企業への入社は、大きく「新卒採用」と「中途採用」の2つのタイミングに分けられます。この内、中途採用の方には何より「即戦力であること」が求められるのですが、どれほど優秀であっても、輪を乱すような方が歓迎されることはありません。既に完成されたチームにうまく溶け込んでいく「コミュニケーションスキル」が何より必要になるのです。
今回は嫌われてしまう人の特徴と、そんな人物にならないための対策について、解説していきましょう。
自分のやり方を貫き過ぎる人
技術職であるSEには、職人気質の人が多くいらっしゃいます。拘りやポリシーを持つことは、仕事をする上で大切な素質の一つであることは間違いありませんが、企業側にも独自のやり方があることを、忘れてはいけません。
にも拘わらず、頑なに自分のやり方を貫こうとする人は、非常に扱いにくい存在です。転職した際は、心機一転、ゼロからの出発を心がけ、新たな「自分のやり方」を模索していくのが正しい社会人の姿でしょう。
年功序列を振りかざす人
中途社員を受け入れたチームの中で、一番困るのは「年上の部下」を持つことになった上司です。素直に言うことを聞いてくれる人であれば問題ありませんが、中には年功序列を振りかざし、横柄な態度をとる人もいらっしゃいます。
経験を積んだ人ほどプライドは高くなるものですが、それを表に出すのはNGです。どれほど優秀な人であっても、その職場の中においては「後輩」でしかありません。
社会人一年目の時のような謙虚な気持ちを思い出し、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
経験に対してスキルが低すぎる・経歴詐称をした人
中途社員を迎える企業の背景には、前提として「即戦力の確保」というものがあります。そのため求人票には経験年数などの必須条件が書かれているわけですが、職を得たいがために、デタラメのスキルを書いて応募してくる人もいらっしゃいます。
出来もしない仕事を任せるわけにもいかず、厄介者と扱われ始めるのも時間の問題でしょう。そうなってしまってはもちろん、出世の見込みもありません。
雇用者側も労働者も何ら特をしませんので、経歴詐称だけはやらない方が賢明です。
誠実であることを心がける
今回挙げたようなケースはほんの一例に過ぎませんが、対策として共通しているのは、「誠実であれ」という一言に尽きます。どれだけ経験を積んだ人でも、新しい職場では、一番の若輩者に過ぎないのです。そのことを忘れず、一日も早くチームに馴染めるよう、努力していきましょう。