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インフラエンジニアのキャリアパスは複数通り考えられますが、大まかに分けると技術をより深める、幅を広げるといった戦略か、もしくはコミュニケーション能力や論理的思考力を活かしてプロジェクトマネージャーやコンサルタントに移行していくかになります。
どちらが良いと一概に断定できるものではありませんが、AI化の流れで技術そのものの価値は下がっていくと予測されています。また、2020年より全国の小学校でプログラミング教育が始まるため、今後より一層誰でも簡単に技術を扱える時代になるでしょう。
インフラも仮想化やアプリ化により扱いやすくなっているので、インフラエンジニアのスキル一本でやっていくのは厳しい時代に突入しています。そういう意味では、コンサルタント等人と関わる仕事は良い選択と言えるでしょう。
人間へのコンサルティングはロボットにはできない仕事で、なおかつ単に技術力があるだけではダメです。技術力をベースとしてコミュニケーション能力や論理的思考能力を磨いてステップアップしていくのが、現代社会においては最良と言えるかもしれません。
コンサルタントに必要な能力
コンサルタントに必要な能力は以下です。
- コミュニケーション能力
- 論理的思考力
- プレゼンテーション能力
- 技術力
以上のようになります。多くの書籍やWebサイトですでに挙げられているようなものばかりなので、すでにご存じの方が多いでしょう。まずコミュニケーション能力に関しては、人間関係を円滑にするコミュニケーションやその場を盛り上げるコミュニケーション能力もある程度重要です。
しかし、芸人のようなトークは必要でもないですし、むしろ逆効果になる場合も多いでしょう。ここで言うコミュニケーション能力とは、相手の話を漏れなく聞き取り、合理的な提案を行う能力のことです。
取引相手のIT知識も把握したうえで、相手が最大限理解できるようにIT戦略を伝える能力は必須でしょう。コンサルタント自身のIT知識や技術力が不足しているのは論外ですが、相手にIT知識がないのに専門用語の多い文書作成などを行うのはNGです。
論理的思考力に関しては、技術的な提案内容に関しても相手にわかりやすく説明するという意味でも必須です。ただし勘違いしてはいけないのは、重要なのは自分の知識をひけらかす場ではないということです。
実際エンジニアでもコンサルタントでもわざとかと思うくらいに横文字を多用してわかりにくい説明をする人がいますが、これは自己満足に過ぎません。コンサルタントのなかにも悪い例があるので、ぜひ反面教師にしてコンサルタントを目指す際の参考にされると良いでしょう。
インフラエンジニアからコンサルタントに転職する
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コミュニケーション能力や論理的思考力が重要なことはわかったけれど、具体的にどうすれば転職できるのかが気になるところです。転職の方法としては、転職サイトを介して求人を見つけ、応募するのがもっとも一般的な方法になります。
コミュニケーション能力や論理的思考力はコンサルティングを通じて身に付けていくのがもっとも効率的なので、独学でそれらを身に付けようとするよりも早めにコンサルタントに転職することをおすすめします。
コミュニケーション能力や論理的思考力、コンサルタントとしてのスキルは実際に働きながら身に付けていくとして、コンサルタントに転職する際の強みはインフラエンジニアとしてのスキルです。
コンサルタントになるのだからコミュニケーション能力や論理的思考力をアピールしたいと思われるかもしれませんが、それらは抽象的なものなので、直接的にアピールするよりもコンサルティング会社の人事担当との会話を通じて察してもらうのが良いでしょう。
あくまでアピールするのはインフラエンジニアとしてのスキルになるので、コンサルティング会社に転職する前の準備としてはインフラエンジニアとしてのスキルを高めておくことです。
コンサルタントになるのだから技術力はもうそれほど必要ないと勘違いされることがありますが、インフラエンジニアからコンサルタントに転職するなら最初のうちは技術力を売りにするべきでしょう。
ITコンサルタントを目指す人のなかには、もともとも別業界でコンサルタントをしていた人などもいます。そういった人たちはすでに経験しているコンサルティング能力を武器に転職活動を行いますが、インフラエンジニアはコンサルティング経験においては劣っています。
ではどこで優っているのかというと技術力です。コンサルタントとしての武器は必ず必要になりますが、なるべく自分のキャリアのなかから見つけていくのがおすすめです。
フリーランスへの転身もあり
インフラエンジニアからコンサルタントに転職する場合、上記の通りコンサル会社を探すのが一般的です。しかし、いきなりフリーランスを目指すのもありです。実際そういったキャリアパスをたどっている人も多く、結果的に会社員よりも稼げているケースが多々あります。
インフラエンジニアがフリーのコンサルタントに転身する場合、まずはwebサイトやSNSやクラウドソーシングサイト経由で仕事を獲得いていくことになるでしょう。今の時代インターネットを介して仕事を取ることが可能なので、いきなりフリーランスでも問題ないでしょう。