転職しようと思ったとき、おそらくほとんどの方が転職サイトをチェックすることからはじめるのではないでしょうか。

掲載されている企業に自分が転職することを考えると、ズラッと並んだ求人を見ているだけでワクワクした気持ちになるものですよね。

しかし、あなたが今見ている転職サイトは本当に使いやすいサイトなのでしょうか?

数ある転職サイトの中からからあなたにとってピッタリなサイトを選ぶことは、転職成功への近道になります。

そこで今回は、人材会社の元エージェント目線で考えた転職サイトの正しい選び方についてお話したいと思います。

 

転職サイトの種類

はじめに、転職サイトの種類について確認しておきましょう。

なぜなら、一言に「転職サイト」と言っても実はその機能はサイトによって大きく異なるからです。

転職サイトの種類について知っておけば、転職活動をスムーズにすすめることができるようになりますよ。

 

・総合転職サイト

大手やメジャーな転職サイトに多いのが、この「総合転職サイト」です。

「総合転職サイト」とは、業種や職種、企業規模、採用地域、雇用形態などにかかわらず、とにかくすべての求人を網羅した求人サイトのことを言います。

そのため、求人の掲載数や利用者の人数が圧倒的に多いことが特徴です。大手企業も多く掲載しているため、転職者に人気のある求人も多数目にすることができます。

もちろんSE求人も豊富です。さまざまな業種の企業が掲載しているため、これまで目にすることのなかった企業への転職チャンスが開けるかもしれません。

 

・特化型転職サイト

「総合転職サイト」とは異なり、職種や地域など特定の条件を限定した求人のみを掲載しているのが、「特化型転職サイト」です。

例えば医療関係や保育士、美容関係などの資格職や、地方採用に特化したもの、女性向けの求人ばかりを集めたようなサイトもあります。

そしてもちろん、SE職に特化した転職サイトも存在します。

転職市場が常に盛り上がっているSE業界ですから、さまざまなサービスを提供している専門的な転職サイトが多いです。SE職に絞ってみれば、求人掲載数も総合型転職サイトに引けを取っていません。

 

・エージェントサービス付きの転職サイト

転職サイトと言えば、単純に求人の検索と応募ができるものでしかないと考えている人もいるはずです。

しかし最近では、エージェントサービスを受けられる転職サイトも結構あるのです。

つまり、掲載されている企業に直接応募する方法意外に、エージェントを経由して応募する方法を選ぶことができるというわけです。

エージェントを経由すれば、転職活動にかかわるさまざまなサポートを受けることができます。場合によってはエージェントを利用すれば採用率が上がることもありますから、こういった種類のサイトではエージェントの活用を考えてみるのも1つの手です。

 

・直接応募型の転職サイト

エージェントサービスがない純粋な転職サイトが「直接応募型の転職サイト」です。

1件1件自分の目で求人を比較してエントリーする必要があります。

転職サイトとしては非常にシンプルでわかりやすい所が良いですね。

直接応募型のサイトはエージェントサービス付きのサイトと比べるとどうしても手間と時間がかかりますが、自分のペースで1社1社とじっくり向き合いながら活動していきたいという人にはおすすめです。

 

SEさんが選ぶべき転職サイトの種類とは?

転職サイトの種類とそれぞれの良さついては充分理解していただけたかと思います。

それでは実際に、SEさんが転職するときに選ぶべき転職サイトとはどのサイトなのでしょうか?

 

総合転職サイト or 特化型転職サイト?

すべてのSEさんにまずおすすめしたいのは、やはりSE特化型転職サイトです。

「広く浅く」の総合転職サイトは、例えば営業職や事務職、販売職などの方には非常におすすめです。しかしSEさんのような技術職の人なら、迷わず特化型転職サイトを選ぶべきです。

なぜなら、特化型転職サイトはその業界に強いからです。

SE業界との強いパイプと数々の実績を持っています。そんな業界のプロが掲載している求人には、多くのSEさんにとって魅力的なものが多いはずです。

しかし2つ以上の転職サイトを利用するなら、2つ目は総合転職サイトの利用をおすすめします。

SE特化型転職サイトには掲載していない求人を見つけられる可能性が高いからです。

総合転職サイトは大手の求人も多いので、そういった企業に転職したいという志向がある人にもピッタリです。

 

エージェントサービス付きの転職サイト or 直接応募型の転職サイト?

これは、あなたが今在職中なのか退職済みなのかで大きく変わってきます。

もし在職中なら迷わずエージェントサービス付きの転職サイトを選びましょう。手厚い転職サポートがついてくるので、時間がなくてもサクサク転職活動をすすめることができるからです。

逆に退職済みで時間がたっぷりあるという方は、直接応募型の転職サイトも良いでしょう。それぞれの求人をしっかり比較し、自分のペースでエントリーすることができるからです。

ただし、最近では転職エージェントを利用するメリットは非常に大きくなっています。退職済みで転職活動をしている人も、一度エージェントの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

転職サイトを選ぶときにチェックするポイント4つ

SEさんが選ぶべき転職サイトの種類についてわかったところで、最後に転職サイトを選ぶときにチェックするべきポイントを4つお話しておきたいと思います。

もちろん最後はあなた自身の好みが大切です。選ぶときの判断材料として、参考にしてみてください。

 

求人掲載数

はじめに着目するべきなのは、求人の掲載数です。

まずサイト全体の掲載数を見てみましょう。掲載数が多い転職サイトは少ない転職サイトに比べて、良い求人を見つけられる可能性が高くなる傾向にあります。

なぜなら求人数が多い転職サイトは必然的に利用者も多くなるので、採用企業にとっても掲載したい転職サイトであると言えるからです。

しかし、あなたの希望する求人の掲載数が少なくては意味がありません。そこで次に見てほしいのがSEの求人掲載数です。全体の求人掲載数が多い転職サイトの中でも、特にSE求人の数が多いサイトを選びましょう。

 

絞り込み検索機能の使いやすさ

数ある求人の中から、応募したいと思えるものを見つけ出すことは簡単ではありません。そこで便利なのが絞り込み検索の機能です。

もちろん、職種や年収、勤務地などでの絞り込みはどのサイトでもできること。チェックするべきなのは、あなたの希望する条件での絞り込みができるかどうかという点です。

例えば年間休日の日数や残業時間、勤務時の服装、社員の平均年齢など、誰にだって転職先に求める細かい条件があるはずです。こういった条件で絞り込むことできれば非常に効率的ですし、ミスマッチを防ぐこともできます。

また、SE特化型転職サイトなら、使うソフトや言語、担当するプロジェクトの種類などで絞り込める場合もあります。あなたにとって検索しやすいサイトを見つけてください。

 

スカウト機能があるか

転職サイトの付加機能として、「スカウト機能」があるサイトがあります。

スカウトとは、あなたの職歴や希望条件を見た採用企業側から、転職サイトを通じて「うちの面接に来てみませんか?」という内容のメッセージを受け取ることができるサービスです。

自分ではチャレンジしようと思わなかったような企業を受けるきっかけになりますし、スカウトメールを受け取った場合には選考でも優遇されることもあるので大きなチャンスにもなります。

あくまで自分で探したいという人には向きませんが、自分にあった求人を見つけるのに苦戦している人などは利用しない手はありません。

 

メルマガ機能があるか

転職活動を長期戦で考えている人ほど重視したいのが、メルマガ機能です。

希望条件や志向を登録しておけば、それに合った求人が掲載されたタイミングでメールを受け取ることができます。毎回サイトにログインして求人をチェックする時間がなくても、新着の求人を見落とすことがありません。

忙しい人にとってはとても重宝する機能でしょう。

 

まとめ

人材会社の元エージェントとしては、転職サイトが増えすぎているように感じるところもあります。

選択肢が多ければ多いほど、選ぶ側としては迷いが生じてしまいますよね。でも、それだけ転職市場がにぎわっているということがよくわかります。

だからこそ、自分にピッタリな転職サイトを選ぶ目を持つことが非常に重要です。必ずしも大手が良いということでもありません。他の誰でもない、あなたに合った転職サイトを見つけてくださいね。

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