プログラムのソースコードと睨み合いを続ける毎日……こんな仕事、もう嫌だ!なんて思ってしまったこと、SEなら誰もが一度はあるのではないでしょうか。そんな時、横で事務職の方が定時で帰っているのを見ると、羨ましくて仕方ありませんよね。
自分も転職して事務職になりたいと考えた場合、どのような準備が必要になるのか。転職までのノウハウについて、纏めてみました。
まず、事務の仕事ってどんなもの?
未経験者にありがちな問題が、事務職の業務内容について漠然としたイメージはあっても、実際の業務内容が今一つピンと来ない、ということでしょう。
漠然としているのはある種当然で、電話応対や文書作成、勤怠管理、会計や経理など、さまざまな業務を総括して「事務」と呼ぶからなのです。
多くのスキルを必要とする事務ですが、その中でも重要視されやすいのは、何と言っても簿記資格です。会計や経理の知識はしっかり勉強しなければ身に着きませんので、それを持っているだけでも転職に有利になるでしょう。
未経験者は派遣社員から始めてみよう
では、どのように事務職を目指すのが良いか? と考えてみると、実務経験の有無が大きな壁となって立ちはだかります。実際に「未経験者OK」と書かれた求人票は多くありますが、経験者が有利であることに変わりありません。事務は人気の職業ですので、競争率の高さは覚悟しておく方が良さそうです。
オススメなのは、まず派遣社員として経験を積むことです。正社員でなければ働き先はそれなりにありますので、スキルを身につけるにはうってつけの環境です。派遣で働く傍ら、時間の合間に出来るだけ資格を取って、改めて正社員を目指すのが良い方法です。
SEスキルを活かして働ける
完全に事務職一色!という職場でもなければ、事務職はSEの経験を活かしやすい職業だと言って良いでしょう。今時紙の帳簿しか使っていない企業なんてまずありませんので、タイピングが早いだけでも有利です。エクセル関数やマクロを駆使すれば、周りからすれば魔法のようなスピードで業務を進めることも出来るでしょう。
気をつけたいのは、上司からSEスキルばかりを重要視されてしまうことでしょうか。気軽に便利ツールの作成を次々頼まれ、気づけば社内SEのような扱いにされてしまう可能性もあるので、注意してください。
未経験から事務職への最短ルートまとめ
事務職を目指す場合は、まず転職前に簿記の資格を取っておきましょう。二級とは言わないまでも、三級くらいであれば、そこまで難しい話ではないはずです。そして派遣社員などで実務経験を身につけつつ、さらに高度な資格を取れば、正社員として働くことも夢ではありません。
異業種への転職は難易度が高いことは間違いありませんが、SE経験を生かせるやりがいのある職業の一つですので、諦めず頑張ってみてくださいね。