IT業界の仕事は、個人で担当する機会はなかなかありません。普通は何人もの人員でチームを組み、結束して開発をしていきます。
ですがあまり人数の多いチームだと、「自分の働きぶりが上司に届かないのでは?」と不安になってきますよね。大勢の中で頭角を現すためには、どのようにすれば良いのでしょうか。
チームの中で埋もれない「デキるSE」になるために、いくつかのテクニックをご紹介しましょう。

進捗は二割先を目標にする

仕事上で最も評価を受けやすいポイントと言えば、やはり何と言ってもスピードです。膨大なノルマをテキパキこなしていけば、上司の目にもすぐに留まることでしょう。
早く仕事を終えるコツは、最初の1日、2日で残業して目途を付けることですが、この時、あまり早く仕事を終えてはいけません。開発を急ぎすぎてミスが増えたら逆効果ですし、空いた時間に新たな仕事を放り込まれる危険もあるためです。
張り切りすぎた結果、余計な仕事まで抱え込まないよう、注意しておいた方が無難です。

仕様書段階で疑問を洗い出す

仕事を早く終わらせるには、もう一つコツがあります。
それは、受けた仕事はいきなり手を付けず、仕様書段階で疑問点を洗い出しておくということです。この方法を実践した場合、三つの大きな効果が期待できます。
一つ目は、疑問は最初のうちに洗い出しておいた方が、手戻りが少なく効率的だということ。二つ目は、上司に仕事の進め方そのものを評価してもらえるということ。
そして三つめは、その方が実際よりも早く開発できたように錯覚される、ということです。
上司の側からすれば、仕様書をずっと見ているだけでコーディングはしていなかったように見えるので、「いざ手を付け始めたらすぐに終わった!」と勘違いしてもらいやすいのです。

仕事はこなさず減らすもの

「怠け者ほど良いSE」という言葉をご存知でしょうか。
怠け者は手を動かすのを嫌うため、極限まで効率的な方法を考えようとします。SEとしては素晴らしい心構えであり、ある種の理想の姿としてそんな言葉が生まれました。
膨大な仕事に対して、とにかく根性でこなしていこう、というのは愚の骨頂です。デキるSEになるのであれば、仕事はこなすのではなく、母数を減らしていきましょう。
膨大な仕事に対しては、怠け者の気持ちで挑むことが大切です。

評価を勝ち取るためには

今回は仕事のスピードを中心にあげましたが、上司からの評価を勝ち取るには、他にもたくさんの方法があります。
正確なプログラムを作ること、お客さんとの会話で要件を全てキャッチすること、常にアンテナを張り、新技術の導入を率先して行うこと……どれか一つが優れた技能、というわけではありません。全てをこなせる人こそが、誰よりも「デキるSE」になのです。

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