2020年から世界的に蔓延している新型コロナウイルスにより、私達の生活は大きな変化を余儀なくされました。中でもその最たるものは、「新しい働き方」とされるリモートワークではないでしょうか。それまで実施している企業はごく僅かでしたが、コロナ禍以降、急速に社会に広まり、浸透しつつあります。
自宅やシェアオフィスで仕事を出来るため、事故や災害の影響も受けることなく働くことが出来る、通勤時間の無駄を削減出来るなど、そのポテンシャルにはどんどん期待が高まっていますよね。
ですが、変革とはメリットばかりをもたらすものではありません。これまでと違う働き方をすることで、今までなら考えもしなかった失敗をやらかしてしまうこともあるでしょう。
今回は、そんなリモートワークでやってしまいがちな失敗の実例をいくつか挙げてみます。皆さんは同じ過ちをしないよう、しっかり読んで対策してくださいね。

カメラにあらぬ姿が映ってしまう

リモートワークのルールは企業によって様々ですが、よく聞くルールの一つに「業務時間中は、仕事に相応しい服装をすること」というものがあります。
前時代的な考えのようにも聞こえますが、急に顔出しが必要なオンライン会議などが入ることもあるので、初めからスーツを着ているに越したことはないのも事実です。
しかし、中にはそれでも面倒がって「オンライン会議中だけスーツを着る」という、ものぐさな人もいらっしゃいますよね。
カメラに移る範囲はごく僅かですので、普通にしている限りであればバレませんが、ふとした拍子にうっかり立ち上がってみっともない姿を晒してしまう……、というのは、良く聞く笑い話です。
せめて、ユーザーにそんな姿を見せないようにしましょう。

うっかり居眠り

単調なテストをしている時など、どうしても業務中にも関わらず睡魔に負け、うっかり居眠りしてしまった、という経験はないでしょうか? そこまで酷い状況ではなくとも、十年も働いていれば一度や二度くらい、ウトウトしてしまったという人は少なくないのではないでしょうか。
これが会社に出社していれば、万が一寝てしまっても、叱責はされるとは言え、間違いなく起こしてもらうことが出来ます。ですが自宅で居眠りしてしまった場合は、そうはいきません。一度眠りに落ちてしまえば、スッキリするまで眠り込んでしまうこと間違いなしです。
気付いた時にはとんでもない時間が経過しており、慌ててチャットを見るも後の祭。カンカンになった上司のメッセージと、スマートフォンに入っている何件もの着信……なんて、血の気の引くような事態になることも起こり得るのです。
そんな事件を起こしてしまえば、自分だけリモートワーク禁止、などという厳しい措置が取られても文句が言えなくなってしまいます。リモートワークに限った話ではありませんが、業務中の居眠りは絶対にしないよう、気を付けましょう。

タイムカードが雑になる

会社へ出社する場合は、入口に置かれたカードリーダーなどで勤務時間を記録しますが、リモートワークでは、多少特別な手順が必要です。
多くの場合、勤務管理系のアプリをスマートフォンにインストールしたり、エクセルに毎日記載して管理したりといった対応になりますが、慣れないうちはついつい忘れてしまいますよね。日々のルーチンに落とし込むには時間がかかるため、最初のうちは混乱することでしょう。
ですが、正確な勤務時間が分からないと、残業代の計算なども出来ず、後々困るのは自分です。そうした後悔をしないためにも、絶対にタイムカードの記録は忘れないようにしてください。

リズムに慣れず、残業前提で仕事を進めてしまう


リモートワークのメリットと言えば、その最たるものの一つに通勤時間の削減があります。移動に費やしていた時間が全て自由時間になるため、プライベートを充実させたい人にはもってこいの制度ですが、反面、気軽に残業出来るようになってしまう、というデメリットもあります。
人によっては定時内に仕事を終わらせようという気概を失い、残業前提で仕事を進めるようになってしまいます。とある企業では、それを見越して残業禁止を掲げるものの、今度は隠れたサービス残業の温床になってしまった例もあるそうです。

新入社員への指導がおろそかになる

リモートワークでは、チームメンバーと面と向かい合って話す機会が激減してしまいます。仕事を進める上ではそれでもやり方次第で問題は起こりませんが、部下への指導となると話は別です
特に新入社員ともなると、上司に声をかけるのも緊張してしまうことでしょうから、質問があってもなかなか相談出来ませんよね。結果として指導・教育が十分に出来ず、スキルアップの機会を失わせてしまいます。
この問題への対応策として、上司側から積極的に声をかける、ということも勿論必要ですが、「困ったら相談するように」と徹底するよう指導することが大切です。仕事をする上での報連相の重要性を、きちんと伝えてあげましょう。

自宅ゆえの弊害

自宅でのリモートワークは、思ったよりも障害が多いものです。例えば「机や椅子なんてあるものを使えばいい」などと考え、適当な座卓で仕事を始めようとした日には、あっという間に肩や腰を痛めてしまうでしょう。また、自宅に置かれたテレビや本、ゲームなどの誘惑に逆らい切れず、そうした誘惑に身を委ねてしまう人も少なくないはずです。どれほど職場が仕事をするために洗練された環境なのかと、思い知った人は多いのではないでしょうか。
どうしても集中出来ない、という方は、シェアオフィスの利用も視野に入れてみるのも良いでしょう。

シェアオフィスでセキュリティインシデント

自宅では気が散ってしまうという人には、シェアオフィスやマンションの共用部で仕事をする、という選択肢もあります。仕事に集中出来る環境が用意されているため、こうした施設は急激に人気となっていますが、利用の際には十分に注意しなければなりません。
一つは、パソコンの盗難に気を付けること。業務知識にアクセス可能なパソコンが、悪意ある第三者の手に渡った時のことなど、考えたくもありませんよね。
もう一つは、情報の盗み見に備えること。画面を立ち上げたまま席を離れるのはもちろんのこと、業務情報が書かれた紙を放置しないようにしてください。また、共用の場で仕事に関する電話をすることもNGです。
これらは全てセキュリティインシデントとなってしまいますので、常に注意を払うようにしてくださいね。

発展途上のリモートワーク

コロナ禍によって広まったリモートワークですが、あまりにも急激に広まったため、そのルールも働き方も、まだまだ発展途上の段階です。企業と社員、どちらも歩み寄り、より良い形のルールへと成長させることが必要です。
時代の流れに取り残されないよう、リモートワークというものに真摯に向き合い、少しずつ慣れていきましょう。

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