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「SEは激務だから転職をしても、どの異業種へ行っても一緒」

もし、そう思っているのであれば今日考え方を変えられるかもしれません。実は、SEは異業種へのチャンスに溢れています。

確かに、すべての異業種とは言えません。今までシステム開発や保守をしていたSEが、いきなりサービス業界で活躍できるかと言われると疑問があります。

しかし、今やシステム管理はどの業界でも当たり前です。製造業、金融業、病院など、ジャンルに関わらず何らかのシステムが導入されており、従業員がそのシステムを使い仕事をしています。

つまり、極端に言ってしまえば、SEであればどの業界にもチャンスはあると言えます。

そこで、今回はSEが異業種へ転職するべき3つの理由をご紹介します。バリバリのシステム開発に疲れて転職を考えている人は、異業種への転職を考えてみてはいかがでしょうか。

 

SEが異業種へ転職するってどういうこと?

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SEが異業種への転職というと、あまり想像がつかない人もいるのではないでしょうか。ここでいう異業種への転職とは、システム受託会社やベンダー、SIerから製造、病院、金融、通信、医療、小売、サービス、物流などに転職することを言います。

つまり今まで培ったスキルを使いながら、別の業界で活躍できるということです。

「それなら結局激務で、仕事が大変なことには変わりがないのでは?」という疑問が生まれると思います。

結論から言うと、激務から解放されることがほとんどです。なぜなら、システム受託会社と異業種では、立場が全くことなるからです。システム受託会社の仕事は、様々な業界からシステムの開発依頼を受けることです。クライアントの要望に応じて、システムの設計を行いフレームワーク、JAVA、C言語など様々なコンピューター言語とハードウェアを使いこなし、厳しい納期の中で常に働きます。

一方、異業種へ転職した場合は、社内SEになります。一つのシステムに注力すると言うよりは、会社全体のシステムやIT業務を見る立場です。もちろん、小さなシステムの開発を求められることがありますが、基本的にはシステムの運用やSIerやシステム開発会社へ発注する役割を担います。

例えば、以前勤めていた会社でこんな仕事をしていました。自動車部品のメーカーで働いていた時のことです。約1000人の従業員がいる中規模の会社でしたが、ほとんどの従業員は工場で働く人たちです。ホワイトカラーと呼ばれるオフィスで働く従業員は、営業、購買、設計、開発、物流、生産管理を含めても少数でした。社内SEの数も少なく、全員で4名ほどです。

仕事内容は、会社全体のシステム管理と外部業者とのやりとりが大半でした。社内の発注システムや受注システムの問題点の改善、新入社員が入った時のパソコンのセットアップ、クライアントと共有しているシステムの保守・管理、インターネット回線の保守など、転職する前よりも幅広い業務を請け負うことになりました。

正直最初は驚きましたが、異業種ならではの働きやすさややりがいもあり、転職してよかったなと思うこともあります。

これはあくまでも一例ですが、この他のもインフラエンジニア、データベースエンジニア、WEBサービス開発などの職種に転職することも可能です。

 

SEが異業種へ転職するべき3つの理由

ここではSEが異業種へ転職するべき3つの理由をご紹介したいと思います。異業種へ転職を考えている人は、参考にしてみてください。

 

需要・求人がある

まずSEが異業種へ転職するべき一つ目の理由は、求人があるということです。
最初にもご紹介したように、システムは業界に関わりなく使われており、一人一台のパソコンを持っている時代です。すべての従業員の出勤をシステムで管理したり、受注、発注、生産管理などもすべてシステムでおこなったりする時代です。

例えば、メーカーの場合次のような求人があります。

  • 時計メーカー:SAPの導入と運用業務
  • 電機メーカー:生産・販売管理のシステム開発と運用
  • 紡績メーカー:セキュリティシステムの構築・運用

これはあくまでもメーカーの求人内容を参考に出していますが、業界に関わらずこのような求人が出ています。異業種と言っても、今までSEとして働いてきたみなさんがやりがいを感じることができる求人が多く出ています。

システム開発と言っても、社内でバリバリに開発するというわけではなく、要件定義をおこなったり、全体の設計をおこなったりすることでシステムのフレームワークを作り、あとは外部のシステム開発会社にお願いするということなります。または、パッケージとして販売されているシステムを選び、導入を進めると言う仕事もあります。

最近はセキュリティシステムの構築・運用ができるSEを探している企業も増えてきています。フィンテックという言葉が注目を浴びていますが、金融業界は特にセキュリティに対しては神経を尖らしています。今の時代、お金に直接絡む金融業界は、金庫に気を使うけではなくサイバー攻撃にも備えなければいけません。ガチガチのシステム開発は自社では無理ですが、システムを選んだり運用をしたりするのは社内でということがあります。

このように、SEの需要は異業種でも昔から常に増え続けており、業界を変えたいと言う人にはうってつけです。さらに最近では追い討ちをかけるように、人材不足が叫ばれており、どの業界も人材の確保に力を入れています。まさに転職するには丁度いいタイミングです。

 

社内SEで待遇が改善

ここまであまり触れてこなかった待遇面。異業種へ転職すればSEでも残業時間10時間〜20時間という夢とも思える就業時間を手にいれることができます。なぜそのようなことが可能なのかと言うと、厳しい納期に追われず、システムの保守運用業務が増えるからです。システム開発を今までおこなってきた人からすれば、保守運用はやりがいがないように見えるかもしれません。

しかし、自分の時間をきちっと確保することができ、プライベートの時間で家族と出かけたり、趣味をしたり、友人と飲みに行ったり、自分で自分の人生をコントロールできるようになります。もちろん、バリバリシステム開発をしたいという人はなかにはいるかもしれませんが、毎日業務に追われる中ではスキルアップの時間もとることができません。

それなら、自分の時間を確保してスキルアップをしてみるのもいいのではないでしょうか。そもそも異業種に転職したからと言って、やりがいがなくなるわけでもありません。やりがいは自分で見つけるものですので、転職先でも新しいやりがいはみつかるでしょう。

 

SEとして長期のキャリア形成を目指せる

SEの35歳定年説を知っていますか?IT業界は常に新しい技術が生まれるため、35歳になるとその流れについていけず、首にされてしまうという説です。SEとして生きていくためには、現場で常にスキルアップをして最前線で働く方法か、管理職になり全体の管理をする方法かの2つに1つです。

ここ10年間、50代のSEが増えていると言われています。それは、バブル期に大量採用したことが原因ですが、実際に最前線で働いているわけです。しかし、中には常に業務に追われてスキルアップをする時間もないという人も多くいます。スキルアップできなければ、新しい業務もできるわけありませんので、できる業務も限られ、社内でも肩身が狭くなります。

この原因となっているのは、年齢だけではなく業務過多により新しい技術を学ぶ時間がないということです。今SEとして働いている人は、実際にそう感じることもあるのではないでしょうか。

将来新しい技術はよくわからないとなる前に、異業種へ転職してスキルアップする時間をとったほうがキャリアップにつながります。また、異業種へ転職すれば、社内移動の制度もありますので、SEをやっていた人が営業や購買、生産管理などに異動することも考えられます。

「自分の仕事に幅をもたせたい」「将来はSE以外の仕事もやってみたい」「SEとしてキャリアップしたい」という人は、異業種への転職を考えてみるといいでしょう。

 

異業種への転職は新しい未来

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SEが異業種へ転職するべき3つの理由をご紹介しました。SEが異業種へ転職するチャンスは溢れています。とくにそれぞれの業界の社内SEとして、いい待遇の中で仕事ができるため、ワークライフバランスを重視する人にはもってこいです。

また、Web業界などに転職する場合、設計から実装まで担当することもよくあり、自分でサービスを作る楽しみも味わうことができます。異業種へ転職する不満もあるとは思いますが、新しいキャリアを異業種で初めてみてはいかがでしょうか。

 

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