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社内SEとSIerの違いは、誰もが疑問に思うところ。なんとく、一般企業のネットワークを管理するのが社内SEで、SIerはバリバリ開発というイメージを持っているかもしれません。

でも、ほんとうに違いはそれだけでしょうか?実際は、仕事内容、キャリアパス、給料、待遇など、何からなにまで違うのです。

もし、転職や就職を考えているようなら、まずはその違いを理解することから始めてみましょう。

 

社内SEとSIerの違いとは?まずは仕事内容から!

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SIerで働いているシステムエンジニアなら、一度は「仕事がしんどい」「転職したい」「辞めたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。まさに、ブラックと言える就業状況で、下請けに行けば行くほど労働の過酷さは高まります。なんせ、大手SIerは指示を出すだけで実際の作業はその下請けや孫請けがやっていますからね。

 

そこで、ホワイトな職場を探して「社SE」を知った人も多いことでしょう。実際、社内SEはホワイトな職場です。具体的にいえば、定時に帰れて、残業がなくて、給料もよくて、福利厚生がしっかりしているなど、数をあげれば限りはありません。

 

では、社内SEとはなんなのか?

答えは、一般企業や病院などの社内ネットワーク担当のことを指します。例えば、新入社員のパソコンの準備、社内インターネットの保守運用、新しく導入するシステムの購入検討など、パソコン、インフラ、ネットワーク、セキュリティなどに関わる仕事です。

 

SIerが、システムの開発や設計、実装などに関わっていることを考えると、社内SEのほうが幅広く、浅く対応することになります。もちろん、企業によって見る範囲は異なります。しかし、SIerと比べると開発力よりも、幅広い知識が求められることは確かです。

 

業界で言えば、金融、メーカー、コンサルティング、医療など業界は問いません。なぜなら、今やどの団体も企業も、ネットワークインフラが必要であり、パソコンを利用して仕事をしているからです。

 

極論を言えば、どの企業にも社内SEは必要なのです。

 

残業時間、給料や待遇の違いは

社内SEは、SIerに比べて残業時間が短い傾向があります。

SIerは常にクライアントが存在していて、厳しい納期にさらされていますが、社内SEは厳しい納期が存在していません。そのため、ある程度余裕を持って仕事をすることができるのです。

 

実際、私も大手メーカーの社内SEとして働いていた時期がありますが、基本的には定時で帰宅していました。

 

また、大手企業に就職できれば、給料や福利厚生も高め。大手SIerは数が限られていますが、業界を問わなければ、その数はごまんとあります。もし、給料や待遇にこだわりたいのであれば、大手SIerではなく、社内SEを目指したほうが確実でしょう。

 

結局どっちがいいの?社内SEのメリットとデメリット

いい待遇や給料、ワークライフバランスを求めるなら、確実に社内SEを目指したほうがいいでしょう。ただ、キャリアパスを考えると必ずしも、社内SEが最強というわけではありません。

 

社内SEのデメリットは、スキルを磨きにくいということにあります。なぜなら、ゴリゴリとコードを書くわけでもなければ、大きなシステム開発に関わるわけでもないからです。現場のSEとして、プログラミングスキルやディレクション能力を高めることができなければ、キャリアップもできません。

つまり、社内SEは給料面や待遇面ではかなり魅力的ですが、その一方今のキャリアから抜け出すのは至難の技かもしれません。もちろん、社内SEから社内SEヘの転職であれば、十分可能性はあります。しかし、SIerへの転職となると、大手への転職はそう簡単にはいかないでしょう。

 

また、社内SEは配置転換の可能性があります。一般企業は3年に1度のペースで部署移動をさせています。メーカーであれば、生産管理や購買、人事、営業などホワイトカラーの仕事へ回される可能性はゼロとは言えません。

 

もし、SEとしてキャリアを積んで、大きなプロジェクトに関わってみたいということあれでば、SIerがいいでしょう。一方、SIerでキャリアを積んできて、「体が限界」「ワークライフバランスをとりたい」「家族と一緒に過ごす時間が欲しい」ということであれば、きっと社内SEが向いているでしょう。

 

どちらが悪いというわけではなく、自分のライフステージに合わせてキャリアパスを考えるのがベストです。おすすめは、SIerで経験を積んでから、社内SEですね。転職に成功する可能性も高ければ、スキルもある程度ついているため、転職してからも頼りにされるからです。

 

まとめ

社内SEとSIerの違いについてご紹介してきました。

SIerで働いているSEで、そろそろ社内SEに転職したいと考えている人もいることでしょう。しかし、一度社内SEに転職してしまうと後戻りができません。プログラミングをバリバリしたいというのであれば、そのままSIerにいたほうがやりたいことをやれるでしょう。

一方、本当に仕事が耐えられないということであれば、社内SEへの転職もありと言えるでしょう。

一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

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