SIerからIT系ベンチャーへの転職を目指す人は多いかと思いますが、ほとんどの場合ある程度スキルアップしてからでないと転職はうまくいきません。そこでこのページでは、何をどのように勉強すればIT系ベンチャーへの転職に成功できるのかを解説します。

希望する企業のシステムをチェック


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ひとことにIT技術、プログラミングスキルと言ってもその範囲は幅広いです。やみくもに勉強しても希望する企業のスキルとマッチしないとあまり意味がありません。なので、まずは希望する企業でどのような技術が求められているのかを把握します。

その方法として、募集要項やその企業で作っているシステムを確認します。募集要項にはプログラミング言語やシステム概要が書かれているはずです。システムのソースコードを見ることはできないのですが、企業によってはエンジニアブログがあったり、そうでなくてもエンジニアがネット上で解説していたりします。

実際のシステムを見ながら解説されている情報を見ることで、具体的に必要なスキルを選定することができます。もしもネットで探しても情報が見つからないのであれば、似たようなシステムを探しても良いでしょう。

唯一無二のシステムはあまりなく、仮にあったとしても部分的に似たような技術を使っているシステムは必ずあるはずです。そういったシステムを見たり、技術の解説がされているサイト等を探してスキル選定します。

ちなみに、システムを見ただけで大まかなロジックがわかる人はネット上であえて情報を探す必要はないかもしれません。

自分のスキルを整理

企業で求められているスキルを把握したら、次に自分のスキルを把握します。時間は限られているので、なるべくなら自分の現状のスキルから汎用性の高いスキルを狙って勉強した方が良いでしょう。

そこで、市場と照らし合わせつつ自分のスキルを整理します。SIerとスキルとIT系ベンチャーのスキルはずれている場合が多いですが、同じIT技術なので完全に違うというわけではありません。

たとえば、SIerに所属していてもJavaやデータベースは扱える人がほとんどだと思います。IT系ベンチャーでもこれらの基本スキルは必要なので、汎用性はあります。SIerのなかでも特殊な技術を扱っており、IT系のベンチャー企業に汎用できないこともあるかもしれません。

私自身Javaやその他Web系言語の経験がありましたが、最初にSIerで働き始めたときはCobolで開発していました。そこのプロジェクトにはCobol一筋で長年やっている人もいたため、そういった人がIT系ベンチャー企業に転職しようと思ったら他のWeb系言語を習得する必要が出てくるでしょう。

今の自分のスキルのなかから使えるものがあればそれを伸ばせば良いですし、スキル的にマッチしないのであれば改めて勉強するのも一つの手です。

具体的な勉強方法


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スキルのニーズと自分自身のスキルを把握したら勉強に取り掛かるのですが、方法については現状のスキルや好みによります。具体的に挙げると以下のような方法が考えられるでしょう。

・実際にシステムを作ってみる
・書籍で学習する
・Webサイトで学習する
・動画で学習する

以上のような方法が考えられます。なるべくなら一つの方法ではなく複数の方法をまたぎつつ学習を進めるのがおすすめです。まず実際にシステムを作ってみる学習方法ですが、これがもっともおすすめの方法になります。

特に自分が転職した企業で扱っている技術に近いものを使って自分でシステムを作り、それをポートフォリオとして持参すると良いでしょう。実際ITベンチャーに転職する多くのエンジニアはポートフォリオとして自分の作ったものを持参しています。

何も作った経験がないとそれだけで後れを取ることになるので、自分で作ってみることを強くおすすめします。しかし、スキル不足のため作れないこともあるかと思います。その場合書籍やWebサイトでインプットしつつ、実際に作ってみると良いです。

調べながらでもシステムを作れそうにない場合は、まずはインプットに特化し、ある程度学習が進んだタイミングで実際に作ってみるのが良いかと思います。プログラミングは勉強であると同時にモノづくりの面も強いため、実際に手を動かして作る経験が非常に重要なのです。

また企業側も作るのが好きかどうか、自発的にプログラミングに取り組む人かどうか、といった観点で見ています。自分の作品を持っていけば最低限の条件はクリアできるので、作ってみる経験が重要ということですね。

インプットや資格の取得もたしかに重要かもしれませんが、企業が求めているのは生きた技術です。使えなければ意味がないので、実際に作ることで使える技術であることをアピールしましょう。

書籍とWebサイトのどちらを選ぶかについてですが、これは好みにもよります。書籍の方がまとまった情報を得ることができますが、Webサイトの方が情報が新しく、なおかつピンポイントで狙ったものを調べることができます。

一長一短ですが、組み合わせて使っている人が多いです。動画での学習はスキルが特に低い場合におすすめです。動画は初心者向けに作られることが多く、逆に言えば中級者以上のエンジニアにはあまりおすすめできません。

動画で解説できることには限界があるので、どうしても基礎的な知識に偏りがちなのです。ITベンチャーで使えるレベルの実践的なスキルとなると動画だけでは厳しいので、動画を活用する場合も動画での基礎学習が終わったら次のステップに進んでください。

次のステップとは、上で紹介したように書籍やWebサイトでの学習、実際に手を動かしてシステムを作ってみる、といった経験になります。とにかくプログラミング学習はアウトプットを意識した学習が重要で、インプットする際も実際に使うときのことをイメージしてインプットしましょう。

人によって意見は異なるかもしれませんが、個人的にはなるべく早い段階からアウトプットを取り入れ、アウトプットに必要なインプットをしていくのがおすすめです。最初はよくわからなくてもとりあえず手を動かして書いてみて、わからない部分を調べていくスタイルです。

そうすれば曲がりなりにもシステムを作ることができ、なおかつ無駄なインプットが減ります。ある程度アウトプットを経験すればインプットの際にもポイントを押さえたうえで勉強できるようになるので、早い段階で個人開発に取り組み、その習慣を身に付けるということです。

実際に自分でいろいろ開発した経験のある人は、時間がない場合無理にアウトプットする必要はありません。システム開発の経験が十分あれば無駄なインプットをすることはなく、意識せずともシステム開発に活かせる勉強方法になるでしょう。

現段階のスキルや好みによって勉強方法は異なりますが、システム開発というアウトプットを中心に考え、それに必要な情報収集を行う、実際に手を動かす、ということを大切にしてください。

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