就職を経て社会人となり、仕事でお金を稼げるようになると、「自分も大人の仲間入りをしたなあ・・・」と、感慨深くなるものです。そうして将来設計を考えた時、次に「結婚」の2文字を頭に浮かべる人は多いことでしょう。
ですが、結婚なんて「したい」と思ってもすぐに出来るようなものではありません。運命の相手を見つけることはもちろんのこと、その人と結ばれるための自分磨きだって必要になります。
ここで注目したいのは、SEという職業に就く人の未婚率の高さです。
結婚相談所のパートナーエージェント社の調査によると、なんとSEの未婚率は45.5%、およそ2人に1人しか結婚していない、という結果が出ています。
今回は、SEにおける未婚率の高さの原因や、SEの結婚相手にはどんな相手が理想なのかなど、結婚するためのポイントについて考察してみましょう。

そもそも何故未婚率が高いのか?

SEとはシステムエンジニアの略称で、開発における要件定義から設計までの上流工程を担当する職業です。とは言え、本当に上流工程しか行わないSEはごく稀で、大抵の場合はコーディングやテストにも携わるため、総合力の高い技術者であることがほとんどです。
年収面で見てみると、よほどのブラック企業でなければ平均以上であることが多く、また、技術職であるため転職も容易であり、「SE」という職業のスペックの高さが窺えます。
では何故、SEの未婚率はこれほど高いのでしょうか?
原因として考えられるのは、以下の通りです。

男性が多い業界

そもそもITエンジニアは男性が圧倒的に多く、経済産業省が発表している統計調査によると、女性は全体の20%ほどという結果が出ています。つまり、女性はおよそ5人に1人しかいないため、普通に暮らしているだけでは出会い自体がないのです。

プライベートな時間が少ない

SEと言えば長時間残業の代名詞として扱われる職業であるように、プライベートな時間があまり取れません。女性と仲良くなっても関係を深める時間が取れず、破局してしまうというケースが多いようです。

女性を苦手とする人が多い

SEの全てがそうと言うわけではありませんが、学生時代にパソコンに没頭していた、オタク気質のある人がSEを目指すケースが多々あります。そのため女性を苦手にしている人が他の業界よりも多く、出会いがあっても有効に活かせないことがあるようです。

SEという職業のスペックは?

己を知り相手を知れば百戦危うからず、という言葉がある通り、次はSEという職業のメリットやデメリットなどのスペックを見てみましょう。

SEのメリット

年収が平均以上

会社の規模によってピンキリであるとは言え、SEの年収は悪くありません。異業種と比べても、平均よりは上であることがほとんどです。万が一、薄給のブラック企業に勤めてしまった場合でも、SEは売り手市場で転職が容易であるため、年収アップを目指すのは難しくないでしょう。

福利厚生

有休や育休、産休などの福利厚生が揃っている企業が多いことも特徴です。また、フレックスやリモートなどの制度とも相性が良い職種であるため、災害やコロナ禍のような突発的な事例でも安定して働けるという点も魅力的です。

技術が日常でも役に立つ

近年はIoTやAI技術が発達しており、簡単に操作出来ることを売りにしている家電も多いのですが、その設定段階で躓く人が多いのも事実です。結婚相手がSEなら、そういった家庭のコンピューター関連のことを一手に任せることが出来ます。

日常でも技術を役立てられる

巨大な業務システムの設計・開発を行うSEには、論理的な思考が必要不可欠です。結婚生活は相手との擦り合わせの積み重ねですので、広い視野を持つ考え方をする人とであれば、お互いを思いやって暮らしていくことが出来るでしょう。

SEのデメリット

残業や休日出勤が多い

SEイコール長時間残業、と見なされるほど、SEは時間外労働の多い職業です。特に繁忙期には休日出勤が当たり前、年末年始であっても休まず働かなければならないこともあり、落ち着いて盆や正月と言ったイベントを過ごせない可能性があります。

健康を損なう恐れがある

完全デスクワークの仕事であるため、肩や腰を痛めたり、運動不足になりやすいというデメリットがあります。また長時間残業が続くことにより、うつ病なども心配されます。

理屈っぽい

メリットの一つに「論理的な性格」という点を挙げましたが、その性格は「理屈っぽい」という形で表れることもあります。いざ喧嘩となった時、正論ばかりをぶつけられてイライラするかも知れません。

仕事の愚痴の内容が理解出来ない

SEは専門知識が必要な技術職ですので、その話をされても、未経験者には全く理解出来ません。夫婦間で仕事の愚痴を言っても、不安も悩みも共有出来ないため、不満に感じる人もいることでしょう。

SEにとって、結婚相手として理想の人は?

SEという仕事に関するスペックを見たところで、次はSEの結婚相手として相応しいのはどんな人なのか? という点について考えてみましょう

残業や突発の仕事に理解がある人

前述の通り、SEにとって残業や急な仕事は日常茶飯事です。だからと言って本人も残業なんてやりたいわけがないのに、「もう少し残業を減らせないのか」なんて言われたら、たまったものではありませんよね。特に「私と仕事、どっちが大事なの!?」なんて言われた日には、大喧嘩になること間違いないでしょう。
いっそ、SE同士で結婚するのも良いかも知れません。お互いに残業の必要性が分かっていますので、そうした点でイライラすることはありませんよ。

論理的な人

SEが理性的、論理的であり、理屈っぽい性格をした人が多いことは前述の通りです。喧嘩になる時は理詰めになることも多いので、そこで感情的になってしまう人とはうまくいきません。落ち着いて議論が出来る、論理的な人をパートナーとするのが、うまく結婚生活を続ける秘訣でしょう。

料理上手な人

運動不足など健康面で不安がある職業ですので、せめて食事だけでも健康的にしておきたいものです。特に残業で疲れている時に、栄養たっぷりの美味しい料理を食べられたら最高ですよね。

SEが結婚するためには

では最後に、SEが結婚するためにはどんなことに気を付けるべきか、という点について見ていきましょう。ネックとなるのは「出会いの無さ」と「プライベートな時間の少なさ」です。
それらを解決するための方法を、一つずつ見ていきましょう。

出会いの場を自ら作る

IT業界の男女比は前述の通りであるため、男性の場合は合コンや婚活パーティーなど、自ら異性との出会いの場を作らなければなりません。受け身な男性にはなかなか大変かも知れませんが、それくらい出会いが少ない職業だということを自覚し、死ぬ気で取り組んでみましょう。

転職する

残業ばかりでプライベートな時間を取れない人は、もっと自由に時間を使える会社に転職することも考えてみましょう。売り手市場の今、転職のハードルは予想以上に低く、意外なほどすんなりと転職を決めることが出来るかも知れません。

残業が多く、帰宅時間が遅くなるSEにとって、待っている人がいる家、というのは何より有難いものですよね。漠然と結婚への憧れを持っているという人は、これを機にじっくりと婚活に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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