毎年やってくる桜の季節、企業は新戦力となる社員たちを招き入れ、大いに活躍してくれることを願っていることでしょう。
やる気と希望に満ち溢れた彼らにまず教えるべきは、どんなことだと思いますか?
その答えは「業務」ではなく、情報漏洩を防ぐための「セキュリティ」です。
機密情報に対して「うっかり」させないために、まずは組織の一員としての心構えから説いていきましょう。
メールやネットを使う上でのルール
セキュリティ教育の第一歩として必要なのは、やはりメールやネットなどの通信手段に関しての事柄です。
- 送り間違いのないように宛先を必ず確認すること
- 不審なメールは開かないこと
- 仕事に関係のないサイトにアクセスしないこと
社会人であればどれも当然のことですので、しっかり教え込んでおきましょう。
入館証についての取り扱い
オフィスへ出入りするための入館証は、失くすと始末書ものの失態です。席に放置したりせず、常に身に着けるよう指導してください。
出勤時、退勤時に鞄にしまう場合は、内ポケットに入れると紛失を劇的に防ぐことが出来ます。こうしたコツも、忘れずに伝えておきましょう。
社用携帯の取り扱い
新人社員に対して携帯を持たせる場合は、渡したその場でパスワードの設定をさせましょう。また「業務に無関係なアプリを入れてはいけない」「私用電話は絶対にしない」といったことについても、念を押しておく必要があります。
情報漏洩した場合の危険性
セキュリティ対策においては、それを失敗した場合、つまりセキュリティ事故を起こした場合の影響についても教え込んでおくべきです。
セキュリティ事故を起こしてしまうと、問題になるのはその個人だけではありません。業務情報が流出すればライバル企業に仕事を奪われてしまう可能性もありますし、何より社会的な信用問題に発展する可能性もあります。
その責任を負うことなど絶対にできないということを、脅かすくらいの勢いで伝えることも大切です。
教える中で我が身を振り返ってみよう
セキュリティを守るために新入社員に教えなければならないことは、山のようにあります。今挙げた例についても、その中のほんの一例に過ぎません。
どれもやって当然のことではありますが、落とし穴とは、そんな油断の中に潜むもの。
新人たちへこれらの対策を教えると共に、「自分は本当に大丈夫か」ということについても、確認しましょう。もしかすると、意外な「ついうっかり」に気付くことが出来るかも知れませんよ。