大学生がSEを目指すために、学生のうちから出来る努力5選!
情報化社会である現代、システムエンジニアは無くてはならない存在です。その需要は凄まじく、この不景気の中でも就職のハードルが低い、数少ない職業の一つと言って良いでしょう。
しかもその上、高い年収、手に職を付けられる安定性、ホワイトカラー、コロナ禍でも働けるリモートワークとの相性の良さなど、そのメリットは数えきれないほどあります。SEになりたい!と考える人が多いことにも、納得ですよね。
ではそんなSEを目指すためには、とりあえずプログラムを勉強しておけば良いのでしょうか?
残念ながら、答えはNoです。
SEの仕事はコーディングよりも、むしろ要件定義や設計、データベースの構築などの上流工程が多く、様々な業務があるのです。
今回は、パソコン初心者にも出来るSEになるための努力について、5つほどご紹介させて頂ければと思います。
タイピング技術を磨く
IT企業に勤めるにあたり、まず必要になるのがタイピングの技術です。四六時中、常にパソコンと向き合う仕事なのですから、タイピングが出来なければ話にならないのです。
ですが、現代の若者の中には「パソコンをまともに使ったことがない」という人が少なくありません。スマートフォンが当たり前の存在になり過ぎて、インターネットを使うだけなら、パソコンなんていらなくなってしまったそうです。
筆者が勤める企業でも、パソコンを持っておらず、当然タイピングが全く出来ない、という新入社員が珍しくありません。せめてタッチタイピングくらいは出来るようになっていないと、入社後に相当の苦労をすることになることでしょう。
そこで、オススメのタイピング練習方法について、2つほどご紹介しましょう。
発声しながら一文字ずつ入力する
人間は何かを覚えようとする際、声を出すことによって記憶の定着を高めることが出来ます。「あ、い、う、え、お」と声に出しながら、一文字ずつタッチタイピングを繰り返して、少しでも早く慣れていきましょう。
タイピングゲームをプレイする
古来よりある練習法がこの方法です。昔は何千円も払って専用ソフトを買うのが一般的でしたが、今はネット上に無料で遊べるタイピングゲームがいくらでもあるので、そちらを利用しましょう。
パソコンスクールに通う
現代ではインターネットによってどんな情報も調べられますので、「パソコンスクールなんて意味がない! お金がかかるだけだ!」と、思う方もいらっしゃるかも知れません。
しかしコンピューターを日常的に使わない人が、SEに必要な知識を勉強しようとしても、何から手を付けたらいいか分からないことでしょう。前章でも述べました通り、スマートフォンばかりでパソコンに触ったことがない、という人なら尚更です。
初心者にとって、パソコンスクールはスムーズに慣れるための最適の手段です。ここでは、初心者向け・中級者向けのパソコンスクールを、2つずつご紹介します。
初心者向けのパソコンスクール
ヤマダパソコンスクール
言わずと知れた大手電機メーカー、ヤマダデンキ社が主催しているスクールです。ファイルやフォルダとは何か?と言った基礎の基礎から、インターネットやメールの使い方、WordやExcelなどのOffice製品の勉強、資格試験のサポートまで幅広く受けられる授業内容が魅力です。
ISAPCスクール
こちらもインターネットやメールの使い方といったパソコンの基礎から、JavaやPythonと言ったプログラム言語、WEB/DTP制作など幅広い講義を行っています。マンツーマンでの受講コースがあるため、初心者でも自分のペースで進めることが出来るのが特徴です。
首都圏に13校と規模はやや小さめですが、自宅やオンラインでの受講が可能であるため、ネックとなることは無いでしょう。
中級者向けのパソコンスクール
パソコン教室アビバ
JavaやPHPなどのプログラム言語だけでなく、SQLやAndroidアプリ開発の講義まで行っている、受講内容の豊富さが魅力のスクールです。Office製品関連の講義も、単純な操作だけではなく、「Excel仕事術」や「伝わる提案書(PowerPoint)」と言った、ビジネス向けのコースがあるのもポイントですね。
Winスクール
講座数300以上、スクール数全国55校をうたう、大手パソコンスクールです。とにかく多種多様な講座があり、Javaなどのプログラミングはもちろん、AI・データ分析やIoTシステム開発、AWSの基礎など、一段高度な授業を受けることが出来ます。
こちらもISAと同様、オンライン受講も可能であるため、通学に時間を割かずに済むのが魅力の一つです。
Microsoft Office製品の勉強をする
SEにとって、プログラミング以上に重要となるのが、Microsoft Office製品を使えるようになることです。
要件定義書や設計書はもちろんのこと、テスト定義書や報告書、社内体制図やスケジュール管理に至るまで、大半の資料がWordやExcelを使って作られるため、それに不慣れでは話になりません。また、クライアントとの打ち合わせではPowerPointも積極的に使われます。
複雑な操作はともかく、基本的な使い方を学んでおけば、入社直後から活躍することが出来るでしょう。
コンピューター関連の講義に参加する
最近の大学では文系・理系を問わず、プログラムの授業があることも珍しくありません。事実、筆者は理系学科が一切ない文学系の大学に通っていましたが、プログラムの初歩や後述するMOS受験のための講義がありました。この講義を受けていなければ、筆者がSEになることは無かったかも知れません。
パソコンスクールのように受講料を払うこともなく、コンピューターを学ぶことが出来るので、このチャンスを逃さないようにしましょう。
普段の生活でITを活用する
英語圏に行けば英語が上達する、という事例があるように、コンピューターに慣れるためには、普段の生活の中で活用するのが一番です。
馴染みのない方は「日常生活で使うなんて面倒くさそう」と思うかも知れませんが、使い続けるうちに「あれもやりたい、これもやりたい」と、どんどんアイデアが湧いてくるようになるはずです。
そうなれば楽しみながら勉強出来るので、一気に上達が早くなりますよ。
日記を書く
日々のちょっとした出来事を、日記として残してみるのはどうでしょうか。基本的な操作に慣れることが出来る上、タイピングの練習にもなります。
せっかく書くのなら・・・とオシャレな日記帳を使いたい人もいらっしゃると思いますが、ここは一つ我慢して、パソコンを使って書きましょう。
スプレッドシートを使ってみる
Google社が無料で公開している、スプレッドシートを利用したことはあるでしょうか? インターネット上で使えるExcelのようなもので、様々な表計算を行うことが出来ます。
オススメの使い方は家計簿で、SUMやAVERAGEなどの計算式の練習にもなります。
簡単なプログラムを趣味に活用する
コーディングが出来るようになった方は、簡単なプログラムを作り、日々に活用してみましょう。例えば毎朝定期的に音楽をかけるアラームや、メールで通知を送るリマインダーなど、アイデア次第で様々なものが作れます。
SEとして事前準備をしておく重要性
現代のIT企業では、入社後研修を行っている会社がほとんどです。そのため求人票には「未経験でもOK!」といううたい文句が書かれていることも多いのですが、予め勉強しておくに越したことはありません。
何故ならコンピューター関連の知識は、普段の生活で触れられるようなものではないため、“0”から“1”にするのが非常に難しいからです。研修の中で僅かでも躓いてしまうと、そこから一気に置いて行かれてしまい、パニックのまま研修を終えることになってしまうでしょう。
そうならないために、せめて研修に付いて行ける程度の基礎を身につけておくと、スムーズに仕事に入ることが出来ますよ。