SEとして働いていると、様々な企業と取引することになり、刺激を受けることも多いと思います。中には大学時代に学んでいた分野の仕事を担当したことで、その頃の熱が再燃した、自分もこんな分野に関わる仕事に就きたい!と一念発起する方もいらっしゃるでしょう。
今回は、その中でも製薬会社のSEになるための方法をご紹介します。
製薬会社SEの具体的な業務とは
製薬会社は医療系の業界であり、薬の在庫管理や流通システムなど、ITは必須の部門です。そのため他分野のSEでも、それまでの経験を活かしやすい職場だと言えるでしょう。
当然、新たなシステム開発もSEの仕事ですが、それまで使っていたシステムのカスタマイズ、リプレイス案件なども多くあります。社内SEの場合は、それに加えてエクセルを使った運用なども仕事のうちです。
どんな業界を行う上でも同じですが、特に製薬会社の場合、業務知識の有無は仕事の出来に直結するので、転職の際はできるだけ情報を集めておくようにしましょう
他の業種と比較した時のメリット・デメリット
製薬会社は外資系が多いため、他の企業に比べて様々なメリット・デメリットが存在します。代表的なものについて、いくつか例を挙げてみましょう。
〇メリット
・収入が多い
実績を出している社員に対しては、報酬がぐんぐん上がっていきます。出世のためのモチベーションを高めやすいことが挙げられます。
・ワークスタイルが自由
フレックス勤務や有休消化の自由さなど、国内の企業に比べて先進的な制度が多くあります。
×デメリット
・退職金制度がないところが多い
100%外資の企業の場合、福利厚生については、日本企業に比べて劣る場合があります。特に退職金制度はないところが多いので、注意しましょう。
・実力主義のプレッシャー
成果主義の社風がほとんどなので、実力が伴わない社員に対して、かなりのプレッシャーをかけてくることがあるそうです。外資系企業から転職する際に真っ先に挙げられる理由の一つです。
必須スキルは多い
他の業界に比べ、製薬会社は専門色が強く、業務知識が必須となります。開発するシステムやツールにも独特なものが多く、それらにすぐ慣れられる対応力も求められます。
その他、医療関係者と要件を突き詰めることのできるコミュニケーション能力や、エクセル関連の技能もあると良いでしょう。
特に重要なのは、語学力です。外資系企業なので、時には外国人のクライアントや同僚と仕事をすることになりますが、いちいち通訳を通して仕事をするのは非常に煩わしいものです。
転職の際は、これらの点について注意してアピールするのをお勧めします。
全くの門外漢では難易度が高い
前述のとおり、製薬会社のSEになるためには、深い業務知識やコミュニケーション能力に加え、語学力など高いハードルがあります。全くの門外漢から転職を目指すのは、なかなか難しいところがあるかも知れません。
それでも就職を考えている人は、まず業務知識をしっかりと学びましょう。どのような業務を行う企業なのかを入念に調べ、その上で応募します。できればこの再、英語も身に着けておくと、非常に有利に運べますので、諦めずにチャレンジしてみてください。