C系の言語と並んでB系の言語は古くから使われており、今でも活躍の場が多いソース言語です。特筆すべきはエクセルのVBAとの高い親和性で、これさえ覚えておけば、様々な業務で役立つことでしょう。
しかし、古くからある言語だからこそ、その取り扱いには注意が必要です。
コーディングには流行り廃りがあり、新機能のリリースや、新たな概念でのコーディングも多く登場します。
新しくコーディングを学ぶ方も、古くからプログラムに関わってきた人も、「今のVB.net」について正しく理解できているか、一度じっくり確認してみましょう。

非推奨コードを使っていないか


VB系の言語は時代の進みに合わせて進化し続けており、例えばVB6とVB.netを比べると、同じ結果を返す処理でも、書き方が別物になっているコードも存在します。非推奨扱いになっている程度なら良いのですが、もう使えなくなっているコードもあるので、バージョンアップの際はその違いを一度調べておくことをお勧めします。
プログラムのリリースの際は、自分の書いたソースが旧形式でないか、非推奨に指定されていないか、必ずコンパイラを使ってチェックしてみて下さい。

適切にファンクション化しているか


複雑で長いソースをダラダラと書いてしまうのは、可読性の面から言って絶対に避けなければなりません。特にVB.netでは、プロシージャ内でregionを使えないため、読みやすさは非常に重要です。
必要なコードを適切な単位でファンクションにするよう、意識しておきましょう。

基本ソースの継承、共通ライブラリの参照はしているか


プロジェクト発足時、必ずと言っていいほど基本ソースや共通ライブラリを作ってから開発に取り掛かりますよね。
それらは新規開発を楽にするためだけでなく、後で仕様変更があった時でも、一括で修正をかけるために必要なものです。例え共通処理を使わないプログラムだったとしても、基本ソースの継承・参照は必ず行っておかなければなりません。

改行は適切にされているか


他の言語しか知らない方が意外と戸惑うのが、コーディングにおける改行の扱いです。VB.netでは、ソースを改行する際、末尾に「_」を付け加えなければなりません。
知らないとハマってしまいがちなポイントなので、注意しましょう。

VBAと混同しないように気をつけよう


初めにVBAとの親和性をメリットにあげましたが、しかし、あまり混同し過ぎるのも問題です。VBAとVB.netは別物の言語ですので、推奨されるコーディングも異なります。
それぞれにおけるソースレビューには何が相応しいか、常にそれを意識しておくと、優れたコーディングをすることが出来るようになるでしょう。

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