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現在会社員の方で、将来的に個人事業主として独立したいという方も多いかと思います。今後世界的に個人事業主という働き方がより一層増加し、また「働き方の自由度」「スキルアップ」「収入アップ」といった観点でも個人事業主は自分の努力次第でいろいろな恩恵を受けることができます。
そこで出てくる疑問が、ではいつ個人事業主として独立すれば良いのか?ということでしょう。最初に結論を言っておくと、「ケースバイケース」かつ「絶対的な正解はない」となります。
その人の状況によっても話が変わってきますし、人によって意見も異なります。ただし、これで話が終わってしまうと「じゃあ結局いつ独立すればいいのか」という疑問は深まるばかりです。
そこで本記事では複数の状況や独立タイミングの考え方について考察していきます。
ケースバイケースで人によって意見が異なるという前提で紹介していきますが、複数の状況や意見を見ることで「自分なりの独立タイミング」を探る手掛かりになることでしょう。
独立後の仕事とスキルアップの方向性が明確な場合
たとえば現在エンジニアで、独立後にやりたい仕事が明確なら独立タイミングは非常にわかりやすいです。当然「独立後仕事を受けて納品できるレベルのスキルが身に付いたら」となります。
当たり前ですが、仕事を取ったけど難しくて完成させられなかった、はありません。仕事を取ったからには何としても完成させる義務があるのです。スキルが足りない状態で仕事を取って何とか完成させることもできるかもしれませんが、自分自身が追い込まれる、取引先に迷惑が掛かる、といった点からおすすめはできません。
なので、自分のスキルできちんと完成させられるレベルの仕事を取る必要があるのです。現在会社員として働くなかでそのスキルが身に付くならそのまま仕事を続けてから独立すれば良いですし、そうではない場合自分で勉強しなければなりません。
業務を通してスキルを身に付けるのか自分で勉強してスキルを身に付けるのかは状況によりますが、いずれにしても独立後仕事を完成させられるスキルが身に付いたタイミングで独立するのが良いでしょう。
独立して何をやるのか明確ではない場合
「会社員を辞めて独立したいが何をやっていくのか決まっていない」という方も多いかと思います。その場合、まずは早めに何で稼いでいくのか決めた方が良いです。そして、それに必要なスキルを身に付ける必要があります。
その結果自分にスキルが備わっているのであればすぐに独立すれば良いですし、スキルが備わっていないなら身に付けてからでないと独立しても食べていけません。しかし、「スキルが備わっているのか、やっていけるのか判断が付かない。」というケースも多いかと思います。
スキルと一言に言っても明確な基準がない以上判断に困るのも無理ありません。その場合、副業から始めていくのがおすすめです。副業でお金を稼ぐというよりは、独立してやっていけるのかどうか判断するためのものです。
副業としてやってみて稼いでいけそうであれば独立して問題ないでしょう。
年齢や社会人経験を気にしている場合
スキルも独立後のプランも問題ないが、年齢が若すぎる、逆に歳を取りすぎている、社会人経験がない、逆に長年サラリーマン生活につかりすぎた、といった点を心配している方もいるかもしれません。
基本的に、上記の要因はまったく気にする必要はないかと思います。特に年齢が高い、サラリーマン生活が長い、といった方は気にする必要はありません。個人事業主になってみれば案外すぐに慣れるでしょうし、今まで社会人としてやってきた経験が活きるはずです。
また、個人事業主は会社員と違って年齢はあまり問題になりません。たとえば仕事を受注するにしても問題となるのはスキルや実績だけで、年齢は関係ないです。クライアントによっては年齢が若すぎる、歳を取りすぎている、といった理由で避けることもあるかもしれませんが、あくまでも個人の主観レベルです。
会社員の場合年齢によって求められるポジションやスキルがある程度固定化されているのですが、個人事業主の場合関係ないので、年齢ではなく持っているスキルや趣向によって仕事を選ぶと良いでしょう。
たとえば会社員の場合各作業担当者よりも管理者の方が若い場合軋轢が生じることも多いですが、個人事業主同士や個人事業主と法人との契約だとあくまでも役割分担なので、役職を気にする必要もありません。
他には、社会人経験のない新卒の学生がいきなり個人事業主として開業するケースもあるでしょう。これに関しては賛否両論あります。社会人経験を積んでからでも遅くはないと考える人もいれば、新卒でも個人事業主としてやっていきたいのであればそれで問題ない、と考える人がいます。
両者の言い分とも一理あるのですが、私個人の考えとしては新卒からいきなり個人事業主になってもまったく問題ないかと思います。特別新卒から個人事業主になることを推奨しているわけではありませんが、どちらでも良いかと思います。
というのも、一言に会社員、社会人経験と言っても所属する業界や職種によって経験することはバラバラです。また逆に、一言に個人事業主と言っても選択した働き方によって経験することはバラバラです。
会社も働き方も多様化する今の時代において、すべての仕事を経験することは不可能で、またその必要もないでしょう。社会人経験というワードも非常に抽象的で、単なる正社員という契約形態でしかありません。
個人事業主でも会社員でも働いていることには変わりなく、問題は中身です。最終的にどのように働きたいのか、そのためにはどのようなスキルアップが必要なのか、その目標に対してどういった戦略を取るのか、といったことが重要でしょう。
会社員か個人事業主かではなく、目標に対する戦略上どうするのがベストかで考えると良いですね。漠然と大手企業が良い、ベンチャー企業が良い、フリーランスが良い、と議論してもあまり意味がないかと思います。
途中で紆余曲折会って変わってくることもあるかと思いますが、どのような仕事、労働形態を選択するにしても、自分なりに目標とそのためのプロセスを決めてやっていけると良いですね。