SEの資格は、プログラム言語や担当業務ごとに細分化されているため、多くの種類が存在しています。

スキルアップを目指す人にはもってこいなのですが、中には会社に強制され仕方なく受験する、という方もいらっしゃることでしょう。

ここでネックになるのは、試験のための勉強は、業務時間外で行わなければならないという点です。会社の命令だというのに、プライベートな時間を使わなければならないなんて、やる気が出るわけがないですよね。
ではそもそも、資格は取得することによって、どのようなメリットがあるのでしょうか。
現役10年目のSEである、筆者の見解をご紹介しましょう。

 

業務に役立つものではない

資格は「幅広い専門的な知識の証明書」として使うことができますが、しかし、実際の業務ではなかなか役に立つものではありません。

専門的な知識故に、活躍させられる機会自体が少ないのです。

例えばデータベースの構築に関する資格を取得したとしましょう。

そしてそこで学んだ新技術を使ってデータベースの構築をしようとしても、周囲の人々にとって馴染みのない技術は、なかなか受け入れてもらえません。「今までやってきた方法があるから」と、無難な従来通りの技術での構築を求めてくることがほとんどです。

もしも資格を役立てたいのであれば、資格に合わせて業務を広げるのではなく、業務に役立てられると確信できる資格を探して取得する方が良いでしょう。

 

顧客への信頼獲得の手段

新たなプロジェクト、新たな現場に参画する時、当然クライアントは担当者の人となりをチェックしてきます。

そんな時、資格ほど「どのくらい優秀な人材なのか」をアピールできる手段はありません。

資格の価値とは、何と言ってもそのネームバリューです。就職や派遣の面談での、心強い武器になることを覚えておきましょう。

 

手っ取り早い評価基準

企業によっては資格の取得に報奨金を出していたり、朝礼などで表彰をしているところもあります。

これらは形として残る成果ですので、上司からの評価を期待できますよね。

ボーナスの査定直前に合わせて資格を取得すると、効果的にその恩恵を実感できるかも知れません。

 

資格取得のメリットは思いのほか大きい

机上で得た知識を実践で発揮する機会は少なく、それを考えると、資格にスキルアップとしての役割を求めることは難しいのではないでしょうか。

資格の役割とは、やはり何と言ってもそのネームバリューから来る信頼性です。上司やクライアントから分かりやすい評価を得られるという点は、他に代えられないメリットだと言えるでしょう。

気乗りがしない方も、とりあえず、一つだけ資格取得に挑んでみてはいかがでしょうか。

合格した時の喜びが意外とクセになり、次の資格取得に積極的になるかも知れませんよ。

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