幅広い働き方が用意された現代、会社で活躍するのは正社員だけではありません。色々な会社を回って仕事をこなしていく、派遣の方々も無くてはならない重要な存在です。
正社員と派遣社員では様々な違いがありますが、派遣社員ならではの注意点と言えば、外部の人間だからこその、厳しいセキュリティチェックです。
特に貸与物をうっかり無くしてしまうと、大問題になってしまいますよね。
厳重に扱うためにはどのように扱うべきか、そのポイントをまとめました。
入館証は常に身に付ける
貸与物の中でも特に無くしやすいのが、現場から貸し出された入館証です。
毎日必ず必要である上、ビルや室内への出入りで使う頻度の高さから、つい手に取りやすいカバンのポケットなどにしまいたくなりますよね。
しかし、手に取りやすい場所ということは、つまり紛失しやすい場所ということでもあります。うっかり電車の中で落としでもしてしまったら、大目玉は免れません。拾ったのが悪意ある人間だった場合、現場ビルへのフリーパスを与えてしまうようなものなのですから、当然です。
対策として効果的なのは、入館証を常に身につけておくことです。家を出る前からカードホルダーで首から下げ、さらにボールチェーンやテープなどで補強しましょう。さらにその上で胸ポケットにしまうなど、それくらいの慎重さを持って扱うことが重要です。
携帯は私用で使わない
紛失以外にも様々な点で気をつけなければならないのが、貸与された携帯電話の取り扱いです。顧客の電話番号やメールなど、機密情報の塊とでも言えるので、その重要度は推して知るべしでしょう。
まず必ず行うべきなのが、パスワードの設定です。万が一他人の手に渡ってしまっても、中さえ覗かれなければ被害を最小限に済ませることができます。
普段の取り扱いでは、ウイルスの感染を避けるために、無用なサイトにアクセスしない、私用メールを行わないなど、ネットを使う上での当たり前の注意点に気をつけるよう心がけてください。
鞄にしまう場合はルールを決める
入館証も携帯も、ホルダーなどで常に身に付けておくことが望ましいのですが、実際にやるとなかなかのストレスになるものです。特に都心部の満員電車では、首から下げている方が危ないだろう、と言いたくなるほどの混雑ですよね。
そう言った場合は、キッチリとルールを決めて鞄にしまうのも一つの手でしょう。
まず必要なのは、大きな内ポケットのある肩掛け紐付きのビジネスバッグと、小さなポーチです。
貸与物はポーチに入れ、鞄の内ポケットにしまいます。この時、内ポケットはファスナーの付いたものだとなお良いでしょう。更に鞄のファスナーも厳重にしめ、肩紐をたすき掛けにして鞄を抱えれば、会社からも十分なセキュリティと認めてもらうことが出来るでしょう。
絶対大丈夫、なんて有り得ない
ここまで貸与物の取り扱いについてご紹介しましたが、これらはあくまで一例です。現場ごとにルールは異なりますし、もっと高いレベルでのセキュリティを求められることもあるでしょう。
どんな場合でも覚えておかなければならないのは、「絶対大丈夫」なセキュリティなんてないということです。
どれだけ気をつけても、人である以上、ついうっかりからは逃れられません。その可能性を可能な限り低くするよう、日々の心がけが大切なのです。