転職に臨む際は、誰もが吟味に吟味を重ねて次の職場を選びますよね。
賃金や休日日数、最寄り駅や口コミの評判……チェックしなければならないことは沢山あります。大勢の方が、求人サイトに張り付いて調べ上げることでしょう。
しかし、転職において大事なのは、紙の上の情報だけではありません。「とりあえず面接に行ってみる」ということは、想像以上に大事なファクターになることもあるのです。
具体的にご説明しましょう。
決まった転職先は、候補ではなかった企業
筆者は転職活動の際、とにかく「残業が少ないこと」を希望していました。転職サイトをフル活用し、就職先の候補として挙がったのは3社です。
ですが筆者が決めた就職先は、そのどれでもない、全く別の会社でした。
リクルートエージェントさんの勧めだったその会社は、求人情報的にはイマイチだったのですが、いざ面接に行ってみると「ここに勤めたい!」と強く思うようになったのです。
次章からは、筆者がそう思った具体的な理由を述べていきましょう。
社風を直接比較することができる
求人情報から最もイメージしにくい項目は、何といっても会社の雰囲気、即ち「社風」です。個人の主観からでしか計ることができませんので、同じ企業でも、人によっては高評価だったり悪評価だったりと、調べることには限界があります。
そこで必要なのは、実際に会社へ足を運んでみることです。働いている社員の表情、聞こえてくる声、どんな職場なのかイメージするのにこれほどの材料はないでしょう。
なるべく多くの会社に出向き、「社風の善し悪し」の比較材料にするのも、オススメの方法ですよ。
面接官の言葉からの説得力を得ることができる
就活の面接をいくつも受けていると、面接官の方の言葉の裏が見えてくることがあります。
面接の場だけ響きの良いことをおっしゃる方もいますが、じっくり聞くと、本心から言っている言葉なのか、意外とわかってくるものです。
「残業が少ない」「アットホーム」「緩い雰囲気」など甘い言葉に騙されないよう、面接官の言葉の裏、説得力を読み取るように気を付けてみるといいでしょう。
管理職の方の人柄を見ることができる
面接官が人事の方ではなく、社長や部長クラスの方が出てきた場合、彼らの振る舞いを見ておくことは、非常に重要です。
パワハラを行うような昔気質の人は、例え入社前の人間であっても、上から目線の圧迫面接を仕掛けてくることがよくあります。
相手が自分の直属の上司になった時にうまくやっていけるか、それを想像するのは、就職への決め手の一つになるでしょう。
百聞は一見に如かず
転職において何より重要なのは”情報”ですが、それは紙の上だけの話ではないことが分かってもらえたと思います。
実際に会社へ出向き、空気を感じ、そこに所属する人と接すること。
「行っても無駄」なんて面倒くさがってしまっている方、一度足を運んでみるのも良い経験になると思いますよ。