プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、システムエンジニアなど、一つ案件をとってもチーム内には色々な役割の人たちがいます。どの役職にもそれぞれの苦労がありますが、しかし、その中で一番忙しいのは? と問いは、なかなかの難問です。
プロジェクト全体の工数を管理する、プロジェクトマネージャーでしょうか。それとも要件定義の中心に立つ、プロジェクトリーダーでしょうか。
いいえ、筆者は一番忙しい役職は、「開発サブリーダー」ではないかと考えています。
その理由を3つに分けて、ご説明しましょう。

チームリーダーからのトップダウンが直撃する


開発サブリーダーの最も辛いところは、狭いチーム内での中間管理職的なポジションだという点です。トップであるリーダーは、要件定義と設計を担当するわけですが、問題は「設計をしている=開発状況を知っている」という図式がなかなか成り立たないところです。
実際に最も開発状況を熟知しているのはサブリーダーになることが多く、結果として無理難題はサブリーダーに集中してしまうのです。
時にはリーダーから「こういう仕組みを考えたから、設計書を起こしておいて」なんて仕事を丸投げされることも……。
貴方が忙しいのは分かりますが、私だって同じです! と叫びたくなる一瞬です。

他メンバーへの連携、指示をしなければならない


晴れて設計書が完成すると、開発サブリーダーの最初の仕事は「仕事の割り振り」です。リーダーがやってくれれば良いのですが、実際に開発に携わっているサブリーダーの方が部下の実力を把握しているものです。どの課題を誰がやると効率が良いか判断するのに、サブリーダーは打ってつけの人材なのです。
ここで大変なのは、仕事の割り振るためには、プログラムの仕様を完璧に理解していなければならない点です。場合によってはコーディングの方針まで考えなければならないこともあるでしょう。
特に経験の浅い新人や、参入したばかりの外注社員さんがいると、その労力は一気に膨れ上がり、スケジューリングだけで一日の大半を費やすことも珍しくありません。

ここまでやって、ようやく自分の仕事が出来る


部下への指示が終わっても、まだまだ気を抜くことが出来ません。ここまで仕事をこなすと、もう定時近い時間帯になっていることでしょう。
ですが、仕事の本番はむしろここからです。何故なら開発サブリーダーに求められるのは、業務への深い理解と高い技術力です。プロジェクト内でも特に難易度の高い課題を、何人もの部下の面倒を見たあとにやらなければなりません。
その負担たるや、言葉に尽くせないほど。
疲労も募る中、気合を入れて開発を始めても、再び上司や部下からの問い合わせが殺到する始末です。中間管理職というのは、本当に辛いものですよね。

オススメはフレックスタイムでの勤務


一日中、上司の無茶ぶりや部下への指示に振り回されてから仕事に取り掛かっても、集中力には限界があります。特に残業ともなればなおさらで、パフォーマンスはどんどん下がっていくばかりでしょう。
おすすめなのは、フレックスタイム制を利用して、朝早くに出社することです。
疲労も少ない、頭のスッキリしているうちに自分の仕事を進め、一日の後半に部下への指示を割り与えるのです。これなら高いモチベーションを維持することが出来るでしょう。
フレックスタイム制でない方も、残業するよりは朝早くの出社を心がけてみてはいかがでしょうか。「明日早朝出社しますので」と言えば、他の方より早く帰れるので、過剰な残業時間をコントロールすることも出来ますよ。

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