SEは商社に転職することが可能で、そうすると商社の社内SEということになります。商社を大きく分けると総合商社と専門商社がありますが、募集件数としてはどちらもそれほど多くはありません。

まず専門商社については社内SEの枠を設けていない会社が多いためです。次に総合商社については社内SE自体はあるのですが、新卒採用や内部異動で賄っているケースが多いです。そのため外部から商社の社内SEになるのは少々ハードルが高いのですが、不可能ではありません。

また業務自体はSIerに比べれば平均的に労働環境が良く、他の業界の社内SEに比べてもシステムがシンプルな分負担は少ないです。そのため、総合商社の社内SEはワークライフバランスを保ちやすい環境と言えるでしょう。

狭き門ではありますが、目指す価値は十分にあります。

 

コネがある人は積極的に活用する


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もっともあり得るケースとしては、現在SIerで商社のシステム開発に携わっている人がいるかもしれません。その場合今の仕事に力を入れてアピールすることはもちろん、クライアント、つまり商社側のSEと仲を深めると良いでしょう。

あからさまにコネを作ろうとするのは印象が良くないですが、ベンダーとクライアントのSEはプロジェクトだけでなく、飲み会等で一緒になるケースも割と多いです。その際には積極的に話しかけて、距離を縮めておくとコネが使える可能性があります。

私の知っている事例は総合商社ではないのですが、SIerからのコネを使って大手金融機関に転職した事例を知っています。技術力と業務知識とコミュニケーション能力が備わっていないとできないことではありますが、外部から一般応募するよりは近道です。

他には、仕事ではなくプライベートの友人が総合商社の管理職であるケースもあるかと思います。友人だからという理由だけで会社に入れることはできませんし友人にその権限はない可能性が高いのですが、たしかなスキルを持っているなら上層部に掛け合ってもらうことも可能でしょう。

 

エージェントを活用する


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次に、エージェントを活用するという方法もあります。エージェントサイトへの登録はネットから簡単にできます。エージェントを活用するメリットは、自身のスキルに応じて企業を紹介してもらえる点です。

つまり、総合商社の社内SEになるにふさわしいとエージェントに判断されれば、紹介してもらうことが可能です。一般応募すると書類の段階で落とされる可能性も高いのですが、エージェントを介せばチャンスは広がります。

また企業の面接よりもエージェントとの対談であればじっくりアピールできるチャンスが多いため、自分のスキルや業務知識を正確に伝え、企業の人事担当と直接話す機会が生まれます。

上記の理由から、一般応募よりもエージェントを活用することをおすすめします。この他にも、応募書類の作成や面接対策をエージェントが手伝ってくれるというメリットもあります。

自分では盲点になっている部分もあるため、人に一度見てもらうメリットは大きいです。特に総合商社を狙う場合チャンスはそれほど多くないため、一回一回を大切にしなければなりません。

 

ネットでの一般応募

もっともシンプルかつ簡単に応募できる方法がネットでの一般応募です。書類選考で落ちる可能性が高いのですが、応募自体は誰でも可能です。ただし倍率が高い分書類の段階で落とされる可能性が高いので、魅力的な応募書類を作成しなければなりません。

ネットでの一般応募は一番手軽な方法ではありますが、あまり自信がない場合避けた方が良い方法です。特に応募書類で絶対に通過する自信がないのであれば、チャンスが少ない分エージェントを介して確実性を高めた方が良いでしょう。

面接まで行けば準備次第でいくらでもアピールできますが、書類選考だとどうしても限界があります。文章だけで熱意や能力を伝えることも可能ですが、相手の反応を伺いながらそれに合わせてアピールすることはできません。

つまり、いくら頑張って応募書類を書いてもどこまできちんと読まれているのかはわからないのです。あまり読まれずに落ちたと思うのも悔しいので、なるべくならエージェントを介して面接のチャンスを増やすのがおすすめです。

特に総合商社にこだわっているのであればチャンスはそう多くないので、面接に行ける確率を高めた方が良いです。

 

選考に落ちてしまった場合

残念ながら商社の社内SEの募集はそれほど多いわけではないため、選考に落ちてそれ以上受けられなくなってしまうこともあるでしょう。その場合、他業界の社内SEを受けることをおすすめします。

金融機関や保険業界であれば、社内SEの労働環境は比較的良好です。おそらく商社の社内SE含め社内SEを目指す人の多くはワークライフバランスを求めてのことかと思います。特にSIerからの転職者はそういった志向の人が多いでしょう。

逆に技術志向が強いのであれば、社内SEよりもWeb業界の方が良いです。社内SEを募集している業界は多岐に渡るので、仮に商社がダメでも他の業界でチャンスがあります。ぜひ理想の働き方を目指して頑張ってください。

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