いよいよ働き方改革が施行され、ブラック企業に司法のメスが入るようになりました。過剰な残業や、有休の使い方に悩まされる社員は少なくなりましたが、まだまだ違法な職場は存在しています。むしろ、見かけ上の残業時間を減らそうと、サービス残業を強制してくるようなケースも良く聞く話です。
そんな「名ばかり働き方改革」を行うようなブラック企業を回避するためには、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。
有効な見極め方法について、いくつかご紹介します
面接で残業時間を尋ねる
まずは正攻法として、面接では必ず残業時間を尋ねるようにしましょう。求人票に記載されている平均残業時間と大幅にギャップがあれば、サービス残業などを誤魔化している可能性が高いと言えます。
もしも面接官に残業時間を尋ね辛い、という方は、言い方を工夫すると良いでしょう。例えば「入社後は早く先輩方に追いつきたいのですが、皆さんはどれくらい残業しているのでしょうか」と尋ねれば、角も立ちにくいはずです。
それで面接官が機嫌を悪くするようであれば、それこそ危険信号の現れですので、そこでの就職は避けた方が良いかも知れません。
直接事業所へ確認しに行く
少々手間ですが、平日の夜、直接事業所に行ってみるのも一つの手です。連日夜遅くまで明かりが付いているようであれば、過剰残業が日常的に横行している可能性があります。
とは言えプロジェクトの納期前であれば、多少の残業が発生するのは当たり前にあることですので、参考程度に考えておきましょう。
転職エージェントを利用する
転職サイトと転職エージェントの大きな違いは、転職エージェントでは一人一人に担当者がつくことです。登録が済むと、エージェントとの面談の時間が設けられ、自分が希望している条件を直接伝えることができます。
転職エージェントを利用する際の最大のメリットは、エージェントは就職した方々との接点を持っているため、サービス残業の有無などを調べることも簡単だということです。
他にも履歴書の添削や面談の練習など、様々な相談に乗ってもらえるので、非常にオススメですよ。
離職率を計算する
ブラック企業か否かを判断するためには、その企業にどれだけ人が定着しているか、つまり離職率を調べるのが手っ取り早いと言えるでしょう。
ですが、そんな企業の不利になる情報がホームページに記載されていることは殆どありません。自分で計算しなければなりませんが、そこで活躍するのがインターネットアーカイブです。
これを利用すると、様々なページの過去の情報を見ることが出来るので、年単位で従業員数と求人数を調べ、増えた人と減った人の数を割り出しましょう。厚生労働省の発表する日本企業の平均離職率は15%ほどだそうですので、それを基準としてみてください。
色々な情報を複合して判断しよう
インターネットの発達により、個人でも様々な情報を集められる時代になりました。そのためブラック企業を回避することも簡単になってきましたが、全てが根絶されたわけではありません。
自分の一生を決める問題でもありますので、転職する際は面倒だからと妥協せず、条件の良い企業を探すよう心掛けましょう。