabay.com/

仕事をしているとなかなか勉強する時間が確保できないので、すきま時間を利用して勉強するようにしましょう。勉強と身構えるのではなく、数分の空き時間でも過去問や参考書を見て考えてみることが重要です。

これを繰り返していれば基本情報技術者試験の問題に慣れてきますし、ちりも積もれば山となります。短時間の方が集中しやすく質が上がりやすいというメリットもあるので、集中的に問題についてよく考えることが重要です。

すきま時間のなかでも特におすすめなのが通勤時間です。電車通勤の人が多いかと思いますが、その時間を勉強に充てるようにすればそれなりの時間を確保できるのではないでしょうか。

人によって通勤時間は異なるので一概には言えませんが、1日30分~1時間程度確保できれば大きいです。仕事の合間に勉強するのは労力的に厳しいかもしれませんが、余裕があればそれもおすすめです。

実際すきま時間のみの勉強で基本情報技術者試験に合格している人は多いです。短期間での合格を目指す場合は、なるべくなら土日や休日にもある程度勉強時間を確保した方が良いです。

過去問を繰り返し解く

とにかく過去問を繰り返すことが重要で、参考書は過去問がわからないときの辞書くらいに捉えた方が効率的です。過去問にチャレンジした後参考書を隅々まで読んでも良いのですが、読まなくても良い部分が含まれています。

時間に余裕があるなら参考書を隅々まで読んだ方が過去問を解きやすいのですが、時間がないなら過去問でわからなかった部分を辞書引きのような形で参考書を使うと良いでしょう。

覚える作業よりも理解する作業が重要なので、参考書を覚えるのではなくわからない部分の理解のために使います。また過去問を解く際も、電車などでは紙に書かなくて良いと思います。

過去問を見て考えて、すぐに解説を見ると良いでしょう。過去問を一通り解いてから回答と解説を見ても良いですが、時間がないときは特に一問一答形式で勉強していった方が良いかもしれません。

時間が空くと問題を解いたときに考えていたことを忘れてしまうので、なるべく早めに解説を見た方が良いです。

午後問題に力を入れる

午前問題は知ってさえいれば簡単に解ける問題が多いのですが、午後問題は考える要素が多いです。そのため、どちらかというと午後問題に手こずる人が多いでしょう。ただしここを避けていては合格できないので、文章をきちんと読んでよく考える作業が重要になります。

最初は問題の意味がわからない、解説を読んでもよくわからない、といった状況かと思いますが、繰り返し考える作業が必要です。人間はわからないことが数回続くと全体がわからなくなると言われますが、基本情報技術者試験の午後問題にもこのことが当てはまります。

本来問題と解説を一言一句照らし合わせていけば理解できるはずですが、わからいない部分が多すぎると分析しているうちにわけがわからなくなっているのです。一つ一つの理論はシンプルであるものの、わからないものが何回か続くと全体がわからない、という仕組みです。

これはある意味プログラミングにも似ているかもしれません。一つ一つの処理は単純でも何個かわからない処理があると全体のロジックがつかめなくなるはずです。しかし繰り返し解読する作業を行えば、わかる部分が増えていき、最後にはすべてわかるのです。

一回の勉強ですべて理解することはできませんが、繰り返し同じ問題を分析していけば一つ一つわかることが増え、最後には全部わかります。なのでわからなくてもあきらめずに読解作業に当たりましょう。

しかし何回やってもどうしても理解できない問題もあるかもしれません。その場合その問題は捨て問題とし、別の問題でカバーすると良いかと思います。それでもなるべくなら捨て問題は作らない方が良いので、ぜひ頑張って理解してください。

根気強く考える力が養われればプログラミングや仕事にも役立つはずです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください