ブラック企業で働いていると、毎日のように「もうイヤだ!」と仕事を投げ出してしまいたくなる瞬間がありますよね。
ですがだからと言って、すぐ転職という手段を取れる人はなかなかいません。若ければ経験の不足が、ベテランならその年齢が気になり、就職に不利を感じてしまっている人は多いのではないでしょうか。
しかしそれは早計と言うものです。ブラック企業に勤めていた人は、だからこそ転職で有利になれるポイントがいくつもあるので、その一例をご紹介しましょう。
一般的な残業時間なら楽々こなせる
ブラック企業の代名詞と言えば、超長時間の残業ですよね。毎月のように過労死ラインと言われる80時間はおろか、100時間を越えるような職場も少なくありません。
そうした環境に慣れていると、10~20時間程度の残業なんてものともしなくなります。いつの間にか強靭な精神力が身についていますので、その点をアピールすれば、かなり好印象を与えることが出来ますよ。
高いスキルが身についている
ブラック企業の特徴としてありがちなエピソードが、無謀な案件ばかり取ってくる営業チームの存在です。
無理な納期や開発難度を省みない厄介な要件など、泣きたくなるような仕事ばかりしてきた人も多いことでしょう。
ですが無理難題をこなしていくうちに、スキルは飛躍的に向上しているはずです。自分では出来て当然と思うような技術も、外に出てみれば貴重な戦力として扱って貰えるかも知れません。
自分に何が出来るのか客観的に分析し、存分にスキルを発揮出来る職場を探してみてください。
退職理由に妥当性が生まれる
どんな会社の就職試験でも必ず行われるのが、人事担当者による面接です。ここでは自己紹介や経歴のアピール、志望理由などを伝えるほか、退職理由についても話さなければなりません。
ですがこの時「仕事が自分に合っていない気がして……」とか、「職場の雰囲気に馴染めず……」といった答えは、責任感に欠ける、ネガティブ思考だと受け取られてしまうことがあります。
そうした反応を回避するためには、きちんと前の会社がブラック企業だったことをアピールしましょう。
苛烈な職場環境を伝えれば、退職理由が妥当のものだと思って貰えるはずです。
もし前職の経験を伝えても「そんなのは甘えだ」と言うような会社は、それこそブラック企業の可能性が高そうです。危険な会社に就職せずにすむため、そうした意味でも、退職理由は臆せず伝えましょう。
転職を失敗しないために
人生無駄なことなどない、という格言がありますが、全ての経験は財産です。
転職活動においても、ブラック企業の経験は、十分に自分の利になることなのです。
自分に何が出来るのか、今までの経験をどう役立てるか改めて考えてみれば、きっと満足のいく転職が出来るようになるでしょう。