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今の時代どの業界でもITを活用しているため、業界問わずSEの需要があります。なかでも特に市場規模が大きく 年収も高めなのが金融業界で、生命保険業界もそのうちの一つです。銀行や証券会社と比べると市場規模が小さいのも事実なのですが、ニッチな分狙い目であるとの見方もできます。

そこで、今回は生命保険業界のSEになるための転職ノウハウを紹介します。

 

生命保険業界のSEになるために必要なスキルは2種類

生命保険業界のSEになるために必要なスキルは、大きく分けると2種類です。それは、「ITスキル」と「業務知識」です。もちろん人と協力して働くうえで重要なコミュニケーション能力や書類作成能力も重要なのですが、それはSEに限った話ではないため、今回は割愛します。

生命保険業界のSEとして働くためには、ITスキルはもちろんのこと職員がどのようにシステムを活用しているのかを把握する必要があり、そのためには生命保険業界で使用されるデータや職員がどのような業務を行っているのかを知る必要があります。

データの内容や職員の業務内容を理解するためには生命保険の知識が必須のため、結果的に顧客の業務である生命保険について詳しくなる必要があるのです。一言に生命保険といっても幅広く、またプロジェクトによって扱っている分野は様々です。

なので、まずは自分の受けたい会社のプロジェクトをリサーチし、そこに必要な知識を学習することが重要です。また、当然ながらITスキルは必須になります。まずは学習するプログラミング言語を選ぶことになりますが、これについても自分が受ける企業が持っているプロジェクトをリサーチして言語を選択するのが良いでしょう。

王道だからという理由だけでたとえばJavaを選択すると、自分が参入したいプロジェクトで扱っている言語はJavaではなかった、といったことが起こります。もちろんJavaは汎用性の高い言語なので学習した内容が無駄になることはまずありませんが、どうせならプロジェクトで扱っている言語をマスターするのが最短ルートです。

なので、まずは自分の入社したい企業で扱っているプロジェクトの言語を調べましょう。プロジェクト単位で言語が書かれていなくても、SIerならだいたい会社のホームページや求人ページに取り扱っている言語が記載されています。

種類が多い場合はどれがプロジェクトで扱っている言語かわからないのですが、優先度の高い順に記載されていることが多いため、上位に来るプログラミング言語を選んで勉強しておくと良いですね。

なぜ生命保険業界なのかを説明できるよう準備する

生命保険業界のSEを目指す上で重要なスキルは、「業務知識」「ITスキル」ということでした。次に、面接や応募書類で「なぜ生命保険業界なのか」を明確に説明できる必要があります。

なぜSEなのか、よりも、なぜ生命保険業界なのか、の方が実は重要です。なぜなら、SEの志望理由はパソコンが好きだから、プログラミングが好きだから、技術を習得するのが楽しいから、といった理由を説明しやすいからです。

またあえて説明しなくても、そういった理由でSEを志す人は多く、暗黙の了解のようになっています。しかし、なぜ生命保険業界を選んだのかは説明しないと相手にはわかりません。

そして、業界選びの失敗がSEの離職理由になることも多いのです。上で説明した通り、SIerのSEとして働くためにはITスキルだけでなく業務知識が必要です。特に上位工程になればなるほど業務知識の必要割合が多くなり、企業としては上位工程で活躍してくれるSEを募集していることが多いです。

つまり、業務知識の方に関心がないとSEが出世していく上で厳しいものがあるのです。実際ITの方にしか興味がなく、業務知識を勉強する気があまりない、といったSEは多いです。

テストやプログラミングなどの下流工程ならそれでもなんとかなりますが、基本設計や要件定義、ましてやコンサルタント業務を行う際に業務知識がないと当然勤まりません。顧客も業務を理解していない人に希望を説明してシステムを任せるわけにはいかないので、顧客と同等かそれ以上に業務について理解してシステムを提供する必要があるのです。

その結果プログラミング志向の強いSEはWeb業界に流れてしまうことが多く、SIerの採用担当はそのことを懸念しています。実際私自身SIerで採用を担当したことがありますが、業務知識への興味関心は必ず聞くようにしていました。

技術志向が強いのは良いことですが、業務知識への興味もないとSIerの上流工程を担うことができないので、面接の際にも必ず「なぜ生命保険業界なのか」「生命保険業界に興味がある」ということを説明する必要があります。

なるべくなら、なんとなく興味があるということだけではなく、仕組みの面白さや、勉強すれば自分自身が商品を選択する際の参考になる、といった具体的な話もできると良いです。

とりあえず採用担当の気持ちとして、「業務知識」と「IT知識」の両方に興味のある人を採用したいと考えていることを把握しておくと良いですね。ITに興味関心のない人はそもそも技術面で躓くのでNGですが、業務知識に興味のない人も後々Web業界に流れてしまう可能性が高いので、採用担当の懸念事項だということでした。

ぜひ業務知識とITスキルの両方を学習し、面接でも両方アピールできるように準備してください。

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