どんな仕事にも共通することですが、「頼れる人」と「そうでない人」は必ず存在します。十人いれば十人とも、個人ごとの能力に差があるのですから、それは仕方がないことでしょう。
しかし、その頼れない人の中には、能力よりも心がけの面で問題がある人もいます。そうした人は「頼れない人」どころか、「ダメな人」の烙印を押され、周囲から敬遠されることになってしまうことでしょう。
自分がそんな扱いをされないために、「ダメな人」と思われてしまう人の特徴について、ご紹介します。

資料の読み込みが甘い

学校とは違い、社会では、一から十まで懇切丁寧に教えてくれるようなことは滅多にありません。そのため資料やマニュアルの読み込みが、あらゆる仕事における基本となります。
しかし、いわゆる「ダメな人」は渡した資料をちゃんと読むことをしません。疑問があればすぐ周囲の人に質問してくるため、「その資料に書いてありますよ」と言われてしまうことがしょっちゅうです。
一度や二度くらいならともかく、何度もそうしたことを繰り返していると、周囲に辟易されてしまうので注意しましょう。

尋ねたことに対する回答が雑

SEの場合、いくつものタスクを分担してこなしていくため、同じチーム内でも持っている知識が大きく異なる、というのは日常茶飯事です。そのためメンバー間で相手の担当分野について質問することも良くある話ですが、「ダメな人」はこの点についても満足な回答をしてくれません。
そんな人たちの良くありがちな例を、二つほど紹介しましょう。
一つは、正確な単語を使ってくれないケースです。システムにおいてはプロジェクトごとに専用の単語がいくつもありますが、うろ覚えで「それっぽい」言葉を使う人がいます。単語の定義を何度も聞き返さなければならないため、効率が悪いことこの上ありません。
もう一つは、信じがたいことですが、質問しても無視する人です。2つ質問を投げても片方しか答えない、返事が面倒なため忘れた振りをするなど、社会人とは思えない行動をとる人もいます。
相手にストレスを与えないよう、質問には正確かつ簡潔に答えるよう心掛けてください。

すぐに泣き出す

仕事において、何一つミスをしない、なんて人は絶対にあり得ません。誰もが注意や指摘を受けて、少しずつ成長していくわけですが、中にはその都度泣き出してしまう人も存在します。
メンタルが弱い、責任感が強すぎる、など理由は様々ありますが、仕事の場でそれをやられてしまうと、相手はそれ以上何も言えなくなってしまいます。
結果としてその人は仕事のスキルが身につかなくなるばかりか、周囲の人に「泣かせてしまうのが怖い」と思わせてしまい、仕事をもらえなくなってしまう可能性があります。
社会人であるならば、涙はぐっとこらえ、粛々と自分の誤りを受け止めるようにしましょう。

仕様書を鵜呑みにしすぎる

コーディングにおいて、仕様書はなくてはならない設計図です。それに従い全ての機能を搭載する訳ですが、盲目的に鵜呑みにするのは大変危険です。
仕様書は大抵、経験を積んだベテランが作成しますが、設計段階で全ての問題を考慮するのは非常に困難です。コーディングしてから初めて分かる問題もあるため、常にアンテナを張るのが良いSEだと言えるでしょう。
周囲から「ダメ」と言われるSEは、自分で仕様の問題点を考えようとしません。明らかに不具合になりかねない問題があっても、「仕様書に書いてあるから」とスルーしてしまいます。
後で問題が発覚した際、直すのは開発をした本人なので、面倒くさがらずに指摘をしなければなりません。

能力と同じくらい「心掛け」が評価される

仕事が早い人や凄い技術力を持っている人でも、今回挙げたような問題を持つ人は、仕事の上では「扱いにくい人」と敬遠されてしまいます。そうなれば大きな仕事に関わるチャンスを逃し、スキルも伸び悩んでしまうことでしょう。
自分を成長させるためには、意外と周りの評価も大事になります。これを機に、自分の勤務態度について改めて見直してみてはいかがでしょうか。

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