近年話題に上り始めた、「スマートホーム」についてご存知でしょうか。名前から想像できる通り、IoTを取り込んだ住宅で、様々な技術や可能性が次々に考えられています。
例えば外出先での鍵の閉め忘れのチェックや、音声だけでの家電の操作が可能になり、将来的には、一人暮らしの高齢者のサポートさえ、人の手を借りずにできるようになるでしょう。
ですが、いくら便利だからと言って、無条件に信用し過ぎてはいけません。スマートホームを導入する際は、そこに潜むいくつものデメリットやリスクがあることを、理解しておくかなければならないのです。

サイバー攻撃による不正操作

まず真っ先に考えるべき可能性は、外部の悪意ある人間にアクセスされ、スマートホームの機能を乗っ取られてしまうことです。自分で操作できなくなるだけなら不便の一言で済みますが、鍵の開け閉めまで自由にされると、空き巣や強盗の被害に遭う可能性が出てきます。

ハッキングによってプライバシーを侵害される

スマートホームはその性質上、住人の生活に24時間密接する機能です。その情報がどこかに流出してしまう可能性を考えると、リスクの高さはかなりのものだと言えるでしょう。
普段の行動やスケジュールまで把握されてしまう可能性があるため、特に女性の一人暮らしは注意しなければなりませんね。

故障した時に非常に不便


機能が便利であればあるほど、それが壊れた時の危険は計り知れません。例えばキッチンの機能が誤作動を起こし、最悪の場合は火災に繋がることもあるでしょう。
これはハッキングによって不正操作された場合も同様で、IoT住宅を導入した際は、常にセキュリティ対策に気を配る必要があります。

初期費用が高い

IoT住宅は様々な機能を充実させており、ソーラーパネルや蓄電池のような、省エネ・創エネも得意としています。長い目で見れば確実にお得なのですが、その分導入コストや維持コストが高いことも事実です。
また、近年新しく生まれた住宅の形であるため、そのコストに見合った利便性があるかを判断する材料が少ないことも、弱点の一つと言えるでしょう。

まだまだ発展途上と言わざるを得ない

スマートホームのセキュリティについて、考えられる可能性をいくつか列挙してきましたが、皆さんはどのように感じたでしょうか。正直なところ、筆者の考えとしては、メリットよりデメリットが上回ると言わざるを得ません。
ですが、一つ言えることは、IoT住宅は、良い意味でも悪い意味でも、まだまだ発展途上の分野だということです。いずれここで挙げたような可能性が全て解決された時、それこそが本当のスマートホームの誕生なのかも知れませんね。

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