働き方改革により、残業時間は削減されている傾向にありますが、それでも繁忙期は長時間残業になりがちなのは変わりません。過酷な状況が続けば、中には身体を壊してしまう方もいらっしゃいますが、自分の部下や後輩が限界を訴えてきた時は、どのような対応をするべきなのでしょうか。
こうした問題は、画一的な正解と言うものはありません。しかし、それでも一般的に「こうするべき」とされている対応について、その一例をご紹介しましょう。
頻繁に話を聞き、ストレスの原因を探る
まず行うべきは、部下や後輩へのヒアリングです。何をもっとも辛いと感じているのか、改善案など要望はあるのか。ストレスの大本にあるのがなんなのか、一つ一つ、ゆっくりと聞いてあげましょう。人は話を聞いてもらうだけでも楽になるものですので、意外とそれだけでスッキリしてしまうかも知れません。
この時注意しなければならないのは、問いつめるような聞き方をしてはいけない、ということです。相手の気持ちを考え、親身になって対応してあげてください。
上司に訴え出る
部下の抱える問題が自分の権限ではどうにもならない場合は、上司、または営業チームなどに訴え出ましょう。業務量やスケジュールの調整など、職場環境を改善できないか交渉してみてください。
ただしその分の業務を自分が肩代わりする、と言った安易な対応をするのはNGです。そんなことをして自分まで倒れてしまったら、逆に色々な方に迷惑をかけてしまいますからね。
休職なども考慮する
これらの方法をとっても改善出来ない場合、休職もひとつの選択肢であることを伝えましょう。休むことは権利であって罪ではない、ということを理解させてあげてください。
休職を決めたとしても、業務の引継ぎやマニュアル作り、申請書類の作成など、やらなければならないことは沢山あります。
早め早めに対応してあげるよう、気を付けましょう。
休職の際のメールなどのフォロー
休職をすると「会社に迷惑をかけてしまった」と考えてしまい、罪悪感を覚える人は少なくありません。それを放っておいてしまうと、休んでいるうちにどんどん落ち込んでしまい、休職期間が終わっても立ち直れなかった、というケースも良く聞く話です。
気楽に考えた方がいいとフォローし、元気づけるよう心掛けてみてください。
部下のストレス管理も上司の仕事
仕事とは、業務を進めることばかりではありません。皆がやりがいを持って働けるように職場環境を整えることも、立派な仕事の一つです。
部下を大切にし、過剰なストレスがかからないよう、しっかりと面倒を見てあげましょう。