社会人になり、初めての給料をもらった時の感動を覚えているでしょうか?しかし、もらえるだけでも嬉しい時期なんて、僅かのことです。一年も経てば、自分の年収が同年代と比べてどうなのか、気になってきますよね。勤める会社が薄給ブラックでないか、見極めるためのポイントをまとめました。
みなし残業制度は危険
給金において、最も危険なのはみなし残業制度です。給与の中に常に一定の残業を見込んだ賃金が含まれるため、実際に残業が発生していなくても残業代が支払われるという、一見大盤振る舞いのようなシステムに思えますが、最新の注意を払わなければなりません。
常に一定の残業代が支払われるということは、どんなに残業しても残業代が増えないということでもあります。「見込みの残業時間」が実態とかけ離れていた場合、恐ろしい量のサービス残業になってしまうのです。
中には「見込みを越えた残業代は別途支払う」という優良企業もありますが、滅多に出会えるものではありません。
もう一つ、「みなし残業代は高いが、基本給が安い」というパターンにも注意が必要です。ボーナスや退職金は基本給を基準に計算するので、相当金額に差が出ることになってしまいます。
休日出勤と振替出勤の違いに要注意
注意すべきポイントとして、休日出勤に対する扱いがあります。休日出勤の場合、通常よりも高い賃金が支払われるのは誰しもご存知だと思いますが、中には「振替出勤」の制度を悪用する企業もあります。
振替出勤における、休日出勤との最大の違いは、代休があることです。要するに、休みの日程を別日にずらし、月内の合計出勤数を調整するわけですね。この場合、休日出勤手当は出ません。
しかし、悪質な企業の場合、「振替出勤扱いにしておいて、多忙を理由に代休を認めない」というケースがあります。こうなると雇用者は泣き寝入りで、通常の賃金で休日出勤をしなければならないことになります。
本当に代休を踏み倒すつもりがなかった可能性はありますが、その場合は休日出勤として扱うよう、きちんと申し立てした方が良いでしょう。
毎年の昇給額は把握しておくべき
就職してもすぐには分からない、厄介なポイントが昇給額です。よほどの不始末でもない限り、毎年昇給していくのが普通ですが、その時の金額は把握しておかなければなりません。
仮に初任給がいくら高かったとしても、昇給額が微々たるものでは意味がありません。五年後、十年後になって、いつのまにか薄給の仲間入りしている可能性だってあるのです。
それを避けるには、同世代の平均年収について調べ、アンテナを張っておくようにしましょう。
転職のタイミングを逃さずに済むようになれますよ。
僅かな差でも、妥協しないで
お給料は、日々の努力が結集した、血と汗と涙の結晶とでもいうべき大切なものです。
たとえ月に数千円という差であったとしても、一年、十年等単位で考えれば、決して小さな額ではありません。
もしも不当な賃金システムを強要されても、決して屈さず、納得のいくまで権利を主張するようにしましょう。