What is the communication skill required of engineers?

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世の中のほとんどの仕事は他人と何かしらの形でつながっているので、コミュニケーションを取る必要があります。コミュニケーションが円滑に進まないと、意思疎通に齟齬が発生して結果的に仕事上のトラブルにつながります。

もちろんそれはエンジニアも例外ではないのですが、エンジニアならではのコミュニケーション能力とはどのようなものでしょうか。今回は特にエンジニアに求められるコミュニケーション能力について解説します。

 

エンジニアに求められるコミュニケーションスキルは2種類

コミュニケーションと一言に言っても細分化できますが、かなり大雑把に分けるとエンジニアに求められるコミュニケーションスキルは2種類と言えます。それは、「正確に業務連絡するコミュニケーション」と「雑談を踏まえて人間関係を良好にするコミュニケーション」です。

正確に情報伝達するスキルだけでも、楽しく雑談するスキルだけでも足りません。その両方を使い分けてこそエンジニアに必要なコミュニケーションスキルを満たしたと言えます。それでは、それぞれのコミュニケーションスキルについて解説していきます。

 

正確な情報伝達

まず正確に情報伝達するコミュニケーションスキルに関してですが、エンジニアは他の職種に比べて特にこの能力が重要です。なぜなら、システムの仕様などは正確に伝えないと別のシステムが完成したりバグが発生してしまうからです。

営業職やサービス業に比べて、エンジニアには明らかに正確なコミュニケーションスキルが求められます。これは口頭でのコミュニケーションだけでなく、プレゼンテーション資料やドキュメントも同様です。

営業職やサービス業では相手が情報を受け取って終わりなのですが、エンジニアの場合情報を受け取った相手がその情報を基に設計やプログラミングを行うケースが多いです。システムは書いた通りにしか動かないので、情報が少しでも間違っていると即システムの仕様ミスやバグにつながります。

またシステム詳細は複雑でもあるので、ロジックを日本語で表現するのに困ることも多々あるでしょう。実際私自身も、最初はレビューでのロジックの説明やバグの報告にかなり苦労しました。

わかっている部分を説明するのも難しいのに、わからない部分を人に聞きだすのはさらに難易度が上がります。なぜシステム要件を満たすことができないのか、現状どこに問題があるのか、解決するためにはどこを変更しなければならないのか、これらを詳細かつ正確に説明する必要があります。

たとえば旅行会社が旅行プランの話をしたり、営業職の人が売り上げの話をする際にももちろん正確かつロジカルなコミュニケーションを行う必要があります。しかし相手が人間ならだいたいの意味でも正しく解釈してくれます。勘違いされる要素も少ないでしょう。

エンジニアの場合常に誤った解釈をされたり正確に伝わらずにシステムの内容が微妙に変わってしまうリスクがあるので、コミュニケーションにも慎重にならずにはいられません。実は、ここに落とし穴があります。

 

人間関係を築くためのコミュニケーション

上記の通りエンジニアは他の職種よりも特に正確かつ論理的なコミュニケーションを求められるので、多くのエンジニアは最初のうちは苦労します。しかし、エンジニアを続けていれば訓練されてくるので、正確かつ論理的なコミュニケーションが取れるようになっていきます。

それは良いのですが、正確かつ論理的なコミュニケーションの癖がつきすぎて常にそのようなコミュニケーションを取っているエンジニアも少なくありません。エンジニアは長時間勤務になることも多いので、結果的に日常のコミュニケーションのほとんどが正確かつ論理的になってしまうのです。

エンジニア同士ならお互い様なのでそれで良いのですが、他の職種の人と話すときにギャップが生じるケースも多いです。「エンジニアは理屈っぽい。偏屈。」といったイメージを持たれることは多く、むしろそれが世論として確立されていると言っても過言ではないでしょう。

実はエンジニアがそうなってしまう背景には、上記のような理由があるということですね。仕事中は常に正確かつ論理的なコミュニケーションが求められるので、もともとそういったコミュニケーションが苦手な人でも次第に癖が付き、逆に曖昧でニュアンスを楽しむコミュニケーションが取れなくなっていきます。

結果的に、人の発言の矛盾が気になって指摘したり、指摘しなくても矛盾点が気になって純粋に会話を楽しめなくなります。そうして、エンジニア以外の人とのコミュニケーションが成立しなくなってしまうのです。

おそらくエンジニアの方は自分に当てはまらなくてもなんとなく心当たりはあるかと思います。エンジニアほど正確かつ論理的なコミュニケーションを重視する職種はほとんどないかと思うので、他の職種の人と会話するときには矛盾があったりテンションだけで発言していても許容するようにしましょう。

人間関係を広げるためには、時には矛盾を強要してニュアンスだけのコミュニケーションにもチャレンジした方が良いです。エンジニアの業務中は感覚的な表現はNGで論理的なコミュニケーションが正義ですが、ひとたび職場を離れると論理的なコミュニケーションだけが絶対ではありません。

ぜひ相手に合わせて、くだけたコミュニケーションも行ってください。エンジニア同士でも正確性にこだわるあまり会話が弾まないことは多々あるので、仕事を離れた際はくだけたコミュニケーションも行い、仲を深めることができると良いですね。

その方が仕事も円滑に進みます。

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