年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み……長期休暇を待ち望んでいるのは、子供たちだけではありません。仕事に勤しむ大人たちだって同じです。日々の仕事の疲れを癒し、ストレスを発散できるその瞬間は、他の何にも代えがたいものですよね。
心身共にリフレッシュした後は、次の仕事へと邁進するだけ!
……なのですが、ちょっと待ってください。
仕事の前にやらなければならないセキュリティ対策があることを、ご存知でしょうか。
OSと各種ツールのアップデート
長期休暇でしばらく会社を離れた後は、パソコンに対してアップデートがないかを調べなければなりません。OSに対するアップデート、各種ツールのアップデートは、毎日のように更新されています。
もしそれに気付かず放置してしまうと、重大なセキュリティホールを見逃すことにもなりかねませんよね。
休みが長ければ長いほどこの可能性は高くなりますし、また、アップデートそのものにも時間がかかってしまいますので、出社後は真っ先に取り掛かるようにしましょう。
ウイルス定義の更新
ウイルス対策ソフトの場合、ツールのアップデートだけではなく、ウイルス定義そのものの更新も必ず行ってください。
特に気をつけなければならないのは、スタンドアローンのサーバに対してです。
外部とのネットワークに接続されていない以上、アップデートは全て手動で行う必要があります。そのことを忘れてしまうと、いざという時の防御手段を失い、あっという間にウイルスに汚染されることになってしまうでしょう。
サーバの破壊という悲惨な結末を迎えないためにも、必ず忘れないようにしてください。
サーバログの確認
逆にネットワークに繋がっている常時稼働サーバの場合は、前述のような例に加え、サーバログの確認も必要になってきます。
休暇中にシステムダウンを起こしていた場合は、稼働中のプログラムの影響を調べなければなりません。また、外部からの不審なアクセスの有無についても十分に確認する必要があります。
筆者の勤めていた会社では、実際にそうしたアクセスの痕跡を見つけたことがあり、チームメンバー全員で肝を冷やした経験があります。
入念なチェックが会社を守る
普段どんなに注意深い人であっても、長期休暇後はどうしても気が緩んでしまうものです。浮ついた気分で仕事に臨んでしまっては、せっかくの楽しい余韻を台無しにしてしまいます。
休暇後は、セキュリティ事故が起きやすいタイミングだということをしっかりと自覚し、いつも以上に完璧な仕事をすることを目指しましょう。