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SEとして東京で働く皆さんの中には「都会の喧騒から離れ、静かな地方で働きたい」「親の近くで働きたい」「子どもを地方で育てたい」、そう思う方も多いでしょう。しかし、何事にもメリット、デメリットが存在します。その両方を比較し、自分は地方転勤するべきか否か。しっかりと考え、決めていきましょう。
ここでは、SEが地方に転職するメリットとデメリットをご紹介していきます。
地方に転職するデメリット
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まずはデメリットを紹介していきたいと思います。
求人が少ない
なんといっても地方は東京に比べると求人が少ないです。
日本にある大手IT会社の多くは東京に本社を構えています。ゆえに、求人の数や質は東京の方がよくなってしまうのはしょうがないこと。
求人サイトを見ても、東京に比べ地方の求人の数は10分の1程度です。統計では東京とその他ですので、その他の中に大阪が入っており、大阪の求人はその他カテゴリの4分の1を占めています。そうなると地方の求人は実質もっと少なくなります。
地方に転職する際には、求人数を調べておく必要があるのでしょう。
スキルの錆び付き
地方に転職したSEの方はスキルを持て余してしまうかもしれません。都会の忙しさ=必要とされているということです。大きな案件で意気込んでいていても、地方になるとそれほど多忙ではなくなる。なんとなく感じる虚無感とゆるさ。
今頃東京の企業で働いている人たちはどんなプロジェクトを任されているのか?この仕事は本当に自分でなければならない仕事か?などと落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
収入の低下
当たり前ですが、東京に比べて年収は少なくなります。
情報通信業の年収を比べた場合、一番高いのは関東地方、一番低いのは九州地方で、大体120万円前後の差が発生してしまいます。月額で割ると約10万円です。都会と地方の年収格差はどの業界でもありますが、IT業界はその差が1番大きいといわれています。
SEの皆さんはご存知だとは思いますが、IT企業は都内でも平均年収の高い土地に集まっています。Slerなどは仕事が受けやすいので都心に集まります。すると、仕事も自然と集まります。一方で、地方のIT企業は周りに企業も少ない分仕事も少ない。すると、勿論給料も少なくなる。これが、年収格差の原因です。
SEが地方で働くメリット
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ここまで見て、なんだか地方は期待が持てないぞ!と思った方もいらっしゃると思います。
年収が下がるのは確かに痛い。仕事が見つからないなんてもってのほか!
しかし、デメリットだけ見て決めてしまうのは少々早計かと思います。次はメリットも見ていきましょう。
皆さんの都会での仕事の悩みを解決できる糸口が見つかるかもしれません。
通勤の自由化
満員電車、皆さんお嫌いだと思います。地方に転勤すれば満員電車のリスクは格段に下がることでしょう。他にも、車通勤、自転車等色々な選択肢が生まれます。通勤時に余裕ができれば、日々のストレスも減っていくはずです。女性のSEの方は痴漢被害に怯えることもなくなり、男性のSEの方は痴漢冤罪のリスクも減ります。通勤の自由化は、ストレスの軽減にも繋がるのです。
ワークライフバランスがとれる
オフィス街に毎日通勤する方の中には毎朝早くに起きなければいけない方もいたことでしょう。定時に帰ることができない日もあり、残業で帰りが遅くなることも。でも明日も早く起きなければいけない。これでは体を壊してしまいますし、実際に体を壊してしまった人もいるかもしれません。
地方の企業であれば会社の近くに住むことも可能です。さらに、「地方は案件が少ない=残業も少ない」ということにも繋がります。そしてなにより、女性のSEの方は東京の待機児童問題から遠ざかることができます。地方は何よりも人を欲しているので、子育てが楽になる期待ができます。
親の近くに住める
子育て真っ最中の女性のSEの方はかなりのメリットではないでしょうか?仕事中は親(義父母含む)に子供を預けることも可能です。
そして、将来的には介護を視野に入れる必要があります。いざその時になって慌てて地方(地元)に戻るよりも、早めに親の近くで働いていれば安心です。
探せば意外と見つかる求人
ここまで散々仕事が無い仕事が無いと書いてきましたが、最近では都会の企業にない価値や強みを持つ企業が増えてきています。
求人数は東京には及びませんが、魅力的な企業は探せばたくさんあります。
東京に本社を置きつつ、地方にサテライトオフィスを設置する企業もありますよ。
まとめ
東京以外にも少なからずSEの仕事はあります。しかし、転職は失敗してしまうと取り返しがつきません。
ここに書かれている以外にもメリット、デメリットがたくさんあるでしょう。
「デメリットの収入が下が」のは困るからやっぱり東京にいよう」
「親の近くにいられるなら何かあった時に安心だ。転職しよう」
皆さんそれぞれ思うところがあると思います。それぞれの生活スタイル、未来設計に合わせて、都会から地方に転職するかしっかりと考えて決めてください。