SEが会計事務所へ転職するために必要なこと

SEが会計事務所へ転職する事例は多々あります。しかし、そもそも会計事務所とはなんなのか、税理士事務所とどう違うのか、といった疑問をお持ちの方もいるかもしれません。そこで、先に税理士事務所と会計事務所の違いをざっくりと説明し、そこからSEから会計事務所に転職するために必要なことを解説します。

会計事務所と税理士事務所の違い

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会計事務所と税理士事務所の違いについてですが、明確な定義はありません。たとえば、会計士が開業する際に税理士事務所を名乗っても良いですし、税理士が開業する際に会計事務所を名乗っても問題ありません。

ただし、会計事務所も税理士事務所も代表は税理士、もしくは会計士資格を所有している必要があります。会計士資格を持っている人が税理士業務をすべて行えるという理由もありますが、会計事務所と税理士事務所では業務内容にも明確な差異はありません。

ただし、会計士事務所は会計士しか開業できません。まとめると、会計事務所と税理士事務所は会計士でも税理士でも開業することができますが、会計士事務所は会計士という名前が付いている以上会計士しか開業できないということです。

それなら税理士事務所は税理士しか開業できないと思われるかもしれませんが、会計士も税理士業務を行えるため、会計士が開業しても問題ありません。ちなみに弁護士資格所有者も登録すれば税理士業務を行えるため、弁護士資格所有者が税理士事務所を開業してもOKです。

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以上を踏まえると、SEが会計事務所に転職するには以下のようなことが必要です。

以上のような準備が必要です。まず、会計事務所に転職したいのであればいずれ会計士か税理士になることを目指しているのが一般的です。面接の際にもまったく勉強していないと印象が悪く、やる気がないと判断される可能性が高いでしょう。

なので、会計事務所に応募する前に勉強に着手している必要があります。勉強の開始時期は早ければ早いほど良く、なるべくならSEとして働いているうちから勉強に取り掛かった方が良いです。

また会計士と税理士のどちらを勉強するかですが、SEからの転職だと税理士を選択するケースが多いかと思います。理由としては、会計士資格を取得する人の多くは監査法人への就職を目指している、会計事務所や税理士事務所への就職であれば税理士資格で充分だ、といった理由です。

税理士試験が科目ごとの受験できるのに対し、公認会計士は科目受験できません。その結果、難易度としては公認会計士の方がやや高くなっています。また会計事務所や税理士事務所のメイン業務は税務であるため、税理士試験の方が業務に直結します。

こういった事情から、SEから会計事務所に転職したい人の多くは税理士試験の勉強をします。SEでなくても、会計事務所に転職したいなら会計士よりも税理士試験の勉強をした方が良いでしょう。

その方が働きながら科目合格を目指すことができ、なおかつ業務に直結する勉強ができます。このような税理士試験の勉強と並行して、業界リサーチを行う必要があります。どのような会計事務所に転職したいのか、どの業界を得意とする会計事務所に転職したいのか、といったことは必ず決めておく必要があります。

最近は会計事務所が特定の業界に特化して専門性の高さをアピールするケースが多いです。総合会計事務所は強みをアピールしにくい分結局どの業界の顧客も中途半端になるため、業界を絞って強みをアピールしつつ顧客を獲得する会計事務所が増えているのです。

このことから、転職者としては自己分析と業界リサーチを行い、会計事務所の強みと自分の希望を考えて目的に合った事務所を選ぶことが不可欠です。最終的に独立したい方は会計事務所で身に付くスキルや作れる人脈がより重要になるので、就職前の事前リサーチもより一層力を入れる必要があります。

最初の選択を誤ると、10年後、20年後の人生に影響を与えることになるかもしれません。最後に、面接対策が重要です。SEとして転職の面接やプロジェクト配属時の面談の経験をお持ちの方も多いかと思いますが、それとは多少事情が異なります。

なぜなら、会計事務所の面接時に話す内容は技術分野ではないからです。SEの転職やプロジェクト配属のときの面接は主に技術の内容です。今まで経験してきた技術や、今後やっていきたい技術の話をするのが一般的でしょう。

しかし会計事務所の面接ではなぜ会計事務所に転職したいのか、今後どのような仕事を担当していきたいのか、といった話が必須です。なので、事前の準備をしっかり行い、面接時に質問に答えられない事態を回避する必要があります。

以上、SEが会計事務所に転職する上で必要なことについて解説しました。まずは税理士、もしくは会計士の勉強を進めることが最重要ですが、それと合わせて自己分析、業界分析も行うことで、初めて納得のいく転職ができることでしょう。

また面接に受からないと転職できないので、面接対策も当然重要です。